ゆうべのくも

夕べの雲

庄野潤三 1965

紹介 About

『夕べの雲』は、郊外の家庭生活を大きな事件ではなく、家族の会話、子どもの成長、季節の変化の積み重ねとして描く庄野潤三の代表的長篇です。日常の細部を丁寧に見ることで、戦後の家庭小説に独自の静けさをもたらしています。

評価 Reception

既収録の『プールサイド小景』だけでは短篇作家としての印象に偏るため、家庭と日常を描く庄野文学の中心的作品として追加しました。読売文学賞受賞作として知られますが、賞マスタ未整備のため今回は本文評価にとどめています。

出典 Sources

庄野潤三のほかの収録作 More

  1. 001 1954 プールサイド小景 ぷーるさいどしょうけい 初出・「群像」1954年12月号(第32回芥川賞受賞) 『プールサイド小景』は、社員旅行の一日を舞台に、家庭を持つ男の欲望と罪悪感を細密に描く短篇です。劇的事件よりも視線、沈黙、気まずさの変化を追うことで、都市生活者の不安を浮かび上がらせます。庄野潤三の静かな日常描写のなかに、戦後の家庭と個人の距離感が滲む作品です。 夫婦家族恋愛 第32回 芥川賞