たちばなのいえ

橘の家

中西智佐乃 2025 第38回 三島賞 受賞

紹介 About

『橘の家』は、中西智佐乃が『新潮』2025年3月号に発表し、同年6月に新潮社から刊行した小説です。幼い頃に2階から落ちたものの庭の橘の木のおかげで助かった恵実は、木の力を媒介する存在だという噂によって、子どもを望む人々から頼られるようになります。家に伝わる力への期待は、恵実の身体と役割を周囲の欲望に差し出す構造を作り、家族の内側にも影を落としていく。生殖、家、女性の身体、共同体の信仰と搾取を、静かな怖さをもって描く作品です。

評価 Reception

新潮社の三島由紀夫賞公式ページで第38回三島由紀夫賞受賞作として確認しました。新潮社の単行本ページ、Books出版書誌データベース、NDLサーチで2025年6月刊の書誌を確認し、NDLサーチとCiNii Researchで『新潮』2025年3月号掲載を確認しています。新潮社の単行本ページには、朝比奈秋による『波』2025年7月号初出の書評が掲載されています。文学系YouTubeの紹介も探しましたが、信頼して紐づけられる公開リンクは見つかりませんでした。

出典 Sources

参考リンク References

受賞・候補歴 Awards

受賞 第38回 三島由紀夫賞 (2025年)

中西智佐乃のほかの収録作 More

  1. 001 2019 尾を喰う蛇 おをくうへび 初出・「新潮」2019年11月号 『尾を喰う蛇』は、病院で介護士として働く小沢興毅が、患者の老人、同僚、家族への憎悪を募らせ、暴力に呑まれていく過程を描く新潮新人賞受賞作。中西智佐乃は受賞者インタビューで、戦争における「仕方がなかった」という感覚と、現代の労働・介護の場に潜む暴力を接続して本作が動き出したと語っている。肌と肌が過剰に… ケアと介護労働暴力 第51回 新潮新人賞