いぬむこいり

犬婿入り

多和田葉子 1992 第108回 芥川賞 受賞

紹介 About

『犬婿入り』は、塾講師の女性が犬に変身した男性と同棲する物語を軸に、言語、身体、変身の主題を展開する作品です。民話的な想像力を現代の都市生活へ持ち込み、人間と動物、女と男、日本語と外部の境界を揺らします。多和田葉子の越境的で実験的な文体がよく現れた芥川賞受賞作です。

評価 Reception

日本文学振興会の公式一覧で第108回芥川賞受賞作として確認した。NDLでは1993年講談社版の書誌を確認。受賞情報は公式確認済みである。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第108回 芥川龍之介賞 (1992年下半期)

多和田葉子のほかの収録作 More

  1. 001 1991 かかとを失くして かかとをなくして 初出・「群像」1991年6月号(第34回当選) 『かかとを失くして』は、ドイツ語圏に渡った日本人女性の言語と身体の変容を、夢幻的な語りで描く多和田葉子のデビュー作です。足元の感覚を失うというイメージが、母語の外へ出る不安や、身体の境界の揺らぎにつながっていきます。越境文学・エクソフォニーの出発点として重要な作品です。 アイデンティティ言葉と言語身体 第34回 群像新人賞