Narrative

中篇

語り口「中篇」に分類された 31 作品。

  1. 001 2025 金色の川 こんじきのかわ 井岡道子 単行本・未知谷 『金色の川』は、井岡道子が2025年に未知谷から刊行した中篇三篇の作品集です。未知谷公式の内容紹介では、山村へUターンした母子、木彫家を目指すシングルマザー、幕末の土佐に入り込む少年という三つの物語が示されています。地方と家族、子育て、夢や自立への希求を、現実的な生活の手触りと歴史的想像力の双方から… 家族地方再生
  2. 002 2023 改元 かいげん 畠山丑雄 初出・「群像」2023年3月号 『改元』は、改元の年に山奥の町へ異動した公務員の「私」が、集落に伝わる惟喬親王の龍の夢の伝説を追う表題作です。単行本は、第二次世界大戦をまたぐ年代記「死者たち」を併録し、抵抗と革命を主題に掲げる二篇として構成されています。 改元伝承国家
  3. 003 2023 迷彩色の男 めいさいしょくのおとこ 安堂ホセ 初出・『文藝』2023年秋季号(第62巻第3号) 『迷彩色の男』は、『ジャクソンひとり』でデビューした安堂ホセの文藝賞受賞第一作です。河出書房新社公式ページでは、都内のクルージングスポットで起きた暴行事件を起点に、ブラックボックス化した出来事、差別やヘイトを逆手に取る復讐劇、混沌を増す日常が疾走する作品として紹介されている。人種、セクシュアリティ… アイデンティティ人種ジェンダー
  4. 004 2022 カプチーノ・コースト かぷちーのこーすと 片瀬チヲル 初出・「群像」2022年10月号 『カプチーノ・コースト』は、片瀬チヲルが『群像』2022年10月号に発表し、同年12月に講談社から刊行された小説です。会社を休職中の26歳の早柚が、地元の海岸でゴミ拾いを始めるひと月を通じて、自分を見つめ直していきます。講談社公式の内容紹介は、しんどいときほど周囲に頼れない感覚を冒頭に置き、休職、地… 労働孤独と疎外自己認識
  5. 005 2022 うちの庭 うちのにわ 米田夕歌里 初出・「すばる」2022年10月号 『うちの庭』は、「すばる」2022年10月号に中編として掲載された米田夕歌里の作品です。出版社公式バックナンバーで目次掲載を確認でき、NDLサーチでは雑誌記事として掲載誌・発行年月・ページ範囲が確認できます。公開Web上で詳細な内容紹介を確認できなかったため、主題や筋の説明は推測せず書誌情報を中心に… 中篇文芸誌掲載
  6. 006 2021 恐竜時代が終わらない きょうりゅうじだいがおわらない 山野辺太郎 初出・「文學界」2021年7月号 『恐竜時代が終わらない』は、山野辺太郎が『文學界』2021年7月号に発表した中篇小説です。NDLサーチとCiNii Researchで、同誌75巻7号の100-169ページに掲載された雑誌記事として確認できます。内容紹介や選評本文を確認できる一次情報は見つからなかったため、現時点では掲載誌・発表年を… 時間科学記憶
  7. 007 2021 オーバーヒート おーばーひーと 千葉雅也 初出・「新潮」2021年6月号に表題作を掲載。単行本は2021年7月、新潮社刊。 『オーバーヒート』は、関西へ移った哲学者の「僕」が、大学の仕事、年下の恋人への思慕、両親の言葉、失われた生家、バーやSNSの断片を重ねていく作品です。大きな事件よりも、記録と回想が日々の熱を少しずつ上げていく過程が中心になります。『デッドライン』の前史としても読める、思考と身体感覚の小説です。哲学的… 身体言葉と言語
  8. 008 2021 ブラックボックス ぶらっくぼっくす 砂川文次 初出・「群像」2021年8月号、2022年1月講談社より単行本刊行 『ブラックボックス』は、自転車便メッセンジャーとして東京を走るサクマの身体感覚と、制御しきれない怒りの蓄積を描く中篇です。都市の道路、配達労働、速度、肉体の疲労が、主人公の内面の暴発と直結していきます。労働と暴力衝動を観念ではなく身体の運動として読ませる、切迫した文体が特徴です。社会の構造を説明する… 労働都市暴力 第166回 芥川賞
