くろかわのてちょう
黒革の手帖
紹介 About
『黒革の手帖』は、金銭、欲望、都市の権力関係をめぐる清張後期の代表的長篇として登録候補にできる。今回の調査ではNDLの新潮社単行本書誌を基礎情報として採用する。
評価 Reception
主要文学賞の受賞・候補は今回確認できた範囲では登録しない。NDLの具体的な書誌ページで刊行情報を確認した。
出典 Sources
松本清張のほかの収録作 More
- 001 1952 或る「小倉日記」伝 あるこくらにっきでん 『或る「小倉日記」伝』は、森鷗外の小倉時代を記録することに生涯を傾けた人物を主人公にする短篇です。文学史の周縁にいる無名の調査者の執念をたどり、資料を追う行為そのものを物語化しています。史実と想像を接続する構成が、のちの松本清張の記録性・推理性を予告します。 第28回 芥川賞
- 002 1957 点と線 てんとせん 『点と線』は、香椎の海岸で発見された男女の死をめぐり、鉄道時刻表のわずかな隙間から事件の構図を解いていく長篇です。トリックの精密さに加え、官僚機構や汚職の気配を物語の奥に置くことで、松本清張の社会派推理の方向を決定づけました。
- 003 1959 ゼロの焦点 ぜろのしょうてん 『ゼロの焦点』は、既存の『点と線』と同じく清張の社会派推理長篇として扱える book-form 候補です。今回の候補では新潮社文庫版を中心に、刊行確認済みの作品として整理する。
- 004 1961 砂の器 すなのうつわ 『砂の器』は、清張の代表的長篇として広く読まれてきた作品です。今回の候補では、既存登録の『点と線』と並ぶ book-form 長篇として、まずNDLの具体的な所蔵書誌で確認できる新潮社文庫2006年版を中心に登録候補化する。