Setting
現代日本
舞台「現代日本」に分類された 263 作品。
- 001 2026 建て替え = Rebuilding. 上 タテカエ ジョウ 『建て替え 上』は、高倉やえによる二巻本長篇の上巻です。Books/JPROの内容紹介では、老朽化した千代田区三番町のマンションをめぐる住人間の対立と、80代の管理組合理事長・瀬川都の視点が示されています。住まいの更新という現実的な問題を、老い、記憶、人生の再編へつなげて読む作品として整理できます。
- 002 2026 建て替え = Rebuilding. 下 タテカエ ゲ 『建て替え 下』は、高倉やえによる二巻本長篇の下巻です。Books/JPROの内容紹介では、マンションの建て替え問題を背景に、瀬川都の人生に影を落とした人々の物語が精緻に描かれる構成が示されています。上巻から続く集合住宅の現実的な葛藤を、個々の来歴や老いの時間へ広げる読みどころがあります。
- 003 2026 わたしは社会 わたしはしゃかい 『わたしは社会』は、芝夏子が2026年4月に朝日新聞出版から刊行した単行本。Books出版書誌データベースでは、放課後児童クラブで働きだす人物をめぐる表題作と、第6回林芙美子文学賞佳作「煙草の神様」の併録を確認できる。NDLサーチでも同じ収録作情報を確認でき、既収録の「煙草の神様」を単行本収録の文脈…
- 004 2026 空洞 くうどう 『空洞』は、図野象が『おわりのそこみえ』で第60回文藝賞優秀作となった後に発表した受賞第一作です。河出書房新社の『文藝』2026年夏季号紹介では、若くして死んだ友人の葬式に出席するために会社を辞める語り手を起点に、恋・仕事・友情の地獄めぐりの果てを描く作品として紹介されています。デビュー作の切迫した…
- 005 2026 ハッピー山 はっぴーやま 『ハッピー山』は、松田いりのが「文藝」2026年春季号に発表した小説です。NDLサーチで雑誌掲載書誌と著者名を確認できます。単行本はNDLサーチ上で2026年7月8日発売予定として確認できますが、現在日付では未刊のため、作品データは雑誌初出を基準にしています。
- 006 2026 おもちゃの指輪がほしいねん おもちゃのゆびわがほしいねん 『おもちゃの指輪がほしいねん』は、ピンク地底人3号が「すばる」2026年6月号に発表した小説です。NDLサーチで雑誌掲載書誌と著者名を確認できます。単行本はNDLサーチ上で2026年7月6日発売予定として確認できますが、現在日付では未刊のため、作品データは雑誌初出を基準にしています。
- 007 2026 生きとるわ 『生きとるわ』は、又吉直樹が2026年に文藝春秋から刊行した、6年ぶりの長篇小説です。出版社公式は、『火花』から10年後の新作として本作を位置づけ、友情や恋愛、裏切り、苦境をめぐる人間の姿を扱う作品として紹介している。900枚規模の長篇として、笑いと痛みの近さを又吉の語りで読む作品である。
- 008 2025 処暑 しょしょ 『処暑』は、阿部あみが「文學界」2025年12月号に発表した短篇です。NDLサーチとCiNii Researchでは「処暑 : 二〇二五年下半期同人雑誌優秀作」として記録され、掲載誌・巻号・ページ範囲・責任表示を確認できます。『裏庭』で第5回林芙美子文学賞佳作となった後の発表作として収録します。公開…
- 009 2025 八月のセノーテ はちがつのせのーて 『八月のセノーテ』は、2025年7月に朝日新聞出版から刊行された大原鉄平の単行本。Books出版書誌データベースの内容紹介では、人工島で暮らす水泳部の中学一年生をめぐる表題作と、第10回林芙美子文学賞受賞作「森は盗む」の収録を確認できる。NDLサーチでも収録作として「八月のセノーテ」と「森は盗む」が…
- 010 2025 運命の終い うんめいのしまい 『運命の終い』は、30代で夫を亡くした彩香が、乾いた日常の中で「運命」を信じないまま新しい関係へ踏み出していく長篇です。喪失後の生活感と、大人の恋愛に宿る衝動やためらいを扱う作品として読めます。小学館刊行の書誌とBooks/JPRO由来の内容紹介で、2025年刊・ISBN・ページ数を確認しました。
- 011 2025 今を春べと いまをはるべと 『今を春べと』は、息子の付き添いで訪れたかるた教室をきっかけに、母親の希海が競技かるたへ惹かれていく長篇です。妻であり母である主人公が、競技を通じて自分の感覚や情熱を取り戻し、葛藤やつまずきを抱えながら進む姿が軸になります。『小説推理』連載を加筆修正した単行本として確認できます。
- 012 2025 二十四五 にじゅうしご 『二十四五』は、乗代雄介が2025年に講談社から刊行した小説です。講談社公式は、実家を出て作家となった二十四五歳の語り手が、弟の結婚式へ向かう道中で亡き叔母の痕跡を追う物語として紹介しています。喪失を抱えたまま生きること、死後にもほのめかされる愛情や恨みの感触を、移動と記憶の反復を通して描く作品とし…
- 013 2025 君の手が語ること きみのてがかたること Books/JPROは、還暦を迎えるベルギー人の国文学教授の「僕」と看護師の梓が手話を通じて出会い、デフリンピック会場で意外な展開を迎える物語として紹介している。
- 014 2025 子供部屋同盟 『子供部屋同盟』は、高橋弘希が2025年に東洋経済新報社から刊行した長篇小説です。出版社公式は、復讐代行組織を軸にした世直しエンタメとして紹介し、社会の悪と疎外された人々のルサンチマンをポップでスリリングな活劇へ変換している。勧善懲悪の爽快さの奥に、復讐の感情や孤立の切なさを覗かせる点が読みどころで…
- 015 2024 筏までの距離 いかだまでのきょり 『筏までの距離』は、水原涼が2025年に集英社から刊行した八篇構成の作品集です。植物園、礼拝堂、温泉街、古びたリゾートマンションなどの場所を通して、関係に名前を与えにくい二人の距離が浮かび上がる。書き下ろし二篇を含む構成で、出会いと記憶のずれを静かな違和感として読ませます。
- 016 2024 地面師たち アノニマス じめんしたち あのにます 『地面師たち アノニマス』は、『地面師たち』の前日譚として書かれた文庫オリジナル短篇集です。後藤、長井、麗子、竹下といった地面師集団や、刑事・辰、石洋ハウスの青柳、川合菜摘ら周辺人物に焦点を当てます。詐欺の手口そのものよりも、人物たちが犯罪へ近づいていく事情や欲望を個別の視点から掘り下げる構成です…
- 017 2024 生きる演技 『生きる演技』は、元子役と炎上系俳優という対照的な高校一年生ふたりを中心にした長篇です。河出書房新社公式ページでは、文化祭で戦争の惨劇を演じる舞台を軸に、家族への憎しみや国家への違和感が交差する作品として紹介されている。演技することが、本音を隠す行為であると同時に生きる意味を問う方法にもなる点が読み…
- 018 2024 私の小説 『私の小説』は、作家である「私」をめぐり、言葉で世界を立て直すことを試みる連作集です。河出書房新社公式ページでは、第48回川端康成文学賞受賞作を含む「新しい私小説」連作集として紹介されている。自己を語ることの不安定さと、小説が「私」を作り直す力を、町屋良平の文体で押し広げる作品として読める。
- 019 2024 みどりいせき みどりいせき 『みどりいせき』は、若者たちの連帯と怒り、生活の手触りを、勢いのある口語的な文体で描く小説です。世界への苛立ちや仲間とのつながりが、整った説明ではなく、語りのリズムそのものとして立ち上がる。デビュー作の熱量を保ったまま、同時代の若い声を小説へ押し出しています。 第37回 三島賞
- 020 2023 改元 かいげん 『改元』は、改元の年に山奥の町へ異動した公務員の「私」が、集落に伝わる惟喬親王の龍の夢の伝説を追う表題作です。単行本は、第二次世界大戦をまたぐ年代記「死者たち」を併録し、抵抗と革命を主題に掲げる二篇として構成されています。
- 021 2023 すみれにはおばけが見えた すみれにはおばけがみえた 『すみれにはおばけが見えた』は、鴻池留衣が2026年に田畑書店から刊行した三篇構成の作品集です。表題作では、亡くなった異父妹について書こうとする小説家の記憶が、書く行為そのものによって揺らいでいく。現実世界を物語として信じ込む人物も配され、記憶、虚構、自己物語化の危うさを扱う点が読みどころです。
- 022 2023 迷彩色の男 めいさいしょくのおとこ 『迷彩色の男』は、『ジャクソンひとり』でデビューした安堂ホセの文藝賞受賞第一作です。河出書房新社公式ページでは、都内のクルージングスポットで起きた暴行事件を起点に、ブラックボックス化した出来事、差別やヘイトを逆手に取る復讐劇、混沌を増す日常が疾走する作品として紹介されている。人種、セクシュアリティ…
- 023 2023 奇跡のタッチ きせきのたっち Books/JPROは「日本文学史上初の足もみ小説」とし、日本で台湾式リフレクソロジーを学んで開業した黒人の主人公が、周囲を癒やしていく物語として紹介している。NDLでも2023年リベラル社刊、NDC 913.6として確認。
