Mood
知的
読み味「知的」に分類された 43 作品。
- 001 2024 虚史のリズム きょしのりずむ 『虚史のリズム』は、奥泉光が『すばる』連載を経て集英社から刊行した1100ページ超の長篇です。戦後間もない東京と山形を舞台に、石目鋭二の探偵譚、元軍人の記憶、国家機密文書をめぐる陰謀が重なり、戦争と戦後の語られなかった声を多層的に呼び込む。作中に反復される「dadada」のリズムが、記録されない死者…
- 002 2023 ラウリ・クースクを探して らうりくーすくをさがして 『ラウリ・クースクを探して』は、ソ連末期から独立後のエストニアを背景に、プログラミング、国家の崩壊、個人の夢と挫折を結びつける長篇です。朝日新聞出版公式ページでは、コンピュータ・プログラミングの才能を持つラウリがソ連の研究者として生きる道を目指しながら、歴史の変動に巻き込まれていく物語として紹介され…
- 003 2022 ULTIMATE EDITION あるてぃめっとえでぃしょん 『ULTIMATE EDITION』は、阿部和重が2022年に河出書房新社から刊行した作品集です。著者ページの著書一覧では多数の短篇を収める単行本として確認できます。
- 004 2022 ヒカリ文集 ひかりぶんしゅう 『ヒカリ文集』は、書くことと関係性のあり方をめぐり、愛情や家族を当然視する価値観から距離を取る長篇です。人物の内面よりも、言葉がどのような関係を作り、また壊すのかに焦点が置かれる。松浦理英子らしい、身体と制度をめぐる批評性が静かに働く作品です。 第75回 野間文芸賞
- 005 2021 掠れうる星たちの実験 かすれうるほしたちのじっけん 『掠れうる星たちの実験』は、乗代雄介の未登録 book-form 候補です。題名のとおり実験性のある作品として分類できる可能性があるが、今回の候補では書誌確認に基づく保守的な記述にとどめる。
- 006 2021 ブラック・チェンバー・ミュージック ぶらっくちぇんばーみゅーじっく 『ブラック・チェンバー・ミュージック』は、阿部和重が2021年に毎日新聞出版から刊行した長編小説です。著者ページの著書一覧とNDLサーチのタイトル・著者検索で刊行情報を確認できます。
- 007 2020 最高の任務 さいこうのにんむ 『最高の任務』は、既存登録の『十七八より』『本物の読書家』に続く乗代雄介の単著候補です。今回の候補では講談社単行本の刊行情報を基礎に、未登録 book-form として整理する。
- 008 2020 ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ みっくえいゔぉりーのあんだーぱんつ 『ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ』は、既存登録外の乗代雄介の単著候補です。今回の候補では、詳細な内容紹介よりも、NDL・Books/JPROで確認できる刊行情報を重視している。
- 009 2020 暗闇にレンズ くらやみにれんず 『暗闇にレンズ』は、高山羽根子の書き下ろし長編です。東京創元社公式ページでは、親友と監視カメラだらけの街を歩く高校生の「わたし」が、小さなレンズをかざして世界を切り取る場面を起点に、映像と記録、教育、娯楽、戦争や紛争にまつわる作品として紹介されています。見ること、撮ること、記録されることの差異をたど…
- 010 2019 唐詩和訓 : ひらがなで読む名詩100 とうしわくん 2019年刊。横山悠太著としてNDLで確認できる単著だが、創作小説ではなく古典詩の案内・翻案系とみられる。
- 011 2019 人外 じんがい 『人外』は、人間の輪郭から外れるもの、怪異や異形の気配をめぐって、文学の想像力を広げる作品です。現実の外側にあるものを単なる怪談ではなく、認識や美の問題として扱う。松浦寿輝の詩的で批評的な文体が、異形のものを読む経験そのものへ読者を向かわせます。 第72回 野間文芸賞
- 012 2018 草薙の剣 くさなぎのつるぎ 『草薙の剣』は、昭和から平成へかけての社会の変化を、個人の記憶や世代の感覚を通じて描く長篇です。神話的な題名を掲げながら、語りは身近な生活や時代の空気へ降りていく。橋本治の批評的な視線が、戦後日本の時間を物語として捉え直します。 第71回 野間文芸賞
- 013 2017 あとは野となれ大和撫子 あとはのとなれやまとなでしこ 『あとは野となれ大和撫子』は、中央アジア風の架空国家アラルスタンを舞台に、後宮で育った少女たちが大統領暗殺後の臨時政府を担う長篇です。Books/JPROの内容紹介では、日系孤児ナツキ、政治コースを修了したアイシャ、文化を守ろうとするジャミラらの役割が詳しく示され、政治・技術・文化が絡む群像として読…
