あるたっどにささぐ
アルタッドに捧ぐ
紹介 About
小説を書いている本間の原稿用紙の上で、作中の少年が死に、その少年が飼っていたトカゲのアルタッドが現れるところから始まる。現実の生活と書かれた虚構が継ぎ目なく接続され、創作することそのものが物語の中心に置かれる。青春小説でありながら、虚構の根源へ向かうメタフィクションとして読める。
評価 Reception
河出書房新社の書籍ページで第51回文藝賞受賞作であることを確認できる。同ページには藤沢周、保坂和志、星野智幸、山田詠美らの選評が掲載され、前例のなさや虚構を問う強度が評価されている。
出典 Sources
- アルタッドに捧ぐ - 河出書房新社 書誌紹介評価
(出版社公式)単行本情報・初出誌を確認
受賞・候補歴 Awards
金子薫のほかの収録作 More
- 001 2017 双子は驢馬に跨がって ふたごはろばにまたがって 監禁される親子、救出に向かう双子と驢馬、二つの世界をつなぐ手紙を軸にした奇想の冒険譚。河出書房新社は、独自の世界観で注目された作品として紹介しており、寓話的な設定と哲学的なユーモアが前面に出る。家族の救出劇でありながら、言葉が世界の境界を越える仕掛けが読みどころになる。 第40回 野間新人賞
- 002 2018 壺中に天あり獣あり こちゅうにてんありけものあり 『双子は驢馬に跨がって』後の単行本候補。群像掲載後、2019年に講談社から刊行。
- 003 2025 愛の獣は光の海で溺れ死ぬ あいのけものはひかりのうみでおぼれしぬ 『愛の獣は光の海で溺れ死ぬ』は、金子薫が2025年に河出書房新社から刊行した連作小説集です。河出公式は、幻覚剤が蔓延するスラム街〈奇天座〉を舞台に、人間をやめる快楽へ流される者たちと、人間であり続けようとする西尾の物語として紹介しています。現実と虚構、変身、道化、言葉といったモチーフを連結し、寓話的…