むらのなまえ

村の名前

辻原登 1990 第103回 芥川賞 受賞

紹介 About

『村の名前』は、中国奥地を舞台に、ある村の名をめぐる記憶と謎を追う中篇です。旅と聞き書きのような手触りを持ちながら、地名が個人や共同体の歴史をどのように抱え込むかを幻想的に描きます。辻原登のデビュー期の越境感覚と、語りの迷宮性が読みどころです。

評価 Reception

日本文学振興会の公式一覧とNDLの芥川賞決定発表記事で、第103回芥川賞受賞作として確認した。NDLでは『文學界』1990年6月号掲載も確認でき、受賞情報は確度が高い。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第103回 芥川龍之介賞 (1990年上半期)

辻原登のほかの収録作 More

  1. 001 1998 翔べ麒麟 とべきりん 初出・単行本(読売新聞社、1998年刊行)。初出誌・連載媒体は今回未確定のため単行本年を year に採用。 『翔べ麒麟』は、辻原登の物語作家としての顔が前面に出た大部の長篇です。帝国の秩序、流浪、反乱、芸能、異郷の土地が重なり、歴史小説と幻想小説のあわいで物語が進みます。『村の名前』で見られた越境の感覚を、より広い歴史的・冒険的な空間へ押し広げた作品として位置づけられます。 歴史帝国越境