- 024 2023 モモ100% ももひゃくぱーせんと 『モモ100%』は、日比野コレコが「文藝」2023年秋季号に発表し、2023年に河出書房新社から刊行した小説です。出版社公式では、退屈な日常を送るモモの前に運命的な人物・星野が現れる物語として紹介され、文藝賞受賞第一作であることも確認できます。
- 025 2023 あるもの あるもの 『あるもの』は、鳥山まことが「三田文学」第3期第153号に発表した小説です。NDLサーチでは、記事タイトルとシリーズ情報から第二十九回三田文學新人賞受賞作として確認できます。公開Webで梗概・選評本文を確認できなかったため、作品内容の説明は掲載書誌と受賞情報に限定します。
- 026 2023 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ こいははかないあるいはぷーるのそこのすてーき 『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』は、恋愛の記憶、時間の距離、語ることの不確かさをめぐる長篇です。川上弘美らしい日常と奇妙さの接続が、題名の比喩のように、現実感を少しずつずらしていく。恋を直接描くだけでなく、記憶のなかで恋がどのように形を変えるかを読む作品です。 第76回 野間文芸賞
- 027 2022 あくてえ あくてえ 『あくてえ』は、山下紘加が『文藝』61巻2号に発表し、2022年7月に河出書房新社から刊行した小説です。小説家志望の19歳・ゆめは、90歳の祖母と母との3人暮らしの中で、ままならない日常を悪態に変えながら、自分の人生がこれから始まるという感覚へ向かいます。河出書房新社公式ページとBooks出版書誌デ…
- 028 2022 彼方のアイドル かなたのアイドル 『彼方のアイドル』は、身体に起きる変化を通して、日常の見え方が少しずつ変わっていく瞬間を掬う短編集です。妊娠、ホクロ除去、中学生の息子の髭など、誰にも起こりうる身体の出来事を入口に、家族や生活の距離感をやわらかな眼差しで描きます。表題作を含む全五篇の構成をNDLサーチとBooks/JPRO由来の内容…
- 029 2022 夏鳥たちのとまり木 なつどりたちのとまりぎ 『夏鳥たちのとまり木』は、教師となった葉奈子が、中学二年の夏に経験した逃避とその真実に向き合う長篇です。育児放棄気味の母親から逃れるため、ネットで知り合った男のもとへ身を寄せた過去が、現在の自己認識と絡み合います。家庭、孤独、記憶の再解釈を扱う作品として確認できます。
- 030 2022 パパイヤ・ママイヤ ぱぱいやままいや 『パパイヤ・ママイヤ』は、乗代雄介の未登録 book-form 候補です。登録時は若者・関係性・移動をめぐる現代小説として分類する余地があるが、内容詳細は出版社紹介等で追加確認するとよい。
- 031 2022 絶望キャラメル ぜつぼうキャラメル 『絶望キャラメル』は、島田雅彦の小説です。河出文庫版の公式紹介では、破産寸前の地方都市を舞台に、破天荒な坊主と四人の天才高校生が暴れ回るディストピア青春小説として紹介されています。若者の絶望、地方都市の閉塞、破壊的なユーモアを重ねながら、時代の空気を撃ち抜く群像劇として読める作品です。政治や地域社会…
- 032 2022 曼陀羅華X まんだらげえっくす 『曼陀羅華X』は、地下鉄サリン事件を想起させる未曾有のテロを起点に、もう一つの1995年以後の日本を組み立てる長篇です。作家Xが誘拐され、隠された復讐と「神の預言」をめぐって現実と虚構が混ざり合う筋立てが置かれています。国家、宗教、暴力、文学の役割を同時に問う構成で、事件の記憶を直接の記録ではなくフ…
- 033 2022 地面師たち ファイナル・ベッツ じめんしたち ふぁいなる べっつ 『地面師たち ファイナル・ベッツ』は、『地面師たち』の続編にあたる不動産詐欺小説です。シンガポールのカジノで全財産を失った元Jリーガー稲田が、ハリソン山中に誘われ、IR誘致を見込んだ苫小牧の詐欺計画へ巻き込まれていきます。地面師側の準備と警視庁捜査二課の追跡が交互に進み、土地投機と犯罪のスリルを拡張…
- 034 2022 中有の森 ちゅううのもり 『中有の森』は、江場秀志が2022年に作品社から刊行した小説です。NDLサーチで、作品社刊、ISBN 978-4-86182-891-1、NDC 913.6の単行本として確認できます。公開Webで信頼できる梗概や初出誌を確認できなかったため、作品内容の説明は書誌情報に限定します。
- 035 2022 ヒカリ文集 ひかりぶんしゅう 『ヒカリ文集』は、書くことと関係性のあり方をめぐり、愛情や家族を当然視する価値観から距離を取る長篇です。人物の内面よりも、言葉がどのような関係を作り、また壊すのかに焦点が置かれる。松浦理英子らしい、身体と制度をめぐる批評性が静かに働く作品です。 第75回 野間文芸賞
- 036 2022 ブロッコリー・レボリューション ぶろっこりーれぼりゅーしょん 『ブロッコリー・レボリューション』は、岡田利規が現代生活の手触りや身体の違和感を、会話とずれの感覚から描く作品です。演劇的な言葉の運動が、小説のなかで社会の空気や労働の感覚を浮かび上がらせる。日常の何気ない場面を、制度や身体への批評へ変えていく作品として読めます。 第35回 三島賞
- 037 2021 恐竜時代が終わらない きょうりゅうじだいがおわらない 『恐竜時代が終わらない』は、山野辺太郎が『文學界』2021年7月号に発表した中篇小説です。NDLサーチとCiNii Researchで、同誌75巻7号の100-169ページに掲載された雑誌記事として確認できます。内容紹介や選評本文を確認できる一次情報は見つからなかったため、現時点では掲載誌・発表年を…
- 038 2021 クレイジー・フォー・ラビット クレイジー・フォー・ラビット 『クレイジー・フォー・ラビット』は、朝日新聞出版から刊行された五篇構成の短編集。表題作は文芸誌掲載記録がNDLで確認でき、単行本では複数の短篇を通じて若者、関係性、少し奇妙な日常の感触を束ねる。公式に確認できる情報は書誌と収録作中心のため、個別篇の筋立ては今後の書評・出版社資料で補強したい。
- 039 2021 旅する練習 たびするれんしゅう 『旅する練習』は、中学入学を控えた少女と叔父が、サッカーの練習をしながら利根川沿いを歩く長篇です。旅の途中で見る風景や言葉の記録が、震災後の時間、成長、観察することの意味へつながっていく。乗代雄介らしい細やかな観察と、移動のなかで変化する関係性が読みどころです。 第34回 三島賞
- 040 2021 掠れうる星たちの実験 かすれうるほしたちのじっけん 『掠れうる星たちの実験』は、乗代雄介の未登録 book-form 候補です。題名のとおり実験性のある作品として分類できる可能性があるが、今回の候補では書誌確認に基づく保守的な記述にとどめる。
- 041 2021 黒い水/穀雨 河林満作品集 『黒い水/穀雨 河林満作品集』は、河林満の小説を没後にまとめた作品集です。インパクト出版会公式ページでは、二度芥川賞候補になりながら受賞を逃し、57歳で亡くなった作家の復活として紹介されています。表題作「黒い水」「穀雨」のほか、「月明りのなかで」「ある執行」「塵芥のさなぎ」「黒手夢譚」「ナムナムナマ…
- 042 2021 女優 小劇団を主宰する語り手が、昭和を代表する女優である母への葛藤を抱え、復讐の物語を舞台化しようとする長篇です。母は一人の親であると同時に、芸能史の中で巨大化した像として語り手の前に立ちはだかります。演劇を、家族の記憶を語り直す場であり、母という偶像に挑む場として描くところに読みどころがあります。NDL…
- 043 2020 裸婦 らふ 『裸婦』は、小暮夕紀子が「文學界」2020年9月号に発表した作品です。NDLサーチで掲載誌・巻号・ページ範囲と責任表示を確認できます。『タイガー理髪店心中』単行本刊行後にも文芸誌で作品発表を続けていたことを示す一作として収録します。
- 044 2020 pray human ぷれいひゅーまん 『pray human』は、崔実が『群像』2020年3月号に発表し、同年9月に講談社から刊行した小説です。創作が芥川賞候補になった「わたし」は、17歳で入院した精神科で出会った安城さんからの電話を受け、精神病棟での日々、救えなかった親友、子供時代の傷を語り始めます。講談社公式は、少女たちのレジスタン…
- 045 2020 クロス くろす 『クロス』は、異性装を入口に、身体の性、社会的な立場、恋愛の欲望がずれていく過程を一人称の近さで描く長篇です。河出書房新社公式ページでは、警備会社で働く二十八歳の「私」が、女性装によって新鮮な自由を得る一方、タケオとの出会いを通じて自己像を揺さぶられる物語として紹介されている。性の揺らぎだけを主題化…
- 046 2020 愛の色いろ あいのいろいろ 『愛の色いろ』は、ポリアモリーをめぐる四人の男女の関係を描いた書き下ろし長篇。ひとつの恋愛規範に収まらない愛の形を扱い、信じることと不安になることが同時に起きる心の動きを追う。関係性の自由さだけでなく、嫉妬、誠実さ、生活の実感まで含めて読む作品として位置づけられる。
