Mood

濃密

読み味「濃密」に分類された 22 作品。

  1. 001 2025 庭に接ぐ にわに つぐ 才谷景 初出・「文藝」2025年冬季号。2026年4月、作品集『海を吸う/庭に接ぐ』に収録。 『庭に接ぐ』は、才谷景が『海を吸う』で第60回文藝賞〈短篇部門〉優秀作となった後に発表した受賞第一作です。森へ続く〈庭〉のある家で暮らす父と娘を中心に、森から戻った父の変調と、二人きりの箱庭を侵食するものを描きます。2026年刊行のデビュー作品集『海を吸う/庭に接ぐ』に収録され、受賞作と並べて、身体… 父と子身体日常の変容
  2. 002 2023 港たち みなとたち 古川真人 初出・「すばる」2023年7月号掲載(NDLサーチ記事情報で確認)。 『港たち』は、九州の離島に集まる吉川家の人々をめぐる五篇の作品集です。集英社公式ページでは、お盆の行事、帰省先で語られる過去、結婚式の場面などを通じて、吉川家の一年をたどる構成が示されている。『背高泡立草』に連なる小さな島の物語として、家族の声、港、海、土地の記憶を豊かな語りでつなぐ。 土地家族記憶
  3. 003 2022 曼陀羅華X まんだらげえっくす 古川日出男 初出・『新潮』から生まれた本。2022年3月、新潮社より単行本刊行。 『曼陀羅華X』は、地下鉄サリン事件を想起させる未曾有のテロを起点に、もう一つの1995年以後の日本を組み立てる長篇です。作家Xが誘拐され、隠された復讐と「神の預言」をめぐって現実と虚構が混ざり合う筋立てが置かれています。国家、宗教、暴力、文学の役割を同時に問う構成で、事件の記憶を直接の記録ではなくフ… 宗教国家暴力
  4. 004 2019 音に聞く おとにきく 高尾長良 初出・「文學界」2019年9月号 『音に聞く』は、「文學界」2019年9月号に掲載され、同年11月に文藝春秋から単行本化された高尾長良の小説です。文藝春秋公式ページでは、ウィーンを舞台に音楽と言葉がぶつかり合う愛憎のドラマとして紹介されています。NDLサーチでは初出誌の掲載ページと単行本書誌、CiNii Researchでは関連レコ… 音楽言葉と言語恋愛
  5. 005 2019 グスコーブドリの太陽系―宮沢賢治リサイタル&リミックス― ぐすこーぶどりのたいようけい みやざわけんじりさいたるあんどりみっくす 古川日出男 初出・2019年7月、新潮社より単行本刊行。 『グスコーブドリの太陽系』は、宮沢賢治の作品群を古川日出男が朗読的・批評的に読み替えるリサイタル&リミックスです。公式ページの目次では「グスコーブドリの伝記」を中心に、詩や童話への応答が太陽系のように配置されています。物語の再話であると同時に、賢治の言葉が現代の声やリズムへ変換される過程を読む作品で… 宮沢賢治再話言葉と言語
  6. 006 2018 ラッコの家 らっこのいえ 古川真人 初出・「文學界」2019年1月号掲載相当(NDLサーチ記事情報は「文學界 1 p.146-177」として確認)。 『ラッコの家』は、老女の意識の流れを前面に出した小説です。文藝春秋公式の紹介では、夢と現実が交錯する老女の内面と、見えないからこそ見えてくるものが焦点化されている。古川作品に通底する家族、島の時間、記憶のゆらぎを、より内面の流れへ寄せて読む作品として位置づけられる。 家族老い記憶
  7. 007 2018 壺中に天あり獣あり こちゅうにてんありけものあり 金子薫 初出・『群像』2018年11月号(NDL雑誌記事レコードで確認) 『双子は驢馬に跨がって』後の単行本候補。群像掲載後、2019年に講談社から刊行。 幻想身体哲学
  8. 008 2011 ジェントルマン じぇんとるまん 山田詠美 単行本・講談社 『ジェントルマン』は、人を惹きつける優雅さと危うさを併せ持つ人物を軸に、恋愛と倫理の境界を問う長篇です。単純な善悪に回収しにくい人間の魅力を、山田詠美らしい身体感覚と会話の強度で描く。タイトルの「紳士」が何を隠し、何を露出させるのかを読む作品です。 恋愛倫理暴力 第65回 野間文芸賞
  9. 009 2008 聖家族 せいかぞく 古川日出男 初出・2008年刊行。2014年1月、新潮文庫で上下巻刊行。 『聖家族』は、青森の名家・狗塚家を中心に、東北の歴史と記憶を巨大な物語として編み上げる長篇です。新潮文庫版の紹介では、狗塚家に継承された「正史」が現代と出会い、狗塚三兄弟の逃亡劇から冠木兄妹の誘拐事件へ展開する筋立てが示されています。家族史、東北史、戦争や維新の記憶が混濁し、古川日出男らしい過剰な語… 家族記憶日本史
