かかとをなくして
かかとを失くして
紹介 About
『かかとを失くして』は、ドイツ語圏に渡った日本人女性の言語と身体の変容を、夢幻的な語りで描く多和田葉子のデビュー作です。足元の感覚を失うというイメージが、母語の外へ出る不安や、身体の境界の揺らぎにつながっていきます。越境文学・エクソフォニーの出発点として重要な作品です。
評価 Reception
NDLで1991年群像新人文学賞当選作としてのアーカイブ記事を確認した。群像新人文学賞は賞マスタ内だが、`awards[]` の結果値はこのサイトの型に合わせて「受賞」に補正した。講談社公式の群像新人文学賞当選作・優秀作一覧でも、第34回・受賞として作品名・著者名を確認した。
出典 Sources
- 多和田葉子 - Wikipedia 書誌
(Wikipedia)第34回当選・掲載誌を確認
- 1991年群像新人文学賞当選作 かかとを失くして - 国立国会図書館サーチ 評価書誌
- かかとを失くして/三人関係/文字移植 - 国立国会図書館サーチ 書誌
- 群像新人文学賞当選作・優秀作一覧 - 講談社 書誌評価
(講談社公式)第34回・受賞として作品名・著者名を確認。内容紹介は未掲載。
受賞・候補歴 Awards
多和田葉子のほかの収録作 More
- 001 1992 犬婿入り いぬむこいり 『犬婿入り』は、塾講師の女性が犬に変身した男性と同棲する物語を軸に、言語、身体、変身の主題を展開する作品です。民話的な想像力を現代の都市生活へ持ち込み、人間と動物、女と男、日本語と外部の境界を揺らします。多和田葉子の越境的で実験的な文体がよく現れた芥川賞受賞作です。 第108回 芥川賞
- 002 2011 雪の練習生 ゆきのれんしゅうせい 『雪の練習生』は、サーカスや動物園に関わる三世代の白熊をめぐり、人間と動物、母語と外国語、芸と労働の境界を横断する長篇です。語り手を人間に固定しないことで、越境や翻訳の問題が身体感覚として立ち上がる。多和田葉子らしい寓話性と、歴史の暴力を軽やかにずらす語りが読みどころです。 第64回 野間文芸賞