あべ こうぼう

安部公房

b.1924 — d.1993

略歴 Profile

東京都生まれ、幼少期を旧満洲で過ごす。東京大学医学部卒。「壁」で第25回芥川賞を受賞し、前衛的・実験的な作風で戦後文学に革新をもたらした。「砂の女」「他人の顔」などで国際的評価を受け、ノーベル文学賞の最有力候補の一人でもあった。 このデータベースでは5作品を収録し、発表年は1951年から1973年に及びます。芥川賞の受賞作を含みます。主題や読み味では孤独と疎外、不穏、アイデンティティ、息苦しい、乾いたといった切り口から作品を探せます。

出典 Sources

収録作品 Works

文芸誌での初出

  1. 001 1951 かべ 初出・「近代文学」1951年2月号(第25回芥川賞受賞) 『壁』は、ある朝突然に名前を失った男S・カルマ氏の不条理な遍歴を描く安部公房の前衛的中篇です。現実の制度や所有の感覚がずれていく過程を、寓話的で実験的な文体によって追い詰めます。戦後日本文学に不条理文学・シュールレアリスムの感覚を持ち込んだ、安部公房の出発点となる作品です。 アイデンティティ孤独と疎外言葉と言語 第25回 芥川賞
  2. 002 1962 砂の女 すなのおんな 初出・単行本(新潮社、1962年刊行) 『砂の女』は、昆虫採集に来た男が砂丘の穴の底にある家へ閉じ込められ、女とともに砂を掻き出す生活を強いられる長篇です。脱出への執着と、砂の生活に適応していく感覚が交錯し、自由とは何か、労働とは何かを不条理な寓話として問い直します。 自由労働身体

単行本

  1. 001 1951 かべ 単行本・月曜書房 『壁』は、ある朝突然に名前を失った男S・カルマ氏の不条理な遍歴を描く安部公房の前衛的中篇です。現実の制度や所有の感覚がずれていく過程を、寓話的で実験的な文体によって追い詰めます。戦後日本文学に不条理文学・シュールレアリスムの感覚を持ち込んだ、安部公房の出発点となる作品です。 アイデンティティ孤独と疎外言葉と言語 第25回 芥川賞
  2. 002 1962 砂の女 すなのおんな 単行本・新潮社 『砂の女』は、昆虫採集に来た男が砂丘の穴の底にある家へ閉じ込められ、女とともに砂を掻き出す生活を強いられる長篇です。脱出への執着と、砂の生活に適応していく感覚が交錯し、自由とは何か、労働とは何かを不条理な寓話として問い直します。 自由労働身体
  3. 003 1964 他人の顔 たにんのかお 単行本・講談社 単行本初刊は講談社、現行新潮文庫ページとNDLで確認可能。既存収録の『壁』『砂の女』を補う中核作。 アイデンティティ身体孤独と疎外
  4. 004 1967 燃えつきた地図 もえつきたちず 単行本・新潮社 新潮社1967年刊。現行新潮文庫ページ、NDL、Books/JPROで確認できる代表的長篇。 アイデンティティ孤独と疎外都市
  5. 005 1973 箱男 はこおとこ 単行本・新潮社 新潮社1973年刊。現行新潮文庫ページ、NDL、Books/JPROで確認できる。2024年に映画化関連の再注目もある。 アイデンティティ孤独と疎外メディア