まつもと せいちょう

松本清張

b.1909 — d.1992

略歴 Profile

福岡県生まれ。小学校卒業後に印刷工などを経て朝日新聞に勤務。42歳で「或る『小倉日記』伝」により第28回芥川賞を受賞した遅咲きの作家。のちに社会派推理小説を大成し、昭和の文学界を代表する多作家となった。 このデータベースでは5作品を収録し、発表年は1952年から1980年に及びます。芥川賞の受賞作を含みます。主題や読み味では犯罪、不穏、謎めいた、過去、記憶といった切り口から作品を探せます。

出典 Sources

収録作品 Works

文芸誌での初出

  1. 001 1952 或る「小倉日記」伝 あるこくらにっきでん 初出・「三田文学」1952年9月号(第28回芥川賞受賞) 『或る「小倉日記」伝』は、森鷗外の小倉時代を記録することに生涯を傾けた人物を主人公にする短篇です。文学史の周縁にいる無名の調査者の執念をたどり、資料を追う行為そのものを物語化しています。史実と想像を接続する構成が、のちの松本清張の記録性・推理性を予告します。 記憶芸術と表現障害 第28回 芥川賞
  2. 002 1957 点と線 てんとせん 初出・「旅」1957年2月号〜1958年1月号連載 『点と線』は、香椎の海岸で発見された男女の死をめぐり、鉄道時刻表のわずかな隙間から事件の構図を解いていく長篇です。トリックの精密さに加え、官僚機構や汚職の気配を物語の奥に置くことで、松本清張の社会派推理の方向を決定づけました。 犯罪社会権力

単行本

  1. 001 1952 或る「小倉日記」伝 あるこくらにっきでん 単行本・文藝春秋新社 『或る「小倉日記」伝』は、森鷗外の小倉時代を記録することに生涯を傾けた人物を主人公にする短篇です。文学史の周縁にいる無名の調査者の執念をたどり、資料を追う行為そのものを物語化しています。史実と想像を接続する構成が、のちの松本清張の記録性・推理性を予告します。 記憶芸術と表現障害 第28回 芥川賞
  2. 002 1958 点と線 てんとせん 単行本・光文社 『点と線』は、香椎の海岸で発見された男女の死をめぐり、鉄道時刻表のわずかな隙間から事件の構図を解いていく長篇です。トリックの精密さに加え、官僚機構や汚職の気配を物語の奥に置くことで、松本清張の社会派推理の方向を決定づけました。 犯罪社会権力
  3. 003 1959 ゼロの焦点 ぜろのしょうてん 単行本・光文社 『ゼロの焦点』は、既存の『点と線』と同じく清張の社会派推理長篇として扱える book-form 候補です。今回の候補では新潮社文庫版を中心に、刊行確認済みの作品として整理する。 犯罪秘密戦後
  4. 004 1961 砂の器 すなのうつわ 単行本・光文社 『砂の器』は、清張の代表的長篇として広く読まれてきた作品です。今回の候補では、既存登録の『点と線』と並ぶ book-form 長篇として、まずNDLの具体的な所蔵書誌で確認できる新潮社文庫2006年版を中心に登録候補化する。 犯罪社会のひずみ過去
  5. 005 1980 黒革の手帖 くろかわのてちょう 単行本・新潮社 『黒革の手帖』は、金銭、欲望、都市の権力関係をめぐる清張後期の代表的長篇として登録候補にできる。今回の調査ではNDLの新潮社単行本書誌を基礎情報として採用する。 犯罪欲望都市