- 047 2020 白野真澄はしょうがない しろのますみはしょうがない 『白野真澄はしょうがない』は、同じ名前を持つ複数の人物を配した短編集。五人それぞれの生活の結び目や言いづらい秘密を描き、名前という共通点から個々の人生のずれや切実さを浮かび上がらせる。東京創元社の内容紹介では『ミステリーズ!』掲載作を含む短編集として確認でき、日常小説に軽い謎の感触が重なる。
- 048 2020 最高の任務 さいこうのにんむ 『最高の任務』は、既存登録の『十七八より』『本物の読書家』に続く乗代雄介の単著候補です。今回の候補では講談社単行本の刊行情報を基礎に、未登録 book-form として整理する。
- 049 2020 ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ みっくえいゔぉりーのあんだーぱんつ 『ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ』は、既存登録外の乗代雄介の単著候補です。今回の候補では、詳細な内容紹介よりも、NDL・Books/JPROで確認できる刊行情報を重視している。
- 050 2020 小説 しょうせつ 『小説』は、増田みず子が田畑書店から2020年に刊行した小説作品です。Books出版書誌データベースの内容紹介では、真っ直ぐな言葉の連なりが織り成す微妙な色合い、読むほどに人と人との間の心の綾が身に沁みる作品として紹介されています。長い沈黙を経た作家が、小説とは何かという問いを題名そのものに引き受け…
- 051 2020 臆病な都市 オクビョウ ナ トシ 2020年に講談社から刊行された砂川文次の単著図書。既登録作『市街戦』『ブラックボックス』を補う候補。
- 052 2020 暗闇にレンズ くらやみにれんず 『暗闇にレンズ』は、高山羽根子の書き下ろし長編です。東京創元社公式ページでは、親友と監視カメラだらけの街を歩く高校生の「わたし」が、小さなレンズをかざして世界を切り取る場面を起点に、映像と記録、教育、娯楽、戦争や紛争にまつわる作品として紹介されています。見ること、撮ること、記録されることの差異をたど…
- 053 2019 地面師たち じめんしたち 『地面師たち』は、市場価値100億円規模の土地をめぐる不動産詐欺を描くクライムノベルです。妻子を失った拓海、大物地面師ハリソン山中、彼らを追う刑事・辰らの思惑が交錯し、詐欺取引と捜査が並行して進みます。土地、欲望、身分偽装、都市の金融感覚を、群像劇として緊張感高く描く作品です。
- 054 2019 人外 じんがい 『人外』は、人間の輪郭から外れるもの、怪異や異形の気配をめぐって、文学の想像力を広げる作品です。現実の外側にあるものを単なる怪談ではなく、認識や美の問題として扱う。松浦寿輝の詩的で批評的な文体が、異形のものを読む経験そのものへ読者を向かわせます。 第72回 野間文芸賞
- 055 2019 小箱 こばこ 『小箱』は、箱という小さな器に託された記憶や喪失の気配を、静かな筆致でたどる長篇です。小川洋子らしい抑制された語りのなかで、見えないもの、しまわれたもの、失われたものが少しずつ存在感を帯びる。大きな事件よりも、手触りと沈黙の蓄積によって読む作品です。 第73回 野間文芸賞
- 056 2018 光路 こうろ 北九州市立文学館の公式発表で、第4回林芙美子文学賞佳作として確認できる短編。公式ページでは作品名、作者名、最終選考会、同回の大賞・佳作の結果を確認できるが、作品内容の紹介は掲載されていない。現時点では題名から主題や舞台を推測せず、受賞記録として扱う。
- 057 2018 文字の消息 もじのしょうそく 『文字の消息』は、澤西祐典の第2単行本にあたる幻想小説集です。表題作では、どこからともなく現れる文字が家や街を覆い、日常の足場を侵食していきます。併録の「砂糖で満ちてゆく」では母の身体が砂糖へ変わっていく状況を介護する娘の視点から描き、「災厄の船」では入り江に現れた巨大な船が街に不穏な影を落とします…
- 058 2018 青春のジョーカー せいしゅんのジョーカー 『青春のジョーカー』は、スクールカーストの下層にいる中学三年生・基哉を主人公にした青春小説。背丈や容姿への劣等感、兄への距離感、年長者の世界に触れる夏の経験を通じて、思春期の自意識が揺さぶられる過程を描く。性や承認への戸惑いを扱いながら、少年が自分の位置を見直していく物語として読める。
- 059 2018 ヒット・エンド・ラン ヒット エンド ラン 徳間文庫から2018年に刊行された広谷鏡子の単著。
- 060 2018 国宝 こくほう 芸能・家族・血筋と才能をめぐる大作候補。上・下巻の単行本書誌がNDLで確認できる。
- 061 2018 ある男 あるおとこ 『ある男』は、戸籍上の名前と実際に生きた人物が一致しないという謎から、個人の同一性、家族、出自、社会的偏見を掘り下げる長篇です。弁護士の城戸が亡くなった依頼者の夫の身元を追う構成を通じて、他者を知ることの困難さが浮かび上がります。ミステリ的な構成を取りながら、平野啓一郎が継続して扱ってきた「分人」的…
- 062 2018 オブジェクタム おぶじぇくたむ 『オブジェクタム』は、高山羽根子の作品集です。表題作では、大人になった主人公が祖父の壁新聞や記憶の断片を追い、事件と祖父の真相のかかわりを探ります。資料、記憶、家族史をめぐる探索に、収録作「太陽の側の島」などの幻想的な想像力が響き合う一冊として整理できます。
- 063 2018 カトク 過重労働撲滅特別対策班 かとく かじゅうろうどうぼくめつとくべつたいさくはん 『カトク 過重労働撲滅特別対策班』は、違法な長時間労働を取り締まる労働基準監督官・城木忠司を主人公にした書き下ろし長篇です。ブラック企業が社会問題化する現代日本を背景に、住宅メーカー、広告代理店、IT企業などの労働現場へ向き合う人物たちを描きます。制度の側から労働の現実を見つめることで、働く側と働か…
- 064 2018 潜在殺 せんざいさつ 2018年刊行の渥美饒兒の単行本。既存収録の『ミッドナイト・ホモサピエンス』『孤蝶の夢』とは重複しない後年の小説候補。
- 065 2018 草薙の剣 くさなぎのつるぎ 『草薙の剣』は、昭和から平成へかけての社会の変化を、個人の記憶や世代の感覚を通じて描く長篇です。神話的な題名を掲げながら、語りは身近な生活や時代の空気へ降りていく。橋本治の批評的な視線が、戦後日本の時間を物語として捉え直します。 第71回 野間文芸賞
- 066 2017 紅い海 あかいうみ 『紅い海』は、高倉やえが2017年12月に刊行した短篇集です。Books.or.jpの内容紹介では、文明の衝突によって息子を喪った夫婦の苦悩と祈りを描く表題作「紅い海」、二人の女の墓碑をめぐる「行方」、自立を選んだ母と娘の歳月を綴る「夢の先の色」の三篇を収める作品集として紹介されています。通訳者とし…
- 067 2017 深く、 ふかく、 『深く、』は、第3回林芙美子文学賞佳作として『小説トリッパー』に掲載されたなかにしさとみの作品。NDLサーチで掲載誌とページ範囲を確認でき、既存の文学賞データベースでも同回佳作として確認できる。公開資料では内容紹介が乏しいため、現時点では受賞・掲載情報を中心に扱う。
- 068 2017 小説ミラーさん しょうせつミラーさん 2017年刊。2019年に同出版社から別版も確認できる。
- 069 2017 ナイス・エイジ ないすえいじ 『ナイス・エイジ』は、「新潮」2017年7月号に掲載され、2018年1月に新潮社から同名単行本の表題作として刊行された鴻池留衣の小説です。新潮社公式ページでは、興味本位でオフ会に参加したAV嬢の絵里が、自分の孫を名乗る未来人の青年と知り合い同棲し、その日常がネット民の好奇心の対象になっていく物語とし…
- 070 2017 望むのは のぞむのは 三島由紀夫賞受賞作『無限の玄』と同じ2017年に刊行された新潮社単行本。
- 071 2017 月の満ち欠け つきのみちかけ 『月の満ち欠け』は、三人の男と一人の少女の三十余年におよぶ人生が交錯する長篇です。岩波書店の内容紹介では、生まれ変わりの記憶をめぐる「数奇なる愛の軌跡」として紹介されており、時間をまたぐ愛と喪失の物語として整理できます。
- 072 2017 小指が燃える こゆびがもえる 2017年8月に文藝春秋から刊行された作品集。NDLで収録作「沈黙のなかの沈黙」「小指が燃える」を確認できる。
- 073 2016 炎と苗木 田中慎弥の掌劇場 ほのおとなえぎ たなかしんやのてのひらげきじょう 『炎と苗木 田中慎弥の掌劇場』は、毎日新聞出版から刊行された田中慎弥の掌編小説集です。NDLサーチとOpenBDで、「会話」「豊富な涙」「表現の自由」「国防の夜」「書いている、読んでいる」など多数の収録作を確認できます。ごく短い形式の反復によって、日常の違和感、作家としての自己意識、社会的な言葉への…
