えーびーさんご
abさんご
紹介 About
昭和の知的家庭に生まれた幼子が成長し、父母を看取るまでを描く作品。横書き、固有名詞を用いない語りなど、形式上の実験が大きな特徴である。家族史を扱いながら、父子の間で長く見過ごされてきた沈黙や距離を、記憶の断片としてすくい上げる。言葉の配置そのものによって、時間の手触りと家族を語る難しさを問い直す。
評価 Reception
第148回芥川賞受賞作であり、文藝春秋の文庫ページでは第24回早稲田文学新人賞受賞作としても確認できる。文春ページでは、芥川賞史上最高齢受賞という受容上の話題性も示されている。選評本文の細部は今回の確認範囲では未確認である。
出典 Sources
- abさんご - 文藝春秋BOOKS 書誌紹介
(出版社公式)単行本情報、内容紹介、早稲田文学新人賞受賞作であることを確認
- abさんご(文春文庫) - 文藝春秋BOOKS 書誌評価紹介
(出版社公式)文庫情報、第24回早稲田文学新人賞と芥川賞受賞、芥川賞史上最高齢受賞を確認
- 芥川賞受賞者一覧 - 日本文学振興会 書誌評価
(公式)第148回受賞作として掲載を確認
受賞・候補歴 Awards
黒田夏子のほかの収録作 More
- 001 2010 累成体明寂 るいせいたいめいじゃく NDLとBooks/JPROで2010年12月刊、審美社、ISBN 978-4-7883-3136-5、300ページ台の図書として確認。
- 002 2013 感受体のおどり かんじゅたいのおどり 『感受体のおどり』は、文藝春秋BOOKSが「大河恋愛小説」であり「記憶についての物語」でもあると紹介する長篇です。『abさんご』で注目された黒田夏子の実験的な言葉の運動を、より長い時間幅と恋愛・記憶の物語へ広げる作品として位置づけられます。
- 003 2014 群れない媚びないこうやって生きてきた むれないこびないこうやっていきてきた NDLとBooks/JPROで2014年6月刊、海竜社、ISBN 978-4-7593-1375-8の図書として確認。純小説ではなく共著対談・随筆系のため採用時はDB方針確認が必要。
- 004 2020 組曲わすれこうじ くみきょくわすれこうじ 新潮社公式、NDL、Books/JPROで2020年5月刊の単行本として確認。新潮社公式で紫式部文学賞受賞作と確認できる。