  9. 009 2020 アウア・エイジ あうあえいじ 岡本学 初出・「群像」2020年2月号 『アウア・エイジ』は、岡本学が『群像』2020年2月号に発表し、同年に講談社から刊行された小説です。大学教師の「私」が、学生時代にアルバイトしていた映画館からの招待状を受け取り、映写室に残る写真をきっかけに20年前の記憶をたどります。講談社公式は、塔を探す誘い、生き迷う男、謎を残して死んだ女という要… 記憶死と喪失芸術と表現
  10. 010 2020 首里の馬 しゅりのうま 高山羽根子 初出・「新潮」2020年3月号、2020年7月新潮社より単行本刊行 『首里の馬』は、沖縄の私設資料館で資料整理をする未名子を通して、保存される記憶とこぼれ落ちる歴史のあわいを描く中篇です。オンライン通話でクイズを出す仕事、資料の撮影、台風後に現れる馬の世話が、孤独な人々の記憶と土地の時間を結びつけます。土地の固有性とアーカイブの問題を、宮古馬との幻想的な出会いを介し… 記憶歴史土地 第163回 芥川賞
  11. 011 2020 小隊 ショウタイ 砂川文次 初出・『文學界』2020年9月号 『小隊』は、元自衛官である砂川文次が、北海道へのロシア軍上陸という仮想戦場を描いた中篇です。文藝春秋公式ページでは、第164回芥川賞候補作として、日本人の知らない「戦場」の現実を描いた作品と紹介されている。自衛隊三尉の安達が小隊を率いる視点を通して、戦争を理念ではなく指揮、待機、接近、交戦の具体的な… 戦争兵士暴力
  12. 012 2019 カム・ギャザー・ラウンド・ピープル かむ・ぎゃざー・らうんど・ぴーぷる 高山羽根子 初出・『すばる』2019年5月号(p.10-50)掲載。2019年7月に集英社より単行本刊行。 『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』は、『すばる』2019年5月号に掲載され、同年7月に集英社から単行本化された中篇です。集英社公式ページでは、雨宿り先で出会ったイズミ、東京の記録、デモの群衆、かつての友人ニシダとの再会を通じて、敷き詰められた過去の記憶と渋谷の街を走る「私」を描く作品として紹介さ… 記憶都市身体
  13. 013 2017 四時過ぎの船 よじすぎのふね 古川真人 初出・「新潮」2017年6月号掲載(NDLサーチ記事情報で確認)。 『四時過ぎの船』は、九州の島の古い家と祖母の記憶をめぐる中篇です。現在の稔が空き家を片付ける時間と、認知症を抱えた祖母佐恵子が孫を待つ過去の時間が交互に響き合う。島、家、日記、船の時刻という具体物を通じて、家族の記憶が取り戻される瞬間と取り戻しきれない隔たりを描く。 家族記憶老い
  14. 014 2010 あぶらびれ あぶらびれ 穂田川洋山 初出・「文學界」2010年11月号(第64巻第11号) 『あぶらびれ』は、穂田川洋山が「自由高さH」で第110回文學界新人賞を受賞した後に発表した受賞第一作です。NDLサーチでは『文學界』2010年11月号、90~138ページ掲載の記事として確認できます。公開Webで信頼できる詳細梗概を確認できなかったため、内容説明は掲載情報と文学賞候補歴に限定します。 中篇文芸誌掲載受賞第一作
  15. 015 2007 盗相 とうそう 寺村朋輝 初出・「群像」2007年1月号(第62巻第1号) 『盗相』は、第45回群像新人文学賞受賞作『死せる魂の幻想』の作者・寺村朋輝が「群像」2007年1月号に発表した作品です。NDLサーチでは雑誌記事として、掲載誌・巻号・ページを確認できます。公開Webで梗概や本文内容を確認できないため、作品内容の説明は掲載情報に限定します。 中篇文芸誌掲載