- 074 2016 夏ならば なつならば 『夏ならば』は、志馬さち子が「早稲田文学」第十次15号(2016年夏)に発表した短篇です。NDLサーチで掲載誌・号数・ページ範囲と責任表示を確認できます。既存収録作『うつむく朝』は文学賞データベースで受賞情報を確認した作品ですが、本作は公的書誌で作者名と掲載媒体を確認できる文芸誌掲載作として収録しま…
- 075 2016 五つ星をつけてよ いつつぼしをつけてよ 『五つ星をつけてよ』は、奥田亜希子が2016年10月に新潮社から刊行した連作集です。ディスプレイに並ぶ口コミの星や「いいね!」を手がかりに、服や家電だけでなく人間関係まで選ぼうとする人々を描きます。ブログ、SNS、写真共有サイトなど、手のひらサイズのインターネットが知らず知らずに心と心の距離を伸び縮…
- 076 2016 リリース りりーす 古谷田奈月の光文社刊単行本。NDLサーチで2016年10月の単行本と2018年光文社文庫版を確認。
- 077 2016 彼女がエスパーだったころ かのじょがえすぱーだったころ 『彼女がエスパーだったころ』は、百匹目の猿、エスパー、オーギトミー、代替医療など、科学では扱いきれないとされる超常現象を題材にした短篇集です。講談社公式ページでは、進化、科学、未来を問い直し、超常現象を通して人間を再発見する作品として紹介されている。SF的な思考実験を、信仰、疑似科学、認識の揺らぎへ…
- 078 2016 土の記 つちのき 『土の記』は、老いた農夫の暮らし、妻の死、土地に刻まれた時間を通して、生と死が折り重なる場所を描く長篇です。農作業や土の手触りは、個人の老いだけでなく、震災後の日本の時間とも響き合う。高村薫の社会性と宗教的な思索が、生活の細部へ沈み込む作品です。 第70回 野間文芸賞
- 079 2015 次ぎの人 つぎのひと 『次ぎの人』は、第1回林芙美子文学賞受賞作として『婦人公論』に掲載された井岡道子の作品。NDLサーチで掲載誌・ページ範囲を確認でき、同じ検索結果から井岡が2025年に『麝香豌豆』を刊行していることも確認できる。公開資料では内容紹介が乏しいため、現時点では受賞・掲載情報を中心に扱う。 第1回 林芙美子賞
- 080 2015 うつむく朝 うつむくあさ 『うつむく朝』は、嶋幸子が第1回林芙美子文学賞で佳作に選ばれた作品です。現時点で確認できるウェブ資料は賞一覧データに限られ、単行本化や初出本文、梗概は確認できません。作品内容を推測せず、林芙美子文学賞の初回選考で評価された短篇として記録します。
- 081 2015 雪の朝 ユキ ノ アサ 角川文化振興財団から2015年に刊行された高倉やえの未収録単著。
- 082 2015 透明人間は204号室の夢を見る とうめいにんげんは204ごうしつのゆめをみる 2015年刊の単著。2020年に集英社文庫版も確認できる。
- 083 2015 悲しみと無のあいだ かなしみとむのあいだ 2015年7月に文藝春秋から刊行された作品集。NDLで収録作「愛撫、不和、和解、愛撫の日々」「悲しみと無のあいだ」を確認できる。
- 084 2015 電気作家 でんきさっか 2015年刊。NDLで単著として確認できる。
- 085 2015 冥途あり めいどあり 『冥途あり』は、家族の記憶や土地の感触を手がかりに、生者と死者の距離を静かにたどる長篇です。長野まゆみの幻想性は、派手な異界ではなく、日常のすぐ隣にある冥界の気配として現れる。言葉の選び方と空気の薄さが、死と記憶の主題を繊細に支えています。 第68回 野間文芸賞
- 086 2014 断貧サロン だんぴんさろん 『断貧サロン』は、谷川直子が2014年10月に河出書房新社から刊行した小説です。貧乏神被害者の会が主催する「貧乏を断つ」ためのサロンに、働かないイケメンの恋人を持つ女性をはじめ、さまざまな事情を抱える女たちが集まります。金か愛かという問いを、生活不安と信仰めいた救済願望の交差点から描く、文藝賞受賞後…
- 087 2014 ジュンのための6つの小曲 じゅんのためのむっつのしょうきょく 古谷田奈月の二作目単行本。NDLサーチで2014年11月の新潮社刊行、および2017年新潮文庫nex版を確認。
- 088 2014 少女のための秘密の聖書 しょうじょのためのひみつのせいしょ 鹿島田真希の2010年代の book-form work 候補。宗教・少女・物語をめぐる主題が題名からうかがえるが、内容細部は追加確認余地あり。
- 089 2014 湘南シェアハウス ショウナン シェア ハウス 2014年に角川春樹事務所から文庫で刊行された単著。
- 090 2014 33年後のなんとなく、クリスタル さんじゅうさんねんごのなんとなく、くりすたる 『33年後のなんとなく、クリスタル』は、田中康夫が1980年のデビュー作『なんとなく、クリスタル』の33年後を描いた長篇です。1980年に大学生だった女性たちが50代になった現在を追い、消費社会の記憶、時代の変化、成熟後の生活感覚を、前作同様に注釈の形式も活かしながら描きます。
- 091 2014 ファンタズマゴーリア ファンタズマゴーリア 2014年刊。NDLで単著として確認できる。
- 092 2014 怒り いかり 事件の記憶が、東京・千葉・沖縄などの人物関係に影を落とす群像長篇候補。
- 093 2014 うどん キツネつきの うどん きつねつきの 『うどん キツネつきの』は、高山羽根子の第一作品集です。東京創元社公式ページでは、第一回創元SF短編賞佳作となった表題作に加え、「シキ零レイ零 ミドリ荘」「母のいる島」「おやすみラジオ」「巨きなものの還る場所」の全五編を収録する作品集として紹介されています。
- 094 2014 あおむけで走る馬 あおむけではしるうま 『あおむけで走る馬』は、既存登録済みの『逆さ馬のメリーゴーラウンド』と同じ「馬」のイメージを題名に含む未登録候補です。文庫書誌として確認できるが、収録内容や初刊との関係は登録前に追加確認するとよい。
- 095 2014 未闘病記 みとうびょうき 『未闘病記』は、膠原病、混合性結合組織病をめぐる経験を、従来の闘病記の形式からずらして書いた作品です。病名が与えられる前後の身体感覚、医療制度、社会の視線が、笙野頼子の批評的な文体で組み替えられる。病を書くことが、制度と言葉に抵抗する実践になる点が読みどころです。 第67回 野間文芸賞
- 096 2013 星月夜 ホシズクヨ 角川書店から2013年に刊行された高倉やえの未収録単著。
- 097 2013 デパスな日々 『デパスな日々』は、伏本和代の短編集です。NDLサーチでは、2013年3月にそして企画から刊行され、河出書房新社が発売した272ページの図書、NDC9 913.6として確認できます。河出書房新社の公式ページでは、不眠・安定剤デパスに依存してしまう団塊世代の日常生活を描いた短編集として紹介されています…
- 098 2013 未明の闘争 みめいのとうそう 『未明の闘争』は、出来事を劇的に進めるよりも、考えること、話すこと、書くことの持続そのものを小説の中心に置く長篇です。日常の細部から小説論へ、個人の時間から世界の手触りへと、保坂和志の思考がゆっくり広がっていく。物語の速度ではなく、意識の粘りと文体の持続を読む作品です。 第66回 野間文芸賞
- 099 2012 千のキス せんのきす 安達千夏の2010年代単行本候補。既存収録作と重複しない。
- 100 2012 東京プリズン とうきょうプリズン 『東京プリズン』は、赤坂真理が2012年7月に河出書房新社から刊行した長篇小説です。16歳のマリがアメリカ留学先で、日本を「かつての敵国」と呼ぶ人々に囲まれ、「天皇の戦争責任」をめぐるディベートへ巻き込まれていきます。少女の身体感覚と、2009年の日本へつながる時間のずれを通して、戦争責任、戦後、家… 第23回 紫式部文学賞
- 101 2012 ことり ことり NDLサーチで2012年11月刊の朝日新聞出版版単行本と2016年文庫版を確認できる。
- 102 2012 あたたかい水の出るところ 『あたたかい水の出るところ』は、木地雅映子の青春小説です。光文社公式ページでは、温泉を「地上最強のパワースポット」とする主人公が、息が詰まる日常の中で出口を探すガール・ミーツ・ボーイ・ストーリーとして紹介されています。NDLサーチでは2012年4月に光文社から刊行されたNDC9 913.6の図書とし…
- 103 2012 母の遺産 : 新聞小説 ははのいさん しんぶんしょうせつ 2012年3月に中央公論新社から刊行された長篇。NDLとBooks系書誌で単行本、2015年の中公文庫上下巻を確認できる。章題には通夜、ポータブル・トイレ、家の売却、戸籍、葬儀など、介護と相続をめぐる現実的な場面が並ぶ。
- 104 2012 紙の月 かみのつき 角川春樹事務所から2012年3月に刊行された未登録単行本。NDLで単行本と文庫版を確認。
- 105 2012 K けい 晩年期の三木卓による単行本小説候補。作品内容の細部は候補段階では膨らませず、まず講談社刊の本として登録候補に置く。
