しせるたましいのげんそう
死せる魂の幻想
紹介 About
お節介な祖母と二人暮らしで、アパートと大学を往復するだけの真面目な女子大生・千明。女友達はいても恋人はいない彼女の日常に潜む孤独感と、他者との関係への切実な渇望を描く。後半、奇妙な雨宿りの場面で物語は一変し、卑近な日常が途方もない神々しさへと接続される。現役京大生だった22歳の作者によるデビュー作で、早川大介「ジャイロ!」との同時当選。受賞作は同年12月に単行本化された。
評価 Reception
第45回群像新人文学賞当選作。選考では後段の奇妙な雨宿りシーンの迫力と、卑近な日常と神々しさをリンクさせる若い感覚のリアルさが評価された。