かべ

安部公房 1951 第25回 芥川賞 受賞

紹介 About

『壁』は、ある朝突然に名前を失った男S・カルマ氏の不条理な遍歴を描く安部公房の前衛的中篇です。現実の制度や所有の感覚がずれていく過程を、寓話的で実験的な文体によって追い詰めます。戦後日本文学に不条理文学・シュールレアリスムの感覚を持ち込んだ、安部公房の出発点となる作品です。

評価 Reception

日本文学振興会の公式一覧で第25回芥川賞受賞作として確認できる。NDLでは1951年の月曜書房版書誌を確認した。選評の詳細は今回の一次調査では確認していないが、芥川賞受賞によって安部公房を戦後文学の中心的作家へ押し出した作品である。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第25回 芥川龍之介賞 (1951年上半期)