かかとをなくして

かかとを失くして

多和田葉子 1991 第34回 群像新人賞 受賞

紹介 About

『かかとを失くして』は、ドイツ語圏に渡った日本人女性の言語と身体の変容を、夢幻的な語りで描く多和田葉子のデビュー作です。足元の感覚を失うというイメージが、母語の外へ出る不安や、身体の境界の揺らぎにつながっていきます。越境文学・エクソフォニーの出発点として重要な作品です。

評価 Reception

NDLで1991年群像新人文学賞当選作としてのアーカイブ記事を確認した。群像新人文学賞は賞マスタ内だが、`awards[]` の結果値はこのサイトの型に合わせて「受賞」に補正した。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第34回 群像新人文学賞 (1991年)

多和田葉子のほかの収録作 More

  1. 001 1992 犬婿入り いぬむこいり 初出・「群像」1992年12月号 『犬婿入り』は、塾講師の女性が犬に変身した男性と同棲する物語を軸に、言語、身体、変身の主題を展開する作品です。民話的な想像力を現代の都市生活へ持ち込み、人間と動物、女と男、日本語と外部の境界を揺らします。多和田葉子の越境的で実験的な文体がよく現れた芥川賞受賞作です。 アイデンティティ言葉と言語実験的文体 第108回 芥川賞