てんとせん

点と線

松本清張 1957

紹介 About

『点と線』は、香椎の海岸で発見された男女の死をめぐり、鉄道時刻表のわずかな隙間から事件の構図を解いていく長篇です。トリックの精密さに加え、官僚機構や汚職の気配を物語の奥に置くことで、松本清張の社会派推理の方向を決定づけました。

評価 Reception

純文学データベース上では芥川賞受賞作『或る「小倉日記」伝』に偏っていたため、戦後大衆文学と社会批評を接続した代表作として追加しました。文学賞情報は現時点では登録していません。

出典 Sources

松本清張のほかの収録作 More

  1. 001 1952 或る「小倉日記」伝 あるこくらにっきでん 初出・「三田文学」1952年9月号(第28回芥川賞受賞) 『或る「小倉日記」伝』は、森鷗外の小倉時代を記録することに生涯を傾けた人物を主人公にする短篇です。文学史の周縁にいる無名の調査者の執念をたどり、資料を追う行為そのものを物語化しています。史実と想像を接続する構成が、のちの松本清張の記録性・推理性を予告します。 記憶芸術と表現障害 第28回 芥川賞