- 106 2012 沈黙のレシピエント ちんもくのれしぴえんと 2012年刊行。英題は NDL 上で Recipient of Silence と併記される。
- 107 2011 天の火 テン ノ ヒ 梨の木舎から2011年に刊行された高倉やえの未収録単著。
- 108 2011 ジェントルマン じぇんとるまん 『ジェントルマン』は、人を惹きつける優雅さと危うさを併せ持つ人物を軸に、恋愛と倫理の境界を問う長篇です。単純な善悪に回収しにくい人間の魅力を、山田詠美らしい身体感覚と会話の強度で描く。タイトルの「紳士」が何を隠し、何を露出させるのかを読む作品です。 第65回 野間文芸賞
- 109 2010 野川 のがわ 『野川』は、長野まゆみが2010年7月に河出書房新社から刊行した長篇小説です。両親の離婚を機に転校した音和が、野川の近くで父と二人暮らしを始め、中学校の新聞部で伝書鳩を育てる仲間たちと出会います。変わり者の教師の言葉に導かれ、鳥の目で世界を見たいと願う少年の感受性を、川辺の風景と飛翔のイメージのなか…
- 110 2010 MUSIC みゅーじっく 『MUSIC』は、音楽をめぐる感覚と小説のリズムを重ねる古川日出男の長篇です。都市の身体感覚、表現への衝動、言葉がビートを帯びていく感触を前面に出す作品として登録します。現行の出版社公式詳細ページを確認できていないため、内容紹介は書名と既存書誌から安全に言える範囲に抑えています。
- 111 2009 ゼロの王国 ぜろのおうこく 611ページの大部な単行本として確認できる鹿島田真希の book-form work 候補。
- 112 2009 かれん かれん 既存収録の『あなたがほしい』『おはなしの日』に続く、2000年代後半の単行本候補。
- 113 2009 身の上話 ミノウエバナシ 2009年に光文社から刊行された単著図書。佐藤正午の中期以降の長篇候補として追加余地がある。
- 114 2009 私の赤くて柔らかな部分 わたしのあかくてやわらかなぶぶん 『私の赤くて柔らかな部分』は、失恋の痛みを抱えた主人公が突発的に旅へ出て、終着駅にたどりついたまま帰るきっかけを失っていく長篇小説です。Books出版書誌データベースの内容紹介では、生きることのよるべなさと虚実ないまぜのマジカルな世界を描く、平田俊子の新境地として紹介されています。詩人としての言語感…
- 115 2009 武曲 むこく 『武曲』は、剣道をめぐる身体と言葉のせめぎ合いを描く藤沢周の長篇です。剣を教える男と、無自覚な才能を持つ少年が出会うことで、暴力、継承、父性、才能への恐れが浮かび上がります。武道小説の枠組みを使いながら、身体の奥に沈む痛みを純文学的な密度で描きます。
- 116 2009 殴る女 なぐるおんな 2009年刊。連載後に集英社から刊行されたとみられる。
- 117 2009 カンランシャ かんらんしゃ NDLサーチで2009年6月刊、光文社、ISBN 978-4-334-92661-8の単行本として確認できる。
- 118 2009 祈りのギブソン いのりのぎぶそん 『祈りのギブソン』は、久間十義の小説単行本です。NDLサーチでは2009年3月に光文社から刊行された351ページの図書、NDC9 913.6として確認できます。出版書誌データベースでは、ISBN 9784334926571、4-6判、356ページ、2009年3月23日発売の書誌が確認できます。
- 119 2009 二度死んだ母のこと。 ニド シンダ ハハ ノ コト 作品社から2009年に刊行された高橋一起の単著。
- 120 2009 夏の水の半魚人 なつのみずのはんぎょじん 『夏の水の半魚人』は、少年たちの夏、水泳、身体の変化をめぐる感覚を、前田司郎らしいずれた会話と日常感で描く作品です。大きな事件よりも、子どもの身体が世界に触れる違和感やおかしみが前面に出る。劇作家としての会話の間合いが、小説の軽さと不穏さを同時に作っています。 第22回 三島賞
- 121 2008 文学的なジャーナル ぶんがくてきなジャーナル 2008年刊。タイトル上は文学エッセイ/評論的著作の可能性があるため採否は要確認。
- 122 2008 父の遺した三十一文字。 チチ ノ ノコシタ ミソヒトモジ 作品社から2008年に刊行された高橋一起の単著。
- 123 2007 ピカルディーの三度 ぴかるでぃーのさんど 鹿島田真希の2000年代中期の book-form work 候補。受賞情報は公式ページでの追加確認後に awards 登録するのが安全。
- 124 2007 六月の海を泳いで ロクガツ ノ ウミ オ オヨイデ 小学館から2007年に刊行された単著小説。未収録の広谷鏡子単著として追加候補。
- 125 2007 悪人 あくにん 吉田修一の社会派長篇の代表候補。事件小説の枠組みを使いながら、地方、貧困、恋愛、加害と被害の境界を描く。
- 126 2007 八日目の蝉 ようかめのせみ 中央公論新社から2007年3月に刊行された角田光代の未登録代表作。NDLで単行本書誌と中央公論文芸賞関連記事を確認。
- 127 2007 1000の小説とバックベアード せんのしょうせつとばっくべあーど 『1000の小説とバックベアード』は、小説を書くこと、読むこと、ジャンルの制度をめぐる自己言及的な長篇です。ライトノベルやミステリ以後の感覚を背景に、作者と読者、物語と批評の関係が挑発的に揺さぶられる。佐藤友哉の文学への過剰な自意識が、作品の推進力になっています。 第20回 三島賞
- 128 2006 掘るひと ホル ヒト 2000年代の小説作品として、既収録『雨のち雨?』以後の展開を補う候補。
- 129 2006 愛と癒しと殺人に欠けた小説集 あいといやしとさつじんにかけたしょうせつしゅう 講談社2006年刊の単行本。伊井直行の短篇側を補う追加候補。
- 130 2006 残光 ざんこう NDLサーチで「新潮」2006年2月号掲載書誌、2006年5月刊の新潮社版単行本、水声社『小島信夫長篇集成』収録を確認できる。
- 131 2006 爆心 ばくしん 2006年11月に文藝春秋から刊行された作品集。NDLで単行本、2010年文春文庫版、2011年の上下巻版を確認できる。
- 132 2006 八月の路上に捨てる 『八月の路上に捨てる』は、伊藤たかみの中篇小説です。文藝春秋BOOKSでは、暑い夏の一日、30歳を目前に離婚しようとしている主人公を通して、現代の若者を覆う社会のひずみと生態を軽やかに描く作品として紹介されています。初出は『文學界』2006年6月号で、2006年8月に文藝春秋から単行本化されました。 第135回 芥川賞
- 133 2006 恩愛の絆 おんあいのきずな 『恩愛の絆』は、題名・副題から家族や韓国・朝鮮との関係を扱う可能性があるが、今回の候補では書誌で確認できる範囲にとどめる。既存登録作と同著者の未登録 book-form 候補として扱う。
- 134 2005 心のかけら ココロ ノ カケラ 角川春樹事務所から2005年に刊行された広谷鏡子の未収録単著。
- 135 2005 焼身 しょうしん 集英社刊の2005年単行本。宮内勝典の宗教性・越境性・身体性が強く出る作品として追加候補。
- 136 2005 青猫家族輾転録 あおねこかぞくてんてんろく 英訳・独訳レコードもNDLで確認でき、伊井直行作品の海外流通の手がかりにもなる。
- 137 2005 独学魔法ノート どくがくまほうノート 2005年刊。児童文学/YA寄りの可能性があるため採否は追加判断推奨。
- 138 2005 環流 かんりゅう NDLサーチで2005年8月刊、講談社、ISBN 4-06-213054-8の単行本として確認できる。
- 139 2005 蟹と彼と私 『蟹と彼と私』は、荻野アンナが『すばる』連載を経て集英社から刊行した作品です。癌という重い題材を、病の記録だけに閉じず、語りの跳躍、言葉のずれ、奇妙なユーモアによって多層化しています。身体と死をめぐる切実さと、荻野作品らしいパロディ的な文体感覚が同居する一冊です。
- 140 2005 山田太郎と申します 『山田太郎と申します』は、玄月が文藝春秋から刊行した短篇集です。ありふれた名を持つ山田太郎という人物が、場所ごとに場の秩序を揺らし、周囲の人びとの当惑や欲望を浮かび上がらせます。緊張感とユーモア、現実感と倒錯感が混じり合う玄月らしい作品集です。
- 141 2005 オール・トゥモロウズ・パーティーズ 『オール・トゥモロウズ・パーティーズ』は、清野栄一の小説単行本です。NDLサーチでは2005年4月に双葉社から刊行された243ページの図書、NDC9 913.6として確認できます。出版書誌データベースでも、ISBN 9784575235227、4-6判、243ページ、2005年4月19日発売の書誌が…
- 142 2005 流浪のクルパ るろうのくるぱ NDLで華城文子著、2005年2月刊、ISBN 4-7974-5445-8の図書として確認。
- 143 2005 花酔い ハナヨイ 新風舎から2005年に刊行された江場秀志の未収録単著。
- 144 2005 双頭の性。 ソウトウ ノ セイ 新風舎文庫から2005年に刊行された高橋一起の未収録単著。
