ぶらっくぼっくす
ブラックボックス
紹介 About
『ブラックボックス』は、自転車便メッセンジャーとして東京を走るサクマの身体感覚と、制御しきれない怒りの蓄積を描く中篇です。都市の道路、配達労働、速度、肉体の疲労が、主人公の内面の暴発と直結していきます。労働と暴力衝動を観念ではなく身体の運動として読ませる、切迫した文体が特徴です。社会の構造を説明するより先に、ペダルを踏む身体と怒りの反射を前面に出すため、読者も主人公の制御不能さを速度として体感する。
評価 Reception
第166回芥川龍之介賞受賞作です。日本文学振興会公式一覧で受賞を確認でき、版元ドットコムの具体ISBNページで2022年1月刊の講談社版単行本書誌と内容紹介を確認できます。
出典 Sources
- 版元ドットコム『ブラックボックス』 書誌紹介
流通書誌の具体ISBNページ。2022年1月刊の講談社版単行本、ISBN、内容紹介を確認。
- 芥川賞受賞者一覧 - 日本文学振興会 評価書誌
公式。第166回・2021年下半期の受賞作として確認。
受賞・候補歴 Awards
砂川文次のほかの収録作 More
- 001 2016 市街戦 しがいせん 『市街戦』は、砂川文次のデビュー作であり、第121回文學界新人賞受賞作です。NDLサーチでは『文學界』2016年5月号掲載、文藝春秋公式ページでは後年の単行本『戦場のレビヤタン』に著者デビュー作として併録されたことを確認できます。公開されている出版社・書誌情報だけでは単独作品としての詳しい梗概までは… 第121回 文學界新人賞
- 002 2020 小隊 ショウタイ 『小隊』は、元自衛官である砂川文次が、北海道へのロシア軍上陸という仮想戦場を描いた中篇です。文藝春秋公式ページでは、第164回芥川賞候補作として、日本人の知らない「戦場」の現実を描いた作品と紹介されている。自衛隊三尉の安達が小隊を率いる視点を通して、戦争を理念ではなく指揮、待機、接近、交戦の具体的な…
- 003 2020 臆病な都市 オクビョウ ナ トシ 2020年に講談社から刊行された砂川文次の単著図書。既登録作『市街戦』『ブラックボックス』を補う候補。