Themes

生活

主題「生活」に分類された 17 作品。

  1. 001 2023 水車小屋のネネ すいしゃごやのねね 津村記久子 初出・単行本(毎日新聞出版、2023年3月刊行) 『水車小屋のネネ』は、親元を離れた姉妹が、水車小屋のある町で人々に支えられながら長い時間を生きていく長篇です。そば粉を挽く水車、言葉をまねる鳥ネネ、町の人たちとの関係が、生活を立て直すためのゆるやかな共同性を形づくります。大きな救済ではなく、誰かが誰かを少しずつ助ける時間を積み重ねる作品です。 家族労働生活 第59回 谷崎賞
  2. 002 2017 とぜね、かちゃくちゃね とぜね、かちゃくちゃね 工藤千尋 初出・「小説トリッパー」2017年春季号掲載(第3回林芙美子文学賞大賞、2017年2月1日発表)。 『とぜね、かちゃくちゃね』は、第3回林芙美子文学賞の受賞作として『小説トリッパー』に掲載された工藤千尋の作品。NDLサーチで掲載誌とページ範囲を確認でき、既存の文学賞データベースでも同回受賞作として確認できる。公開資料では内容紹介が見つからないため、方言的な題名から語り口や舞台を推測することは避ける… 地方生活短篇 第3回 林芙美子賞
  3. 003 2017 深く、 ふかく、 なかにしさとみ 初出・「小説トリッパー」2017年春季号掲載(第3回林芙美子文学賞佳作、2017年2月1日発表)。 『深く、』は、第3回林芙美子文学賞佳作として『小説トリッパー』に掲載されたなかにしさとみの作品。NDLサーチで掲載誌とページ範囲を確認でき、既存の文学賞データベースでも同回佳作として確認できる。公開資料では内容紹介が乏しいため、現時点では受賞・掲載情報を中心に扱う。 内面生活短篇
  4. 004 2016 えん えん ふくだももこ 初出・「すばる」2016年11月号(佳作として掲載) 『えん』は、第40回すばる文学賞佳作として『すばる』2016年11月号に掲載されたふくだももこの作品。既存梗概では、人と人のつながりを主題に、映画監督志望の著者らしい映像的な感性が文体に表れたデビュー作として整理されている。NDLサーチで受賞区分・掲載誌・ページ範囲は確認できるが、公式の詳細梗概や選… 生活孤独と疎外芸術と表現
  5. 005 2016 浮遊霊ブラジル ふゆうれいぶらじる 津村記久子 初出・「文學界」2016年6月号(表題作) 『浮遊霊ブラジル』は、表題作を含む短篇集です。死後にブラジルへ行きたい浮遊霊、日常の中で少しずつ位置をずらされる人々、老いや孤独を抱える人物たちが、奇妙さと生活感のあいだで描かれます。現実のすぐ横にある別の通路を、津村記久子らしい平明な語りで開く一冊です。 孤独と疎外生と死生活 第27回 紫式部文学賞
  6. 006 2015 次ぎの人 つぎのひと 井岡道子 初出・「婦人公論」2015年4月14日号掲載(第1回林芙美子文学賞大賞、2015年1月30日発表)。2025年刊の未知谷『麝香豌豆』に所収。 『次ぎの人』は、第1回林芙美子文学賞受賞作として『婦人公論』に掲載された井岡道子の作品。NDLサーチで掲載誌・ページ範囲を確認でき、同じ検索結果から井岡が2025年に『麝香豌豆』を刊行していることも確認できる。公開資料では内容紹介が乏しいため、現時点では受賞・掲載情報を中心に扱う。 生活世代短篇 第1回 林芙美子賞
  7. 007 2015 うつむく朝 うつむくあさ 志馬さち子 『うつむく朝』は、嶋幸子が第1回林芙美子文学賞で佳作に選ばれた作品です。現時点で確認できるウェブ資料は賞一覧データに限られ、単行本化や初出本文、梗概は確認できません。作品内容を推測せず、林芙美子文学賞の初回選考で評価された短篇として記録します。 生活孤独と疎外短篇
  8. 008 2015 ものかげの雨 ものかげのあめ 高倉やえ 単行本・角川文化振興財団 『ものかげの雨』は、第1回林芙美子文学賞佳作の表題作を含む高倉やえの短篇集です。Books.or.jpの内容紹介では、老いを底に置きながら、人の悲喜や心の機微を、ときにユーモラスに、ときに官能的に描く作品集として紹介されている。通訳者としての経歴を持つ著者の晩年デビュー作として、人生経験の陰影を短篇… 老い生活記憶