- 014 2016 彼女がエスパーだったころ かのじょがえすぱーだったころ 『彼女がエスパーだったころ』は、百匹目の猿、エスパー、オーギトミー、代替医療など、科学では扱いきれないとされる超常現象を題材にした短篇集です。講談社公式ページでは、進化、科学、未来を問い直し、超常現象を通して人間を再発見する作品として紹介されている。SF的な思考実験を、信仰、疑似科学、認識の揺らぎへ…
- 015 2016 その姿の消し方 そのすがたのけしかた 『その姿の消し方』は、詩や書物をめぐる記憶を追いながら、誰かの姿が時間のなかへ消えていく過程を静かにたどる作品です。堀江敏幸らしい精密な文体で、風景、読書、翻訳的な感覚が重なり合う。筋の強さよりも、痕跡を見つめるまなざしと文章の陰影が読みどころです。 第69回 野間文芸賞
- 016 2014 群れない媚びないこうやって生きてきた むれないこびないこうやっていきてきた NDLとBooks/JPROで2014年6月刊、海竜社、ISBN 978-4-7593-1375-8の図書として確認。純小説ではなく共著対談・随筆系のため採用時はDB方針確認が必要。
- 017 2014 未闘病記 みとうびょうき 『未闘病記』は、膠原病、混合性結合組織病をめぐる経験を、従来の闘病記の形式からずらして書いた作品です。病名が与えられる前後の身体感覚、医療制度、社会の視線が、笙野頼子の批評的な文体で組み替えられる。病を書くことが、制度と言葉に抵抗する実践になる点が読みどころです。 第67回 野間文芸賞
- 018 2013 ジャックを殺せ、 じゃっくをころせ 『ジャックを殺せ、』は、ジャック暗殺指令を受けたミス・レイディが、殺害成功直後に謎の男から暗殺失敗を告げられるところから展開する作品です。河出書房新社の紹介では、哲学とアクションを交差させながら、資本主義社会の虚実をえぐる小説として位置づけられています。
- 019 2013 メフィストフェレスの定理 地獄シェイクスピア三部作 めふぃすとふぇれすのていりじごくしぇいくすぴあさんぶさく 『メフィストフェレスの定理』は、奥泉光が2013年に幻戯書房から刊行した作品集です。副題に「地獄シェイクスピア三部作」を掲げ、著者ページで収録作を確認できます。
- 020 2013 □ しかく 『□』は、阿部和重が2013年にリトルモアから刊行した単行本です。著者ページの著書一覧とNDLサーチのタイトル・著者検索で刊行情報を確認できます。
- 021 2013 Deluxe Edition でらっくすえでぃしょん 『Deluxe Edition』は、阿部和重が2013年に文藝春秋から刊行した作品集です。著者ページの著書一覧では複数の短篇を収める単行本として確認できます。
- 022 2013 存在しない小説 そんざいしないしょうせつ 2013年講談社刊。NDLとBooks/JPROで、講談社単行本および講談社文庫版が確認できる。タイトル通り、作品・作者・翻訳・編纂の存在そのものを揺さぶるメタフィクション的な小説候補。
- 023 2013 未明の闘争 みめいのとうそう 『未明の闘争』は、出来事を劇的に進めるよりも、考えること、話すこと、書くことの持続そのものを小説の中心に置く長篇です。日常の細部から小説論へ、個人の時間から世界の手触りへと、保坂和志の思考がゆっくり広がっていく。物語の速度ではなく、意識の粘りと文体の持続を読む作品です。 第66回 野間文芸賞
- 024 2012 虫樹音楽集 ちゅうじゅおんがくしゅう 『虫樹音楽集』は、奥泉光が2012年に集英社から刊行した作品集です。著者ページの著書一覧で収録作と刊行情報を確認できます。
- 025 2012 盤上の夜 『盤上の夜』は、囲碁、チェッカー、麻雀、古代遊戯など、盤上のゲームをめぐる想像力から人間の知性と身体を照らす宮内悠介の連作短篇集です。勝敗やルールの世界を描きながら、そこに宿る記憶、痛み、祈り、歴史の感触を重ね、SF的な思考実験と文学的な余韻を交差させます。
- 026 2011 雪の練習生 ゆきのれんしゅうせい 『雪の練習生』は、サーカスや動物園に関わる三世代の白熊をめぐり、人間と動物、母語と外国語、芸と労働の境界を横断する長篇です。語り手を人間に固定しないことで、越境や翻訳の問題が身体感覚として立ち上がる。多和田葉子らしい寓話性と、歴史の暴力を軽やかにずらす語りが読みどころです。 第64回 野間文芸賞
- 027 2010 シューマンの指 しゅーまんのゆび 『シューマンの指』は、奥泉光が講談社から2010年に刊行した書き下ろし長編です。出版社の内容紹介では、シューマンに憑かれた天才美少年ピアニスト永嶺修人、彼に焦がれる音大受験生の「わたし」、卒業式の夜の女子生徒殺害事件、修人の指の致命的な怪我、30余年後に届く「修人が外国でシューマンを弾いていた」とい…