  16. 016 2007 黒の中の繻子の黒 くろのなかのしゅすのくろ 十文字実香 初出・「群像」2007年12月号(第62巻第12号) 『黒の中の繻子の黒』は、第47回群像新人文学賞受賞作『狐寝入夢虜』の作者・十文字実香が「群像」2007年12月号に発表した作品です。NDLサーチでは雑誌記事として、掲載誌・巻号・ページを確認できます。公開Webで梗概や本文内容を確認できないため、作品内容の説明は掲載情報に限定します。 中篇文芸誌掲載
  17. 017 2006 八月の路上に捨てる 伊藤たかみ 初出・「文學界」2006年6月号掲載。単行本は文藝春秋から2006年8月刊行。 『八月の路上に捨てる』は、伊藤たかみの中篇小説です。文藝春秋BOOKSでは、暑い夏の一日、30歳を目前に離婚しようとしている主人公を通して、現代の若者を覆う社会のひずみと生態を軽やかに描く作品として紹介されています。初出は『文學界』2006年6月号で、2006年8月に文藝春秋から単行本化されました。 離婚労働若者 第135回 芥川賞
  18. 018 2005 モンスターフッズ・エンド もんすたーふっずえんど 千頭ひなた 初出・「すばる」2005年5月号(第27巻第5号) 『モンスターフッズ・エンド』は、第27回すばる文学賞受賞作『ダンボールボートで海岸』の作者・千頭ひなたが「すばる」2005年5月号に発表した作品です。NDLサーチでは雑誌記事として、掲載誌・巻号・ページを確認できます。公開Webで梗概や本文内容を確認できないため、作品内容の説明は掲載情報に限定します… 中篇文芸誌掲載
  19. 019 2005 カギ かぎ 清水博子 初出・NDL記事索引で『すばる』2003年10月号掲載を確認。 2005年4月に集英社から刊行された単行本。NDLで単行本書誌と『すばる』2003年10月号掲載情報を確認できる。 都市生活不安関係性
  20. 020 2002 パーク・ライフ ぱーくらいふ 吉田修一 初出・「文學界」2002年6月号に掲載。2002年8月、文藝春秋より単行本刊行。 『パーク・ライフ』は、東京の公園を横切る日常の時間を、会話と観察の細部で捉える作品です。大きな事件よりも、見知らぬ他者との距離や、都市のなかでふと生まれる親密さの手前を描くところに特徴があります。 都市孤独出会い 第127回 芥川賞
  21. 021 2000 ロマンティック ろまんてぃっく 大久秀憲 初出・すばる 2000年11月号 『ロマンティック』は、末弘喜久「塔」と並んで第24回すばる文学賞を受賞した大久秀憲の作品です。NDLサーチでは『すばる』掲載時の記事と、2001年1月集英社刊の単行本書誌を確認できます。Books 出版書誌データベースでもISBN、出版社、ページ数、発行年月日を確認できますが、公開Webで内容紹介は… 中篇文芸誌掲載 第24回 すばる文学賞
  22. 022 2000 花腐し はなくたし 松浦寿輝 初出・「群像」2000年5月号 NDLサーチで「群像」2000年5月号掲載書誌と、2017年1月刊の講談社文芸文庫『幽(かすか) 花腐し』を確認できる。単独初刊本ではなく、 bookYear は確認できる book-form 版に合わせた。 映画記憶恋愛 第123回 芥川賞
  23. 023 2000 熊の敷石 くまのしきいし 堀江敏幸 初出・「群像」2000年12月号に掲載。2001年2月、講談社より単行本刊行。 『熊の敷石』は、旅先の記憶や友人との対話を通じて、遠く離れた土地と言葉の感触を細やかに描く作品です。堀江敏幸らしい抑制された文体で、出来事の輪郭よりも記憶の手触りや時間の層が前面に出ます。 記憶言葉 第124回 芥川賞
