こうえん
公園
紹介 About
世界の縮図のような公園から始まり、下田へ、ニューヨークへ、そしてグラウンド・ゼロへ。大学生の「ぼく」と友人オノサは、これといった目的もなく移動を続ける。「で、」という接続詞による突飛な場面転換を重ね、「なんとなく」の気分が全編に漂う独特の語りで、9.11後の世界をふわふわと浮遊する若者の感覚を写し取った。文学的野心と冒険心をむき出しにした、大学在学中の23歳によるデビュー作。
受賞・候補歴 Awards
荻世いをらのほかの収録作 More
- 001 2009 東京借景 とうきょうしゃっけい 『東京借景』は、東京という都市を背景ではなく、人物の感情を借りて映す景色として扱う荻世いをらの作品です。既存データでは初出が『文藝』2008年秋号と確認され、都市の移動や視線が中心になる作品として位置づけられます。街の細部を通じて、孤独と生活の断片を読む小説です。
- 002 2013 ピン・ザ・キャットの優美な叛乱 ぴんざきゃっとのゆうびなはんらん ピン・ザ・キャットの優美な叛乱は、荻世いをらによる2011年発表の作品です。初出は文藝 2011年秋号・2013年春号/群像 2011年5月。単行本は河出書房新社(2013年)。
- 003 2026 彼女のカロート かのじょのかろーと 『彼女のカロート』は、表題作「彼女のカロート」と「宦官への授業」の二篇を収める作品集。表題作では、耳が聞こえなくなった女性アナウンサーから「自分のための新しい墓」を依頼された主人公の日常が、彼女とのずれた応答によって静かに侵食されていく。もう一篇では、読むことに困難を抱えながら文学に殉じる青年がシュ…