Mood
批評的
読み味「批評的」に分類された 27 作品。
- 001 2026 一人読書会 ひとりどくしょかい 『一人読書会』は、待川匙が『文藝』2026年春季号に寄せた読書エッセイです。NDLサーチでは、特集「ハン・ガンを読む : 傷と庭を抱いて」内の記事として確認できます。公開Webで本文内容や詳細な要旨を確認できなかったため、作品内容の説明は掲載情報に限定します。
- 002 2025 愛の獣は光の海で溺れ死ぬ あいのけものはひかりのうみでおぼれしぬ 『愛の獣は光の海で溺れ死ぬ』は、金子薫が2025年に河出書房新社から刊行した連作小説集です。河出公式は、幻覚剤が蔓延するスラム街〈奇天座〉を舞台に、人間をやめる快楽へ流される者たちと、人間であり続けようとする西尾の物語として紹介しています。現実と虚構、変身、道化、言葉といったモチーフを連結し、寓話的…
- 003 2025 生活 『生活』は、代官山の古い家で父と暮らす二十歳の椿を中心に、服、恋愛、労働、書道、猫との日々を描く長篇です。新潮社公式ページでは、日々の出来事が「生活」と言えるのかという問いと、予測不能な展開を持つ小説として紹介されている。町屋良平らしい身体への意識と、語られること自体への批評性が、若者の生活の手触り…
- 004 2024 DTOPIA デートピア 『DTOPIA』は、安堂ホセが「文藝」2024年秋季号に発表し、2024年11月に河出書房新社から単行本化した小説です。南太平洋のボラ・ボラ島を舞台にした恋愛リアリティショー「DTOPIA」新シリーズで、ミスユニバースを巡りMr.LA、Mr.ロンドン、Mr.東京ら十人の男たちが競い合います。ショーの… 第172回 芥川賞
- 005 2024 私の小説 『私の小説』は、作家である「私」をめぐり、言葉で世界を立て直すことを試みる連作集です。河出書房新社公式ページでは、第48回川端康成文学賞受賞作を含む「新しい私小説」連作集として紹介されている。自己を語ることの不安定さと、小説が「私」を作り直す力を、町屋良平の文体で押し広げる作品として読める。
- 006 2023 迷彩色の男 めいさいしょくのおとこ 『迷彩色の男』は、『ジャクソンひとり』でデビューした安堂ホセの文藝賞受賞第一作です。河出書房新社公式ページでは、都内のクルージングスポットで起きた暴行事件を起点に、ブラックボックス化した出来事、差別やヘイトを逆手に取る復讐劇、混沌を増す日常が疾走する作品として紹介されている。人種、セクシュアリティ…
- 007 2023 紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」 むらさきしきぶほんにんによるげんだいごやく むらさきしきぶにっき 『紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」』は、古川日出男が『紫式部日記』を現代語へ移し替え、紫式部の肉声がいま響くように再構成する作品です。新潮社公式紹介では、中宮彰子の出産をめぐる宮廷の日々を、現代の同業者がリ・リリースする本として位置づけています。古典の注釈的な訳にとどまらず、作家同士の時代を超…
- 008 2022 曼陀羅華X まんだらげえっくす 『曼陀羅華X』は、地下鉄サリン事件を想起させる未曾有のテロを起点に、もう一つの1995年以後の日本を組み立てる長篇です。作家Xが誘拐され、隠された復讐と「神の預言」をめぐって現実と虚構が混ざり合う筋立てが置かれています。国家、宗教、暴力、文学の役割を同時に問う構成で、事件の記憶を直接の記録ではなくフ…
- 009 2022 ヒカリ文集 ひかりぶんしゅう 『ヒカリ文集』は、書くことと関係性のあり方をめぐり、愛情や家族を当然視する価値観から距離を取る長篇です。人物の内面よりも、言葉がどのような関係を作り、また壊すのかに焦点が置かれる。松浦理英子らしい、身体と制度をめぐる批評性が静かに働く作品です。 第75回 野間文芸賞
- 010 2022 ブロッコリー・レボリューション ぶろっこりーれぼりゅーしょん 『ブロッコリー・レボリューション』は、岡田利規が現代生活の手触りや身体の違和感を、会話とずれの感覚から描く作品です。演劇的な言葉の運動が、小説のなかで社会の空気や労働の感覚を浮かび上がらせる。日常の何気ない場面を、制度や身体への批評へ変えていく作品として読めます。 第35回 三島賞
- 011 2021 黒い水/穀雨 河林満作品集 『黒い水/穀雨 河林満作品集』は、河林満の小説を没後にまとめた作品集です。インパクト出版会公式ページでは、二度芥川賞候補になりながら受賞を逃し、57歳で亡くなった作家の復活として紹介されています。表題作「黒い水」「穀雨」のほか、「月明りのなかで」「ある執行」「塵芥のさなぎ」「黒手夢譚」「ナムナムナマ…
- 012 2018 草薙の剣 くさなぎのつるぎ 『草薙の剣』は、昭和から平成へかけての社会の変化を、個人の記憶や世代の感覚を通じて描く長篇です。神話的な題名を掲げながら、語りは身近な生活や時代の空気へ降りていく。橋本治の批評的な視線が、戦後日本の時間を物語として捉え直します。 第71回 野間文芸賞