- 145 2004 白バラ四姉妹殺人事件 しろばらよんしまいさつじんじけん 『二匹』『冥土めぐり』以外の鹿島田真希の early book-form work 候補。題名上は事件小説的な形式を取るが、内容細部は追加調査余地あり。
- 146 2004 バービーからはじまった バービー カラ ハジマッタ 小説中心の追加候補では優先度を一段下げるが、単著の著作として著者像を補う候補。
- 147 2004 鉄塔家族 テットウ カゾク 2004年に日本経済新聞社から刊行された単著図書。佐伯一麦の家族・土地をめぐる作品として追加候補になる。
- 148 2004 マミー、そばにいて まみーそばにいて 『マミー、そばにいて』は、冬木薫が2004年に日之出出版から刊行した記録文学です。NDLサーチではNDC9 916の図書として登録され、Books出版書誌データベースでも著者名・出版社・判型・ページ数・発行年月日を確認できます。公開Webで詳細な梗概は確認できないため、内容説明は書誌情報に基づく範囲…
- 149 2004 昨日この世界で きのうこのせかいで 2004年刊。NDLで単著として確認できる。
- 150 2004 月の川を渡る 『月の川を渡る』は、中村邦生の小説集です。NDLサーチでは2004年6月に作品社から刊行された266ページの図書、NDC9 913.6として確認できます。収録作は「ドッグ・ウォーカー」「月の川を渡る」「夜に誘われて」です。
- 151 2003 鼠と肋骨 ねずみとろっこつ 第46回群像新人文学賞優秀作として『群像』2003年6月号に掲載された短編。NDLサーチでは掲載記事と掲載誌号を確認できるが、公開Web上で梗概や選評本文は確認できない。現時点では題名から主題や語りを推測せず、同賞優秀作としての掲載情報を中心に扱う。
- 152 2003 号泣する準備はできていた ゴウキュウスル ジュンビ ワ デキテイタ 新潮社から2003年に刊行。第130回直木三十五賞受賞作として日本文学振興会の公式リストで確認できる。
- 153 2003 モルヒネ もるひね 初版は祥伝社2003年刊。2008年・2009年の関連版もNDLで追跡できる。
- 154 2003 お母さんの恋人 おかあさんのこいびと 講談社2003年刊。既存収録の初期作・会社員小説系作品を補う候補。
- 155 2003 彼が彼女の女だった頃 かれがかのじょのおんなだったころ 2003年7月に講談社から刊行された作品集。NDLで収録作「幻の軍隊」「旅をする者」「桃」「響き線」「僕が眠りにつくときに」「黄泉への道」「接続体」「原形質の甘い水」「彼が彼女の女だった頃」を確認できる。
- 156 2003 サウンドトラック さうんどとらっく 『サウンドトラック』は、音楽、都市、身体感覚を小説のリズムへ変換する古川日出男の長篇です。筋を静かに追うというより、若者たちの衝動や都市のノイズを高速の語りで積み重ねるところに読みどころがあります。今回確認できた出版社公式情報は集英社文庫上下巻の書誌が中心で、詳細な公式あらすじは未確認です。
- 157 2003 眼球の毛 : 特別書下ろし長篇 がんきゅうのけ 2003年12月に講談社から刊行された書き下ろし長篇をNDLで確認した。
- 158 2003 鬼ケーキ 『鬼ケーキ』は、安斎あざみが『文學界』2003年3月号に発表した作品です。NDLサーチでは、同誌57巻3号の128ページから156ページに掲載された記事・論文種別の文学作品として確認できます。内容紹介や選評は公開書誌から確認できないため、書誌情報を中心に収録します。
- 159 2003 指輪をはめたい ゆびわをはめたい NDLサーチで2003年10月刊、文藝春秋、ISBN 4-16-322290-1の単行本として確認できる。
- 160 2003 忌中 きちゅう NDLサーチで「文學界」2003年10月号掲載の同題作と、2003年11月刊の文藝春秋版単行本、2006年文春文庫版を確認できる。
- 161 2003 生命のかぎりに いのちのかぎりに 『生命のかぎりに』は、松本富生が2003年に下野新聞社から刊行した小説です。NDLサーチで、下野新聞社刊、ISBN 4-88286-212-3、NDC 913.6の単行本として確認できます。公開Webで信頼できる梗概や初出誌を確認できなかったため、作品内容の説明は書誌情報に限定します。
- 162 2003 阿修羅ガール あしゅらがーる 『阿修羅ガール』は、女子高生アイコの一人称を通じて、都市の暴力、ネット的な噂、同時代の軽さと残酷さを一気に走らせる長篇です。会話や独白のテンポが速く、ミステリやサブカルチャーの感触を純文学的な文体実験へ持ち込んでいる。舞城王太郎の過剰な速度と文体の身体性がよく出た作品です。 第16回 三島賞
- 163 2003 ららら科學の子 らららかがくのこ 『ららら科學の子』は、中国で長く生きた男の帰国を軸に、戦後日本、学生運動、中国との関係をたどる長篇です。ハードボイルド的な乾いた視線を持ちながら、政治と個人史のずれを大きな時間幅で描く。帰ってきた場所としての日本を、外部から見直す作品です。 第17回 三島賞
- 164 2002 花狂い ハナグルイ 角川春樹事務所から2002年に単行本刊行、2005年に同社文庫版も確認できる。
- 165 2002 半島 はんとう NDLサーチで「文學界」2002年1月号掲載書誌、2004年7月刊の文藝春秋版単行本、2022年講談社文芸文庫版を確認できる。
- 166 2002 首鳴り姫 くびなりひめ 2002年刊。岡崎祥久著としてNDLで確認できる。
- 167 2002 南へ下る道 みなみへくだるみち 2002年刊。NDLで単著として確認できる。
- 168 2002 ぐずべり ぐずべり 2002年10月に講談社から刊行された単行本。NDL書誌で収録作「亜寒帯」「ぐずべり」を確認できる。
- 169 2002 パレード ぱれーど 『パーク・ライフ』期の代表的長篇で、都市生活・共同生活・若者の距離感を扱う追加候補。第15回山本周五郎賞受賞作として知られるが、今回は公式賞ページ未確認のため awards には入れない。
- 170 2002 けなげ けなげ 2002年刊。NDLで単著として確認できる。
- 171 2002 贋世捨人 にせよすてびと NDLサーチで「新潮」掲載書誌と2002年10月刊の新潮社版単行本、2007年文春文庫版を確認できる。
- 172 2002 ヤる女 ヤル オンナ 『段ボールハウスガール』周辺の都市的・身体的主題を補う候補。
- 173 2001 世界の中心で、愛をさけぶ せかいのちゅうしんであいをさけぶ 『世界の中心で、愛をさけぶ』は、地方都市の高校生・朔太郎とアキの恋を、アキの死から始まる喪失感と回想によって描く恋愛長篇です。Books出版書誌データベースの内容紹介では、出会い、放課後のデート、無人島への旅、発病と入院、空港での死、十数年後の再訪までが、魂の再生の物語として整理されています。
- 174 2001 無花果日誌 いちじくにっし NDLサーチで2001年2月号から2002年1月号までの連載記事書誌、および2002年2月刊の角川書店版単行本、2005年角川文庫版を確認できる。
- 175 2001 アイリーン 『アイリーン』は、篠原一の小説単行本です。NDLサーチでは2001年9月に作品社から刊行された141ページの図書、NDC9 913.6として確認できます。出版書誌データベースでも、ISBN 9784878934278、B6判、141ページ、2001年9月刊行の書誌が確認できます。
- 176 2001 きみよわすれないで きみよわすれないで 篠原一の book-form work 候補。同名別人を避けるため、NDLの著者標目「篠原, 一, 1976-」を確認した。
- 177 2001 アウトトゥランチ あうととぅらんち 篠原一の book-form work 候補。同名別人を避けるため、NDLの著者標目「篠原, 一, 1976-」を確認した。
- 178 2001 ジャパン・シンドローム じゃぱん・しんどろーむ 2001年作品社刊。2011年に中央公論新社から『原子の闇』上下として改稿・改題されたため、原題版を追加候補とする。
- 179 2000 ジャンプ ジャンプ 2000年に光文社から刊行された佐藤正午の単著長篇。既登録の『永遠の1/2』『月の満ち欠け』とは別の book-form 作品。
- 180 2000 楽隊のうさぎ がくたいのうさぎ 『楽隊のうさぎ』は、引っ込み思案の中学生・克久がブラスバンドに入部し、先輩や友人、教師に囲まれながら全国大会を目指す日々を描く長篇です。新潮社公式の紹介では、少年期の多感な時期に音楽へ夢中になっていく成長物語として整理されています。
- 181 2000 雨のち雨? あめのちあめ 『雨のち雨?』は、岩阪恵子が第26回川端康成文学賞を受賞した短篇です。NDLサーチでは『新潮』2000年6月号掲載の受賞作記事として確認でき、同年6月には新潮社から単行本『雨のち雨?』が刊行されています。公開Webで詳細な梗概は確認できなかったため、作品説明は初出・刊行・受賞情報を中心に整理していま… 第26回 川端賞
