ティータイム
ティータイム
紹介 About
『ティータイム』は、『百年泥』で芥川賞を受賞した石井遊佳による、奇想の強い4篇を収めた短篇集です。大人びた兄妹、インドから脱出できない日本人、電車の網棚の上で暮らす女性、恐ろしいサンタクロースなど、現実の足場を少しずつ外す人物や状況が並ぶ。なぜか笑えてどこか怖い語り口で、絶望と解放の境目を軽やかに踏み越える作品集です。
評価 Reception
集英社公式は本作を奇想文学の集合体として紹介し、作家・万城目学の推薦コメントを掲載している。NDLでは『すばる』2025年4月号への表題作掲載、集英社『青春と読書』での著者インタビュー、同年『すばる』での刊行記念対談が確認できるが、現時点で本作単体の主要文学賞受賞・候補は未確認。
出典 Sources
- 『ティータイム』石井遊佳|集英社 紹介評価書誌
書誌、作品紹介、推薦コメント、著者略歴を確認。
- ティータイム|NDLサーチ 評価書誌
単行本書誌、『すばる』掲載、著者インタビュー、刊行記念対談の関連掲載を確認。
石井遊佳のほかの収録作 More
- 001 2017 百年泥 ひゃくねんどろ 恋人の借金を肩代わりして多重債務に陥った「私」は、返済のため南インド・チェンナイのIT企業で日本語教師として働き始める。着任三か月半で百年に一度の大洪水が街を襲い、水が引いたアダイヤール川には百年分の泥が残された。泥の中からは死んだはずの人や記憶の品々が次々と現れ、橋を渡る数十分のあいだに、語り手の… 第158回 芥川賞
- 002 2020 象牛 ぞうぎゅう 表題作は、インド・ガンジス河岸の聖地にやってきた女子大生が、謎の存在である象牛に翻弄される物語。併録の『星曝し』は大阪の淀川河岸を思わせる比ラカ駄を舞台に、恋に似た激しい熱情と死者の気配を描く。現実の痛みと法螺話めいた幻想が混ざり合う、石井遊佳の芥川賞受賞後初の作品集。