  24. 024 2000 聖水 せいすい 青来有一 初出・「文學界」2000年12月号に掲載。2001年2月、文藝春秋より単行本刊行。 『聖水』は、長崎の宗教的・歴史的な記憶を背景に、人の生と死、土地に残る記憶を静かに掘り下げる作品です。既収録の「ジェロニモの十字架」と同じ単行本に収められ、青来有一の初期作品世界を代表する一篇です。 信仰記憶家族 第124回 芥川賞
  25. 025 2000 きれぎれ きれぎれ 町田康 初出・「文學界」2000年5月号掲載。文藝春秋2000年7月刊。 『きれぎれ』は、町田康が『文學界』2000年5月号に発表し、同年に文藝春秋から刊行した中篇小説です。文藝春秋BOOKSでは、浪費家で酒乱、ランパブ通いを趣味とする語り手が、かつて見合いで出会った友人の妻に恋慕し策謀を練る物語として紹介されています。単行本には「人生の聖」も併録されています。 欲望妄想恋愛 第123回 芥川賞
  26. 026 1999 段ボールハウスガール だんぼーる はうす がーる 萱野葵 初出・新潮社1999年7月刊 『段ボールハウスガール』は、萱野葵が1999年に新潮社から刊行した小説です。角川文庫版の出版書誌データベースでは、事件をきっかけに労働意欲を捨てたOLが、仕事、住まい、ライフライン、手持ちの金を失っていく物語として紹介されています。NDLサーチでは新潮社1999年版と、2001年の角川文庫版『ダンボ… 貧困労働女性
  27. 027 1982 ナビ・タリョン なびたりょん 李良枝 初出・『群像』1982年12月号の創作合評で李良枝「ナビ・タリョン」が扱われていることをNDLサーチで確認。作品本文の初出レコードは今回確認できないため、同号での合評確認をもとに year を1982とした。 『ナビ・タリョン』は、李良枝の初期作品です。NDLサーチでは、『群像』1982年12月号の創作合評で同作が扱われていること、また2006年刊の〈在日〉文学全集第8巻『李良枝』に収録されていることを確認できます。公開資料で詳しい梗概は確認できないため、紹介は書誌・収録情報と、李良枝文学に通底する在日性… 在日アイデンティティ言語
  28. 028 1979 愚者の夜 ぐしゃのよる 青野聰 初出・『文學界』1979年上半期掲載。1979年、文藝春秋より単行本刊行。 『愚者の夜』は、青野聰が第81回芥川龍之介賞を受賞した小説です。日本文学振興会の公式一覧では1979年上半期の受賞作として掲載誌『文學界』とともに記録され、NDLサーチでは1979年文藝春秋版および1983年文春文庫版の書誌を確認できます。公開Webで信頼できる詳細梗概は確認できなかったため、作品紹… 孤独と疎外自己認識 第81回 芥川賞
  29. 029 1967 カクテル・パーティー かくてるぱーてぃー 大城立裕 初出・単行本(文芸春秋社、1967年刊行)。初出誌は今回未確定のため単行本年を year に採用。 『カクテル・パーティー』は、沖縄出身作家として初めて芥川賞を受けた大城立裕の代表作です。占領下の沖縄と米軍、日本本土の関係をめぐる複雑な力学を、対話と緊張の場面を通して描きます。 沖縄占領米軍 第57回 芥川賞
  30. 030 1963 夏の終り なつのおわり 瀬戸内寂聴 単行本・新潮社 旧名義・瀬戸内晴美で1963年に新潮社から刊行された単行本をNDLで確認。後年の全集や自選短篇集にも収録され、瀬戸内寂聴の初期小説を代表する作品として読まれている。 恋愛女性の生自立
  31. 031 1958 花芯 かしん 瀬戸内寂聴 単行本・講談社 1958年の講談社版をNDLで確認。1960年代以降の再刊、2005年の講談社文庫版、2001年の新潮社『瀬戸内寂聴全集』第1巻にも収録が確認できる。 女性結婚