かのじょのかろーと

彼女のカロート

荻世いをら 2026

紹介 About

『彼女のカロート』は、表題作「彼女のカロート」と「宦官への授業」を収める作品集。表題作では、耳が聞こえなくなった女性アナウンサーから新しい墓を依頼された主人公の日常が、彼女とのずれた応答によって静かに侵食されていく。もう一篇では、読むことに困難を抱えながら文学に向かう青年がシュールな冒険に巻き込まれ、文学、身体、死、書くことの力が交差する。初出から時間を経て単行本化されたことも含め、読む行為そのものを揺さぶる作品集として位置づけられる。

評価 Reception

フィルムアート社公式では、長く単行本化が望まれてきた作品の刊行と位置づけられ、千葉雅也と江南亜美子による解説、日経新聞・POPEYEなどでの紹介が確認できる。NDLでは表題作の『すばる』2010年7月号掲載を確認でき、2026年刊行によって文芸誌掲載作が新たな読者へ開かれた作品集として整理できる。

出典 Sources

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