いしい ゆうか

石井遊佳

b.1963

略歴 Profile

インド滞在の経験をもとにした「百年泥」でデビューし、芥川賞を受賞した。 このデータベースでは3作品を収録し、発表年は2017年から2025年に及びます。芥川賞、新潮新人賞の受賞作を含みます。主題や読み味ではユーモラス、移民と越境、記憶、身体、不穏といった切り口から作品を探せます。

収録作品 Works

文芸誌での初出

  1. 001 2017 百年泥 ひゃくねんどろ 初出・新潮 2017年11月号 恋人の借金を肩代わりして多重債務に陥った「私」は、返済のため南インド・チェンナイのIT企業で日本語教師として働き始める。着任三か月半で百年に一度の大洪水が街を襲い、水が引いたアダイヤール川には百年分の泥が残された。泥の中からは死んだはずの人や記憶の品々が次々と現れ、橋を渡る数十分のあいだに、語り手の… 移民と越境記憶言葉と言語 第158回 芥川賞

単行本

  1. 001 2017 百年泥 ひゃくねんどろ 単行本・新潮社 恋人の借金を肩代わりして多重債務に陥った「私」は、返済のため南インド・チェンナイのIT企業で日本語教師として働き始める。着任三か月半で百年に一度の大洪水が街を襲い、水が引いたアダイヤール川には百年分の泥が残された。泥の中からは死んだはずの人や記憶の品々が次々と現れ、橋を渡る数十分のあいだに、語り手の… 移民と越境記憶言葉と言語 第158回 芥川賞
  2. 002 2020 象牛 ぞうぎゅう 単行本・新潮社 表題作は、インド・ガンジス河岸の聖地にやってきた女子大生が、謎の存在である象牛に翻弄される物語。併録の『星曝し』は大阪の淀川河岸を思わせる比ラカ駄を舞台に、恋に似た激しい熱情と死者の気配を描く。現実の痛みと法螺話めいた幻想が混ざり合う、石井遊佳の芥川賞受賞後初の作品集。 身体暴力
  3. 003 2025 ティータイム ティータイム 単行本・集英社 『ティータイム』は、『百年泥』で芥川賞を受賞した石井遊佳による、奇想の強い4篇を収めた短篇集です。大人びた兄妹、インドから脱出できない日本人、電車の網棚の上で暮らす女性、恐ろしいサンタクロースなど、現実の足場を少しずつ外す人物や状況が並ぶ。なぜか笑えてどこか怖い語り口で、絶望と解放の境目を軽やかに踏… 移民と越境孤独と疎外身体