- 013 2017 ナイス・エイジ ないすえいじ 『ナイス・エイジ』は、「新潮」2017年7月号に掲載され、2018年1月に新潮社から同名単行本の表題作として刊行された鴻池留衣の小説です。新潮社公式ページでは、興味本位でオフ会に参加したAV嬢の絵里が、自分の孫を名乗る未来人の青年と知り合い同棲し、その日常がネット民の好奇心の対象になっていく物語とし…
- 014 2014 33年後のなんとなく、クリスタル さんじゅうさんねんごのなんとなく、くりすたる 『33年後のなんとなく、クリスタル』は、田中康夫が1980年のデビュー作『なんとなく、クリスタル』の33年後を描いた長篇です。1980年に大学生だった女性たちが50代になった現在を追い、消費社会の記憶、時代の変化、成熟後の生活感覚を、前作同様に注釈の形式も活かしながら描きます。
- 015 2012 東京プリズン とうきょうプリズン 『東京プリズン』は、赤坂真理が2012年7月に河出書房新社から刊行した長篇小説です。16歳のマリがアメリカ留学先で、日本を「かつての敵国」と呼ぶ人々に囲まれ、「天皇の戦争責任」をめぐるディベートへ巻き込まれていきます。少女の身体感覚と、2009年の日本へつながる時間のずれを通して、戦争責任、戦後、家… 第23回 紫式部文学賞
- 016 2006 愛と癒しと殺人に欠けた小説集 あいといやしとさつじんにかけたしょうせつしゅう 講談社2006年刊の単行本。伊井直行の短篇側を補う追加候補。
- 017 2004 書物合戦 しょもつかっせん 『書物合戦』は、樋口覚の文学評論集です。出版書誌データベースでは、スウィフト『書物合戦』を起点に、「書物」と「戦争」をキーワードとして漱石、パウンド、フォースター、ヘンリー・ミラーらを論じる本として紹介されています。NDLサーチでは2004年11月に集英社から刊行された356ページの図書、NDC9…
- 018 2001 ジャパン・シンドローム じゃぱん・しんどろーむ 2001年作品社刊。2011年に中央公論新社から『原子の闇』上下として改稿・改題されたため、原題版を追加候補とする。
- 019 2000 作家の値うち さっかのねうち 『作家の値うち』は、福田和也の文学評論集です。NDLサーチでは2000年4月に飛鳥新社から刊行された245ページの図書、NDC9 910.264として確認できます。出版書誌データベースでは、ISBN 9784870313958、B6判、248ページ、2000年3月発行の書誌が確認できます。
- 020 1998 存在論的、郵便的 『存在論的、郵便的』は、東浩紀がジャック・デリダをめぐって書いた評論・思想書です。NDLサーチでは1998年10月に新潮社から刊行された338,4ページの図書、NDC9 135.5として確認できます。出版書誌データベースではISBN 9784104262014、4-6変判、344ページ、1998年1…
- 021 1994 群体 『群体』は、藤原智美が芥川賞受賞作『運転士』の後に講談社から刊行した長篇小説です。ウォーターフロントの高層インテリジェントビルで発見された大きなネズミを発端に、社内の噂が情報パニックへと膨張していく過程を描きます。講談社公式ページでは、群像掲載作「森番」を改題した作品として紹介されています。
- 022 1992 ヒ・ノ・マ・ル ひのまる 『ヒ・ノ・マ・ル』は、大岡玲が1992年に新潮社から刊行した長篇小説です。NDLサーチでは、新潮社1992年6月刊、213ページ、ISBN 4-10-386301-3の単行本として確認できます。公開Webで信頼できる詳細梗概や初出誌は確認できなかったため、紹介は書誌情報を中心に整理しています。
- 023 1986 超芸術トマソン ちょうげいじゅつ とまそん 『超芸術トマソン』は、赤瀬川原平が都市の建築物に残る無用の断片を「超芸術」として見出した観察記録です。99% Invisibleの紹介では、赤瀬川が1970年代から都市の遺物に注目し、『写真時代』のコラムで読者投稿も含めて観察を広げ、1985年に写真と文章を集めた本としてまとめた流れが説明されていま…
- 024 1985 反=日本語論 『反=日本語論』は、蓮實重彦による言語・文学批評です。NDLサーチでは筑摩書房刊、ISBN 4-480-82095-7、301ページ、NDC9 810.4の図書として確認できます。日本語をめぐるナショナルな自明性を問い直し、言語、翻訳、批評、近代文学の問題を横断する著作として位置づけられます。
- 025 1983 国旗が垂れる こっきがたれる 『国旗が垂れる』は、尾辻克彦が1983年に中央公論社から刊行した短篇集の表題作です。NDLサーチでは、同書に『国旗が垂れる』『やめる』『湯の花』『露地裏の紙幣』『風の吹く部屋』『殴られる男』『バーバー「肌ざわり」』の7篇が収録されていることを確認できます。公開Webで詳しい内容紹介や初出誌は確認でき…
- 026 1973 箱男 はこおとこ 新潮社1973年刊。現行新潮文庫ページ、NDL、Books/JPROで確認できる。2024年に映画化関連の再注目もある。
- 027 1967 カクテル・パーティー かくてるぱーてぃー 『カクテル・パーティー』は、沖縄出身作家として初めて芥川賞を受けた大城立裕の代表作です。占領下の沖縄と米軍、日本本土の関係をめぐる複雑な力学を、対話と緊張の場面を通して描きます。 第57回 芥川賞