しろのほうこう

白の咆哮

朝倉祐弥 2004 第28回 すばる文学賞 受賞

紹介 About

経済の衰退が止まらない近未来の日本で、「土踊り」と呼ばれる踊りが国全体を覆い尽くしていく。荒唐無稽ともいえる世界の変容を、改行の少ない硬く生真面目な文体で延々と語り続けるという、設定と語り口の落差そのものが読みどころの異色作。寓話的な世界設定によって、不況下の日本社会に広がる集団的な熱狂と閉塞を照らし出す。エンタメ的なSFとは一線を画す、純文学新人賞らしい振り切れたデビュー長編。

受賞・候補歴 Awards

受賞 第28回 すばる文学賞 (2004年)

朝倉祐弥のほかの収録作 More

  1. 001 2007 救済の彼岸 きゅうさいのひがん 単行本・集英社 『救済の彼岸』は、救いを求める感覚と、その先にある孤独を題名から強く意識させる作品です。信仰や倫理をめぐる問いが、現代の生活のなかでどのように立ち上がるかを読む切り口があります。書誌以外の資料はまだ少ないため、今後は掲載誌や書評で主題を精査したい作品です。 信仰孤独と疎外死と喪失