- 028 2008 文学的なジャーナル ぶんがくてきなジャーナル 2008年刊。タイトル上は文学エッセイ/評論的著作の可能性があるため採否は要確認。
- 029 2005 モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活 もーだるなじしょうくわがたこういちじょきょうじゅのすたいりっしゅなせいかつ 『モーダルな事象』は、奥泉光が2005年に文藝春秋から刊行した長編小説です。桑潟幸一助教授を主人公格とする学園ミステリー的シリーズの起点として整理します。
- 030 2004 新・地底旅行 しんちていりょこう 『新・地底旅行』は、奥泉光が2004年に朝日新聞出版から刊行した長編小説です。著者ページの著書一覧とNDLサーチのタイトル・著者検索で刊行情報を確認できます。
- 031 2004 書物合戦 しょもつかっせん 『書物合戦』は、樋口覚の文学評論集です。出版書誌データベースでは、スウィフト『書物合戦』を起点に、「書物」と「戦争」をキーワードとして漱石、パウンド、フォースター、ヘンリー・ミラーらを論じる本として紹介されています。NDLサーチでは2004年11月に集英社から刊行された356ページの図書、NDC9…
- 032 2002 浪漫的な行軍の記録 ろまんてきなこうぐんのきろく 『浪漫的な行軍の記録』は、奥泉光が2002年に講談社から刊行した作品です。のちに講談社文芸文庫『石の来歴 浪漫的な行軍の記録』にも収録されました。
- 033 2001 鳥類学者のファンタジア ちょうるいがくしゃのふぁんたじあ 『鳥類学者のファンタジア』は、奥泉光が2001年に集英社から刊行した長編小説です。著者ページの著書一覧とNDLサーチのタイトル・著者検索で刊行情報を確認できます。
- 034 1997 プラトン学園 ぷらとんがくえん 『プラトン学園』は、奥泉光が1997年に講談社から刊行した長編小説です。著者ページの著書一覧とNDLサーチのタイトル・著者検索で刊行情報を確認できます。
- 035 1997 インディヴィジュアル・プロジェクション いんでぃゔぃじゅあるぷろじぇくしょん 『インディヴィジュアル・プロジェクション』は、阿部和重が1997年に新潮社から刊行した長編小説です。スパイ養成所出身者の日記という設定により、理論性とエンターテインメント性を接続した初期代表作として扱います。
- 036 1997 公爵夫人邸の午後のパーティー こうしゃくふじんていのごごのぱーてぃー 『公爵夫人邸の午後のパーティー』は、阿部和重が1997年に講談社から刊行した初期作品集です。著者ページの著書一覧では「ヴェロニカ・ハートの幻影」を併録する単行本として確認できます。
- 037 1997 あとは野となれ 『あとは野となれ』は、室井光広が芥川賞受賞後に講談社から刊行した長篇小説です。講談社公式ページでは、古今東西の「野」を遊行する「野ざらし思考小説」と紹介されています。偶然の一致を書き留める手帳、読書中の二冊の本、言語遊戯の横断という仕掛けを通じて、言葉と思考が連鎖していく室井らしい実験性の強い作品で…
- 038 1996 「吾輩は猫である」殺人事件 わがはいはねこであるさつじんじけん 『「吾輩は猫である」殺人事件』は、奥泉光が1996年に新潮社から刊行した長編小説です。漱石作品の文体模倣とミステリー構造を組み合わせた代表的なパロディ/メタミステリとして整理します。
- 039 1994 バナールな現象 ばなーるなげんしょう 『バナールな現象』は、奥泉光が1994年に集英社から刊行した長編小説です。著者ページの著書一覧とNDLサーチのタイトル・著者検索で刊行情報を確認できます。
- 040 1992 アイ・ラブ安吾 アイラブあんご 1992年刊。1995年に朝日文庫版も確認できる。
- 041 1991 葦と百合 あしとゆり 『葦と百合』は、奥泉光が1991年に集英社から刊行した長編小説です。著者ページの著書一覧とNDLサーチのタイトル・著者検索で刊行情報を確認できます。
- 042 1991 カフカの外套 かふかのがいとう 『カフカの外套』は、文学者名を題名に含む新井満の未登録 book-form 候補です。文芸誌掲載や文芸書評記事もNDLで見えるが、候補では単行本書誌を基礎情報にする。
- 043 1990 続明暗 ぞくめいあん 1990年9月に筑摩書房から刊行された水村美苗の初期長篇。NDL書誌で単行本・新潮文庫版を確認でき、サピエ由来の要約では、漱石の未完作を74年ぶりに書き継いだ作品として紹介されている。