しをかくうま
しをかくうま
紹介 About
人が初めて馬に乗った太古の瞬間から、馬と人類の関係を壮大な歴史としてたどり直す長篇。現代で競馬実況を生業とする「わたし」は、愛する牝馬しをかくうま号へ近づくため、人類と馬のあいだに起きたすべてを知ろうとする。疾走する語りは、競馬小説や歴史小説の枠を越え、優生思想、純血主義、アニマルライツ、人間中心主義への問いを含む実験的な物語へ広がっていく。
評価 Reception
文藝春秋公式およびBooks出版書誌データベースは、第45回野間文芸新人賞受賞作として本作を紹介している。文藝春秋の担当編集者コメントは、選考会で作品自体が「暴れ馬」に見立てられるほどの疾走感と、批評的射程の広さが語られたことを伝えている。野間文芸新人賞は賞マスタ内のため `awards[]` に反映した。
出典 Sources
- 『しをかくうま』九段理江|文藝春秋 紹介評価書誌
第45回野間文芸新人賞、内容紹介、担当編集者コメント、発売日を確認。
- しをかくうま|Books 出版書誌データベース 紹介評価書誌
内容紹介、ISBN、ページ数、発売日を確認。
- しをかくうま|国立国会図書館サーチ 書誌
単行本書誌と文献ありを確認。
- しをかくうま(文學界掲載)|国立国会図書館サーチ 書誌
『文學界』2023年6月号掲載を確認。
受賞・候補歴 Awards
九段理江のほかの収録作 More
- 001 2022 Schoolgirl すくーるがーる 表題作は太宰治「女生徒」を現代に移し、社会派YouTuberとして活動する14歳の娘と、小説に囚われた母のすれ違いを描く。娘の投稿が「女生徒」へ向かうことで、母娘の断絶は文学の記憶と現在のメディア環境のなかで照らし返される。第126回文學界新人賞受賞作「悪い音楽」も併録し、学校、芸術、言葉への過剰な…
- 002 2023 東京都同情塔 とうきょうとどうじょうとう ザハ・ハディド設計の国立競技場が実現した、もうひとつの東京。犯罪者を「同情されるべき人々(ホモ・ミゼラビリス)」と捉え直す寛容論が浸透し、新宿御苑に犯罪者が快適に暮らせる高層刑務所「シンパシータワートーキョー」の建設が計画される。設計コンペに名乗りを上げた建築家・牧名沙羅は、その理念に拭いがたい違和… 第170回 芥川賞