  9. 009 2015 この世にたやすい仕事はない このよにたやすいしごとはない 津村記久子 初出・単行本(日本経済新聞出版社、2015年刊行) 『この世にたやすい仕事はない』は、燃え尽きて前職を辞めた女性が、職業相談員に紹介されるまま、少し変わった仕事を渡り歩く連作長篇です。監視する仕事、バスの広告を考える仕事、米菓の袋に入れる文章を書く仕事など、一見たやすそうな職場ほど、社会の仕組みや人の欲望が不思議なかたちで入り込んできます。労働小説で… 労働生活孤独と疎外 第66回 芸術選奨新人賞
  10. 010 2014 トレイス とれいす 板垣真任 初出・「文學界」2014年12月号 『トレイス』は、山形出身の大学院生だった著者が、地方都市と高齢化社会の現実を扱ったデビュー作として紹介された作品です。若い書き手の視点から、地方で生きることや老いが迫る社会の輪郭をたどる。文藝春秋の号ページとNDLサーチで受賞・掲載は確認できるが、詳細な筋は公開資料では限定的である。 地方老い生活 第119回 文學界新人賞
  11. 011 2013 息子の逸楽 むすこのいつらく 守島邦明 初出・「文學界」2013年12月号 『息子の逸楽』は、『文學界』2013年12月号に第117回文學界新人賞受賞作として掲載された守島邦明のデビュー作。既存梗概では、息子の放逸な生き方と家族の関係を描く作品として整理されている。NDLサーチと文藝春秋の号ページで受賞・掲載は確認できるが、詳細な内容紹介や選評本文は今回確認できていない。 家族父と子生活 第117回 文學界新人賞
  12. 012 2012 黄金の庭 おうごんのにわ 高橋陽子 初出・「すばる」2012年11月号 夫との暮らしを立て直すため奇妙な町へ移った青奈が、職探しや子どもができない悩みを抱えながら、しゃべるオパールの指輪と出会う。現実的な生活不安を、指輪や町の不思議さが少しずつ寓話化していく。夫婦、家族、幸福をめぐる問いを、柔らかな幻想の手触りで読ませる作品である。 夫婦家族生活 第36回 すばる文学賞
  13. 013 2011 ワーカーズ・ダイジェスト わーかーず・だいじぇすと 津村記久子 初出・単行本(集英社、2011年3月刊行) 『ワーカーズ・ダイジェスト』は、東京で働くデザイナーの奈加子と、大阪で働く重信という二人の会社員を描く作品です。同じ名字を持つ二人の生活は大きく交差しないまま、仕事の疲れ、移動、職場の人間関係、日々の小さな不調を通して響き合います。働く人の時間を、劇的な成功や破局ではなく、淡々とした持続として捉える… 労働生活孤独と疎外 第28回 織田作之助賞
  14. 014 2010 家路 いえじ 朝吹真理子 初出・「群像」2010年4月号 『家路』は、朝吹真理子が「流跡」の後に「群像」2010年4月号で発表した初期短篇です。詳細な梗概は今回の確認範囲では未確定ですが、デビュー直後から『きことわ』へ向かう時期の文芸誌掲載作として位置づけました。 記憶生活短篇
  15. 015 2008 ポトスライムの舟 ぽとすらいむのふね 津村記久子 初出・「群像」2008年11月号 『ポトスライムの舟』は、工場で働きながら生活費を切り詰めるナガセを主人公にした中篇です。世界一周クルーズの費用が自分の年収とほぼ同じだと知ったナガセは、その金額を一年で貯めようとします。非正規労働、家計の細さ、友人や母との関係、ポトスライムを育てる日々が重なり、生活を続けることの苦しさと粘りが描かれ… 労働貧困生活 第140回 芥川賞
  16. 016 1973 ひわ 三木卓 初出・「すばる」掲載。第69回(1973年上半期)芥川龍之介賞受賞作。『文藝春秋』1973年9月号の芥川賞決定発表にも掲載。 『鶸』は、三木卓が1973年上半期の第69回芥川龍之介賞を受けた短篇です。日本文学振興会公式の受賞者一覧では掲載誌を『すばる』として確認できます。NDLサーチでは、『文芸春秋』1973年9月号の芥川賞決定発表記事、および集英社文庫『砲撃のあとで』への収録が確認できます。 家族記憶幼少期 第69回 芥川賞
  17. 017 1965 夕べの雲 ゆうべのくも 庄野潤三 初出・単行本(講談社、1965年刊行) 『夕べの雲』は、郊外の家庭生活を大きな事件ではなく、家族の会話、子どもの成長、季節の変化の積み重ねとして描く庄野潤三の代表的長篇です。日常の細部を丁寧に見ることで、戦後の家庭小説に独自の静けさをもたらしています。 家族生活子ども