- 182 2000 黒い傷のある部屋 くろいきずのあるへや 『黒い傷のある部屋』は、新井満の未登録 book-form 候補です。NDLには『すばる』掲載号も見えるが、候補では集英社単行本の書誌を採用する。
- 183 2000 バンビーノ バンビーノ 2000年刊。児童文学寄りの可能性があるため採否は追加判断推奨。
- 184 2000 聖水 せいすい 『聖水』は、長崎の宗教的・歴史的な記憶を背景に、人の生と死、土地に残る記憶を静かに掘り下げる作品です。既収録の「ジェロニモの十字架」と同じ単行本に収められ、青来有一の初期作品世界を代表する一篇です。 第124回 芥川賞
- 185 2000 猫の喪中 ネコ ノ モチュウ 2000年に集英社から刊行された佐藤洋二郎の単著図書。NDL、Books/JPRO、Amazonで書誌を確認した。
- 186 1999 神様のボート カミサマ ノ ボート 新潮社から1999年に刊行され、文庫化・映像化も確認できる江國香織の単著。
- 187 1999 ヴァイブレータ ヴぁいぶれーた 1999年1月に講談社から刊行された単行本。NDLで単行本、2003年講談社文庫版、2013年新装版を確認できる。
- 188 1999 コーリング こーりんぐ 1999年6月に河出書房新社から刊行された作品集。NDLで収録作「コーリング」「最大幅七ミリ」「起爆者」「フィギュアズ」「水の膚」「雨」を確認できる。
- 189 1999 水の中のザクロ みずのなかのざくろ NDLサーチで1999年11月刊、講談社、ISBN 4-06-209954-3の単行本として確認できる。
- 190 1999 ミカ! みか NDLサーチとBooks出版書誌データベースで1999年11月刊、理論社、ISBN 4-652-07179-5の単行本として確認できる。
- 191 1999 父 ちち NDLサーチで1999年7月刊の新潮社版単行本を確認できる。
- 192 1999 マタンサはまだ またんさはまだ NDLで華城文子著、1999年10月刊、ISBN 4-87601-490-6の図書として確認。
- 193 1998 二進法の犬 にしんほうのいぬ 光文社から1998年11月に刊行された長編小説。NDLで単行本と文庫版を確認。
- 194 1997 ペン ぺん NDLサーチで1997年9月刊、集英社、ISBN 4-08-774260-1の単行本として確認できる。
- 195 1997 蝶の皮膚の下 ちょうのひふのした 1997年3月に河出書房新社から刊行された本人単著。NDLで単行本と1999年文庫版を確認できる。
- 196 1997 うるわしき日々 うるわしきひび NDLサーチで1997年10月刊の読売新聞社版単行本、関連論考「雨漏りする戦後・家という思想」を確認できる。
- 197 1997 ガラスの愛 がらすのあい NDLサーチで1997年1月刊、河出書房新社、ISBN 4-309-01118-7の単行本として確認できる。
- 198 1997 あした、旅人の木の下で 『あした、旅人の木の下で』は、芥川賞受賞後の松村栄子が発表した長篇小説です。旅人の木という題名上の象徴を手がかりに、移動する者の視線、記憶、他者との出会いを静かに描きます。現実の生活感と、どこか遠くへ向かう感覚が重なり合う作品です。
- 199 1997 皆月 『皆月』は、花村萬月が芥川賞受賞作『ゲルマニウムの夜』の前後に書いた長篇小説です。妻に金を持ち逃げされた中年男が、義弟や風俗で働く女性との関係のなかで、傷ついた生活を立て直していきます。暴力や性を含む花村作品らしい荒い手触りのなかに、再生の物語が置かれています。
- 200 1997 あとは野となれ 『あとは野となれ』は、室井光広が芥川賞受賞後に講談社から刊行した長篇小説です。講談社公式ページでは、古今東西の「野」を遊行する「野ざらし思考小説」と紹介されています。偶然の一致を書き留める手帳、読書中の二冊の本、言語遊戯の横断という仕掛けを通じて、言葉と思考が連鎖していく室井らしい実験性の強い作品で…
- 201 1997 虫くい 『虫くい』は、山室一広の小説単行本です。NDLサーチでは1997年10月に集英社から刊行された213ページの図書、NDC9 913.6として確認できます。出版書誌データベースでも、ISBN 9784087742916、4-6判、216ページ、1997年発行の書誌が確認できます。
- 202 1997 雨鶏 あめどり 『雨鶏』は、芦原すなおの小説単行本です。NDLサーチでは1997年6月に角川書店から刊行された248ページの図書、NDC9 913.6として確認できます。出版書誌データベースでは、ISBN 9784048730372、4-6判、256ページ、1997年発行の書誌が確認できます。
- 203 1997 君はこの国を好きか キミ ワ コノ クニ オ スキカ 1997年に新潮社から刊行された鷺沢萠の単著図書。移動・帰属意識を扱う候補作。
- 204 1996 落下する夕方 ラッカスル ユウガタ 角川書店から1996年に刊行された江國香織の単著長篇。
- 205 1996 塔の条件 とうのじょうけん NDLサーチで1996年12月刊、角川書店、ISBN 4-04-873017-7の単行本として確認できる。
- 206 1996 漂流物 ひょうりゅうぶつ NDLサーチで1996年12月刊の新潮社版単行本、および1999年11月刊の新潮文庫版が確認できる。全集収録ではなく初刊単行本を根拠に、車谷長吉の私小説的な短篇集として候補化する。
- 207 1996 夏の記憶 ナツ ノ キオク 葦書房から1996年に刊行された高瀬千図の未収録単著。
- 208 1994 食べる女 たべるおんな 1994年刊。食と女性を主題に含む可能性が高い。
- 209 1994 群体 『群体』は、藤原智美が芥川賞受賞作『運転士』の後に講談社から刊行した長篇小説です。ウォーターフロントの高層インテリジェントビルで発見された大きなネズミを発端に、社内の噂が情報パニックへと膨張していく過程を描きます。講談社公式ページでは、群像掲載作「森番」を改題した作品として紹介されています。
- 210 1994 猫又拾遺 ねこまたしゅうい 既存登録の『おどるでく』『あとは野となれ』以外に確認できる室井光広の book-form work 候補。
- 211 1993 解体屋外伝 かいたいやがいでん 1993年に講談社から刊行、2013年に河出書房新社の「いとうせいこうレトロスペクティブ」として復刊。Books/JPROは「洗脳のプロ・洗濯屋」と「洗脳外しのプロ・解体屋」の闘いとして紹介している。
- 212 1993 デッドシティ・レイディオ 『デッドシティ・レイディオ』は、清水アリカの小説単行本です。NDLサーチでは1993年9月に集英社から刊行された197ページの図書、NDC8 913.6として確認できます。出版書誌データベースでも、ISBN 9784087740271、4-6判、200ページ、1993年発行の書誌が確認できます。
- 213 1993 マリア まりあ 『マリア』は、川本俊二が河出書房新社から1993年に刊行した書き下ろし小説です。河出書房新社公式ページでは、謎の女・秋恵に体を売りながら、亡き母に似た少女へ惹かれていく16歳の卓美をめぐる作品として紹介されています。母性への希求と性の目覚めが重なる思春期の揺らぎを、文藝賞作家の受賞後第一作として描く…
- 214 1993 前へ、進め マエ エ ススメ 1993年に講談社から刊行された佐藤洋二郎の単著図書。既登録作とは別の初期長篇候補。
- 215 1992 平成トム・ソーヤー へいせいとむ・そーやー 原田宗典の1990年代の単行本小説。青春小説・冒険小説的な読み筋で登録候補にできる。
- 216 1992 あの空の色 あのそらのいろ 『あの空の色』は、芥川賞受賞作『至高聖所』後に刊行された松村栄子の単著です。書誌上は日本文学の随筆・散文に分類されるため、作品データへ追加する場合は小説枠ではなく、作家の初期散文集として慎重に位置づけるのがよい。
- 217 1992 コジキ外伝 コジキがいでん 1992年刊。手製複製本ではなく岩波書店の一次刊本を候補化。
- 218 1992 赤い橋の下のぬるい水 『赤い橋の下のぬるい水』は、辺見庸が文藝春秋から刊行した作品集です。表題作に加え、「ナイト・キャラバン」「ミュージック・ワイア」を収めます。身体性や欲望、社会の周縁にある人びとの気配を、現実の手触りと寓話的な濃さを行き来する文体で描いています。
- 219 1992 かく誘うものの何であろうとも かくさそうもののなんであろうとも NDLサーチで1992年3月刊、講談社、401ページ、ISBN 4-06-205661-5の単行本として確認できる。
