みなとたち
港たち
紹介 About
『港たち』は、九州の離島に集まる吉川家の人々をめぐる五篇の作品集です。集英社公式ページでは、お盆の行事、帰省先で語られる過去、結婚式の場面などを通じて、吉川家の一年をたどる構成が示されている。『背高泡立草』に連なる小さな島の物語として、家族の声、港、海、土地の記憶を豊かな語りでつなぐ。
評価 Reception
集英社公式ページで2025年刊行、ISBN、収録五篇の内容紹介を確認した。NDLサーチで単行本書誌、「すばる」2023年7月号の初出記事、『青春と読書』掲載の書評記事情報を確認した。主要文学賞の受賞・候補は今回確認できた範囲では登録しない。
出典 Sources
- 集英社『港たち』 紹介書誌
出版社公式。内容紹介、収録作、発売日、ISBN、ページ数を確認。
- NDLサーチ『港たち』単行本 書誌
- NDLサーチ『港たち』初出記事 書誌
- Books 出版書誌データベース『港たち』 書誌
- Amazon『港たち』 書誌
- NDLサーチ 書評記事『港たち』 評価
『青春と読書』掲載の書評記事書誌を確認。本文は未確認。
参考リンク References
- ブクログ『港たち』 参考
読者レビュー集約ページ。
- NDLサーチ 書評記事『港たち』 レビュー
『青春と読書』掲載の書評記事情報。
古川真人のほかの収録作 More
- 001 2016 縫わんばならん ぬわんばならん 九州長崎の漁村の島を舞台に、一族をめぐる四世代の来歴を女性の語りで編む作品。ほころびていく意識から湧き出る声を拾い、記憶の断片を縫い合わせるように家族史を立ち上げる。方言と声の流れが、過去・記憶・語り継ぎの主題を支えている。島の生活と老いの身体感覚が、個人史を超えた時間の厚みを生む。 第48回 新潮新人賞
- 002 2017 四時過ぎの船 よじすぎのふね 『四時過ぎの船』は、九州の島の古い家と祖母の記憶をめぐる中篇です。現在の稔が空き家を片付ける時間と、認知症を抱えた祖母佐恵子が孫を待つ過去の時間が交互に響き合う。島、家、日記、船の時刻という具体物を通じて、家族の記憶が取り戻される瞬間と取り戻しきれない隔たりを描く。
- 003 2018 ラッコの家 らっこのいえ 『ラッコの家』は、老女の意識の流れを前面に出した小説です。文藝春秋公式の紹介では、夢と現実が交錯する老女の内面と、見えないからこそ見えてくるものが焦点化されている。古川作品に通底する家族、島の時間、記憶のゆらぎを、より内面の流れへ寄せて読む作品として位置づけられる。
- 004 2019 背高泡立草 せいたかあわだちそう 草に覆われた納屋をめぐる作業を起点に、土地に積もった記憶と家族史が立ち上がる作品。島の一族をめぐる複数の声や時間が重なり、目の前の草刈りが過去を掘り起こす行為へと変わっていく。方言や多層的な語りによって、地方の生活と歴史が静かに接続される。人の営みが途絶えても草木が残り続ける感覚が、一族の記憶を土地… 第162回 芥川賞
- 005 2022 ギフトライフ ぎふとらいふ 『ギフトライフ』は、安楽死と生体贈与が制度化された近未来社会を描く長篇です。新潮社公式ページでは、提供者の家族にポイントが与えられる制度を通じて、人間の命の価値が変容していくディストピアとして紹介されている。家族や共同体の物語を積み重ねてきた古川真人が、命、制度、弱者の未来という倫理的な問題へ踏み込…