あべ こうぼう
安部公房
略歴 Profile
東京都生まれ、幼少期を旧満洲で過ごす。東京大学医学部卒。「壁」で第25回芥川賞を受賞し、前衛的・実験的な作風で戦後文学に革新をもたらした。「砂の女」「他人の顔」などで国際的評価を受け、ノーベル文学賞の最有力候補の一人でもあった。 このデータベースでは5作品を収録し、発表年は1951年から1973年に及びます。芥川賞の受賞作を含みます。主題や読み味では孤独と疎外、不穏、アイデンティティ、息苦しい、乾いたといった切り口から作品を探せます。
出典 Sources
- 安部公房 - Wikipedia
(Wikipedia)生没年・経歴・「壁」の初出・受賞を確認
収録作品 Works
文芸誌での初出
単行本
- 001 1951 壁 かべ 『壁』は、ある朝突然に名前を失った男S・カルマ氏の不条理な遍歴を描く安部公房の前衛的中篇です。現実の制度や所有の感覚がずれていく過程を、寓話的で実験的な文体によって追い詰めます。戦後日本文学に不条理文学・シュールレアリスムの感覚を持ち込んだ、安部公房の出発点となる作品です。 第25回 芥川賞
- 002 1962 砂の女 すなのおんな 『砂の女』は、昆虫採集に来た男が砂丘の穴の底にある家へ閉じ込められ、女とともに砂を掻き出す生活を強いられる長篇です。脱出への執着と、砂の生活に適応していく感覚が交錯し、自由とは何か、労働とは何かを不条理な寓話として問い直します。
- 003 1964 他人の顔 たにんのかお 単行本初刊は講談社、現行新潮文庫ページとNDLで確認可能。既存収録の『壁』『砂の女』を補う中核作。
- 004 1967 燃えつきた地図 もえつきたちず 新潮社1967年刊。現行新潮文庫ページ、NDL、Books/JPROで確認できる代表的長篇。
- 005 1973 箱男 はこおとこ 新潮社1973年刊。現行新潮文庫ページ、NDL、Books/JPROで確認できる。2024年に映画化関連の再注目もある。