- 220 1992 チューリップ・ガーデンを夢みて ちゅーりっぷがーでんをゆめみて 『チューリップ・ガーデンを夢みて』は、新井千裕の未登録 book-form 候補です。今回の候補ではNDL・Books/JPROで確認できる書誌情報を中心に登録案化する。
- 221 1992 ソーダ水の殺人者 そーだすいのさつじんしゃ 『ソーダ水の殺人者』は、題名からミステリ的な要素を持つ可能性がある新井千裕の未登録 book-form 候補です。今回の候補では書誌事実に限定して扱う。
- 222 1991 きらきらひかる キラキラ ヒカル 新潮社から1991年に刊行された江國香織の代表的長篇。既存 works.json には未収録。
- 223 1991 母よ ははよ 1991年6月に講談社から刊行された本人単著。NDLのBooks系レコードおよび講談社文芸文庫版の書誌で確認できる。
- 224 1991 カフカの外套 かふかのがいとう 『カフカの外套』は、文学者名を題名に含む新井満の未登録 book-form 候補です。文芸誌掲載や文芸書評記事もNDLで見えるが、候補では単行本書誌を基礎情報にする。
- 225 1991 琥珀の町 こはくのまち NDLサーチで1991年2月刊、河出書房新社、ISBN 4-309-00668-Xの単行本として確認できる。
- 226 1991 ブリューゲル、飛んだ ブリューゲルとんだ 1991年刊。1994年に新潮文庫版も確認できる。
- 227 1991 優しい碇泊地 ヤサシイ テイハクチ 1991年に福武書店から刊行された坂上弘の単著図書。NDL、Books/JPRO、Amazonで書誌を確認した。
- 228 1991 黄土の夢 おうどのゆめ 福武書店から1991年1月に刊行された笠原淳の未登録単行本。
- 229 1991 0回帰線 ぜろかいきせん NDLサーチで1991年6月刊、集英社、253ページ、ISBN 4-08-772795-5の単行本として確認できる。
- 230 1991 天国の水族館 てんごくのすいぞくかん 『天国の水族館』は、既存登録の『復活祭のためのレクイエム』『逆さ馬のメリーゴーラウンド』以外の新井千裕 book-form 候補です。内容詳細は追加確認が望ましいが、著者・出版社・刊行年はNDLで確認できる。
- 231 1990 しょうがない人 しょうがないひと 初期から1990年代にかけての原田宗典の都市的ユーモア小説の流れに置ける単行本。
- 232 1990 遊機体 ゆうきたい 1990年刊。既存の『背負い水』以前の単著候補。
- 233 1990 葉桜の日 ハザクラ ノ ヒ 1990年に新潮社から刊行された鷺沢萠の単著図書。既登録の初期作を補う候補。
- 234 1990 宝島の幻灯館 たからじまのげんとうかん 『宝島の幻灯館』は、奈良裕明が1990年に集英社から刊行した小説です。NDLサーチで、集英社刊、ISBN 4-08-772738-6の単行本として確認できます。公開Webで信頼できる梗概や初出誌を確認できなかったため、作品内容の説明は書誌情報に限定します。
- 235 1989 デンデラ野 でんでらの 『緑色の濁ったお茶あるいは幸福の散歩道』『応為坦坦録』以外の山本昌代の book-form work 候補。
- 236 1989 スメル男 スメルおとこ 『スメル男』は、原田宗典が1989年に講談社から刊行した長篇小説です。講談社公式製品ページでは1989年4月18日発売、四六判、298ページ、ISBN 9784062043588として確認できます。NDLサーチでは1989年講談社版のほか、1992年の講談社文庫版も確認でき、原田宗典の初期長篇の一冊…
- 237 1989 アンモナイトをさがしに行こう アンモナイト オ サガシニ イコウ 1989年刊の福武書店単行本。家族・記憶・日常の主題を広げる候補。
- 238 1989 黄昏のストーム・シーディング たそがれのすとーむしーでぃんぐ 『黄昏のストーム・シーディング』は、大岡玲が1989年に文藝春秋から刊行した初期の長篇です。タイトルが示す人工的な気象操作のイメージを背景に、時代の不安や青年の感覚を小説へ移し替える作品として整理できます。今回確認できた公開情報は書誌と受賞歴が中心のため、内容紹介は抑制的に記録します。 第2回 三島賞
- 239 1988 七色の逃げ水 なないろのにげみず 1988年11月に講談社から刊行された本人単著をNDLで確認。1989年の文芸時評インタビューにも作品名が現れる。
- 240 1988 インド綿の服 いんどめんのふく NDLサーチで1988年2月刊の講談社版単行本を確認できる。
- 241 1988 浮巣 うきす 福武書店から1988年4月に刊行された笠原淳の未登録単行本。
- 242 1988 漂流裁判 ヒョウリュウ サイバン 1988年に文藝春秋から刊行された笹倉明の単著図書。NDL、Books/JPRO、Amazonで書誌を確認した。
- 243 1988 天の曳航 テン ノ エイコウ 講談社から1988年に刊行された高瀬千図の未収録単著。
- 244 1987 黄色い髪 キイロイ カミ 1980年代後半の干刈作品を補う候補。朝日新聞社刊、のち文庫化・再刊あり。
- 245 1987 ホーム・パーティー ホーム パーティー 新潮社刊の単行本で、家庭小説・女性の生活をめぐる作品として追加候補になる。
- 246 1987 1.9m[2]の孤独 いちてんきゅうへいほうめーとるのこどく NDLサーチで1987年10月刊、学芸書林、350ページ、ISBN 4-905640-04-0の単行本として確認できる未収録作品。
- 247 1987 紅水仙 べにすいせん 既存登録の『犬(影について・その一)』『青猫』以外に確認できる司修の book-form work 候補。
- 248 1986 スキャンダル すきゃんだる NDLサーチで1986年3月刊、新潮社、ISBN 4-10-600645-6の単行本として確認できる。
- 249 1985 鴨 かも 中央公論社刊の1985年単行本。NDL書誌でISBN付きの図書として確認できる。
- 250 1984 ウホッホ探険隊 うほっほたんけんたい 『ウホッホ探険隊』は、離婚をきっかけに夫、妻、小学生の二人の息子たちが、新しい家族のかたちを探っていく干刈あがたの長篇小説です。河出書房新社公式は、離婚という未知の領域を探険するために家族それぞれが役を担う作品として紹介しています。家庭の再編を、子どもを含む複数の立場からやわらかく、しかし痛みを伴っ…
- 251 1984 極楽船の人びと ごくらくぶねのひとびと 中央公論社刊の1984年単行本。文庫化書誌もあるため、吉田知子の中期作品として追加しやすい。
- 252 1983 樹下の家族 ジュカ ノ カゾク 『ウホッホ探険隊』以前の家族小説として登録優先度が高い候補。
- 253 1983 スクラップ・ストーリー すくらっぷすとーりー NDLサーチで1983年8月刊、集英社、ISBN 4-08-772445-Xの単行本として確認できる。1990年に集英社文庫版もある。
- 254 1981 蝉の声がして セミ ノ コエ ガ シテ 既収録『ミモザの林を』以前の初期作品で、作家像の起点を補う候補。
- 255 1979 愚者の夜 ぐしゃのよる 『愚者の夜』は、青野聰が第81回芥川龍之介賞を受賞した小説です。日本文学振興会の公式一覧では1979年上半期の受賞作として掲載誌『文學界』とともに記録され、NDLサーチでは1979年文藝春秋版および1983年文春文庫版の書誌を確認できます。公開Webで信頼できる詳細梗概は確認できなかったため、作品紹… 第81回 芥川賞
- 256 1979 野いばらの衣 のいばらのころも 『鶸』『路地』以外の三木卓の book-form work として確認できる講談社刊の小説。内容細部は追加調査余地あり。
- 257 1978 夕暮まで ユウグレ マデ 後期の代表的長篇候補。既収録『暗室』後の吉行文学を補える。
- 258 1978 切られた絵 キラレタ エ 屋上の会から1978年に刊行された江場秀志の未収録単著。小規模出版のためNDL書誌を主根拠とする。
- 259 1971 絵合せ えあわせ NDLサーチで1971年刊の講談社版単行本、および1977年版を確認できる。
- 260 1967 幕が下りてから まくがおりてから 講談社1967年刊の単行本。NDLで複数レコードを確認できる。
- 261 1964 砂の上の植物群 スナ ノ ウエ ノ ショクブツグン 『暗室』以前の長篇・中篇系作品として、吉行の性と孤独の主題を補う候補。
- 262 1961 砂の器 すなのうつわ 『砂の器』は、清張の代表的長篇として広く読まれてきた作品です。今回の候補では、既存登録の『点と線』と並ぶ book-form 長篇として、まずNDLの具体的な所蔵書誌で確認できる新潮社文庫2006年版を中心に登録候補化する。
- 263 1959 ゼロの焦点 ぜろのしょうてん 『ゼロの焦点』は、既存の『点と線』と同じく清張の社会派推理長篇として扱える book-form 候補です。今回の候補では新潮社文庫版を中心に、刊行確認済みの作品として整理する。