  10. 010 2005 異物 いぶつ 玄月 初出・「群像」2005年2月号掲載(NDLサーチ記事情報で確認)。 玄月の中期単行本。NDLでは単行本と雑誌初出記事の双方が確認できる。 在日周縁共同体
  11. 011 2005 花酔い ハナヨイ 江場秀志 単行本・新風舎 新風舎から2005年に刊行された江場秀志の未収録単著。 感覚関係性内面
  12. 012 2003 泥人魚 どろにんぎょ 唐十郎 初出・『新潮』2003年4月号掲載。2004年4月、新潮社より単行本刊行。 『泥人魚』は、唐十郎が『新潮』2003年4月号に発表した戯曲です。NDLサーチでは同号p.144-199掲載の「最新戯曲 泥人魚」として確認でき、2004年4月に新潮社から単行本化されています。唐十郎の後期戯曲を代表する一作として、アングラ演劇の過剰なイメージと言葉のうねりを受け継ぐ作品です。 演劇身体幻想
  13. 013 2002 花狂い ハナグルイ 広谷鏡子 単行本・角川春樹事務所 角川春樹事務所から2002年に単行本刊行、2005年に同社文庫版も確認できる。 恋愛関係性内面
  14. 014 2001 アラビアの夜の種族 あらびあのよるのしゅぞく 古川日出男 初出・2001年、角川書店より単行本刊行。2006年7月、角川文庫で全3巻刊行。 『アラビアの夜の種族』は、アラビアンナイト的な語りの連鎖と歴史改変の想像力を組み合わせた大部の長篇です。物語が物語を呼び込み、戦争、王権、信仰、謀略が一つの巨大な架空史として展開します。出版社公式の著者プロフィールで受賞歴は確認できましたが、現行の出版社詳細ページを確認できていないため、内容紹介は最… 神話歴史物語
  15. 015 1998 二進法の犬 にしんほうのいぬ 花村萬月 単行本・光文社 光文社から1998年11月に刊行された長編小説。NDLで単行本と文庫版を確認。 身体暴力生と死
  16. 016 1992 赤い橋の下のぬるい水 辺見庸 初出・単行本(文藝春秋、1992年7月刊行)。初出誌は今回未確定のため単行本年を year に採用。 『赤い橋の下のぬるい水』は、辺見庸が文藝春秋から刊行した作品集です。表題作に加え、「ナイト・キャラバン」「ミュージック・ワイア」を収めます。身体性や欲望、社会の周縁にある人びとの気配を、現実の手触りと寓話的な濃さを行き来する文体で描いています。 身体欲望都市
  17. 017 1992 かく誘うものの何であろうとも かくさそうもののなんであろうとも 伊達一行 単行本・講談社 NDLサーチで1992年3月刊、講談社、401ページ、ISBN 4-06-205661-5の単行本として確認できる。 欲望内面長篇
  18. 018 1991 トラッシュ とらっしゅ 山田詠美 単行本・文藝春秋 山田詠美の1990年代初頭の book-form work 候補。内容・受賞の詳細は候補段階では補強余地あり。 恋愛身体都市生活
  19. 019 1979 南風 なんぷう 宮内勝典 初出・1979年12月、河出書房新社より単行本刊行。初出誌の詳細は今回確認できないため、単行本刊行年を year とした。 『南風』は、宮内勝典が第16回文藝賞を受賞した小説です。河出書房新社の公式ページでは、生の証を求める青年の前に、未生の時からの死者の記憶をたたえた波がうねり、生の国と死の国、空と海と陸が会する九州最南端の港町に南風が吹く作品として紹介されています。世界を移動してきた宮内文学の出発点にあたる一作として… 生と死記憶 第16回 文藝賞
  20. 020 1972 夏の闇 なつのやみ 開高健 単行本・新潮社 1972年に新潮社から刊行された開高健の未登録長篇。新潮社公式の現行文庫ページで内容紹介・かな・ISBNを確認できる。 戦争生と死
  21. 021 1963 夏の終り なつのおわり 瀬戸内寂聴 単行本・新潮社 旧名義・瀬戸内晴美で1963年に新潮社から刊行された単行本をNDLで確認。後年の全集や自選短篇集にも収録され、瀬戸内寂聴の初期小説を代表する作品として読まれている。 恋愛女性の生自立
  22. 022 1958 花芯 かしん 瀬戸内寂聴 単行本・講談社 1958年の講談社版をNDLで確認。1960年代以降の再刊、2005年の講談社文庫版、2001年の新潮社『瀬戸内寂聴全集』第1巻にも収録が確認できる。 女性結婚