すくーるがーる

Schoolgirl

九段理江 2022 第166回 芥川賞 候補

紹介 About

表題作は太宰治「女生徒」を現代に移し、社会派YouTuberとして活動する14歳の娘と、小説に囚われた母のすれ違いを描く。娘の投稿が「女生徒」へ向かうことで、母娘の断絶は文学の記憶と現在のメディア環境のなかで照らし返される。第126回文學界新人賞受賞作「悪い音楽」も併録し、学校、芸術、言葉への過剰な感受性をブラックユーモアを交えて扱う、九段理江の最初の単行本。

評価 Reception

文藝春秋公式ページで第166回芥川賞候補作、第73回芸術選奨新人賞受賞作と確認できる。同ページの担当編集者コメントは、選考委員の平野啓一郎が表題作を高く評価したこと、併録「悪い音楽」が第126回文學界新人賞受賞作であることを伝えている。芥川賞は賞マスタ内のため候補として `awards[]` に反映し、芸術選奨新人賞と文學界新人賞は評価欄に記録する。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

候補 第166回 芥川龍之介賞 (2021年下半期)

九段理江のほかの収録作 More

  1. 001 2023 東京都同情塔 とうきょうとどうじょうとう 初出・新潮 2023年12月号 ザハ・ハディド設計の国立競技場が実現した、もうひとつの東京。犯罪者を「同情されるべき人々(ホモ・ミゼラビリス)」と捉え直す寛容論が浸透し、新宿御苑に犯罪者が快適に暮らせる高層刑務所「シンパシータワートーキョー」の建設が計画される。設計コンペに名乗りを上げた建築家・牧名沙羅は、その理念に拭いがたい違和… 言葉と言語テクノロジー同調圧力 第170回 芥川賞
  2. 002 2024 しをかくうま しをかくうま 単行本・文藝春秋 人が初めて馬に乗った太古の瞬間から、馬と人類の関係を壮大な歴史としてたどり直す長篇。現代で競馬実況を生業とする「わたし」は、愛する牝馬しをかくうま号へ近づくため、人類と馬のあいだに起きたすべてを知ろうとする。疾走する語りは、競馬小説や歴史小説の枠を越え、優生思想、純血主義、アニマルライツ、人間中心主… 身体言葉と言語暴力 第45回 野間新人賞