とべきりん

翔べ麒麟

辻原登 1998

紹介 About

『翔べ麒麟』は、辻原登の物語作家としての顔が前面に出た大部の長篇です。帝国の秩序、流浪、反乱、芸能、異郷の土地が重なり、歴史小説と幻想小説のあわいで物語が進みます。『村の名前』で見られた越境の感覚を、より広い歴史的・冒険的な空間へ押し広げた作品として位置づけられます。

評価 Reception

NDLサーチと出版書誌データベースで読売新聞社版単行本を確認しました。今回確認できた公的・出版書誌上では、このデータベースの収録賞に対応する受賞歴は追加していません。

出典 Sources

参考リンク References

辻原登のほかの収録作 More

  1. 001 1990 村の名前 むらのなまえ 初出・「文學界」1990年6月号 『村の名前』は、中国奥地を舞台に、ある村の名をめぐる記憶と謎を追う中篇です。旅と聞き書きのような手触りを持ちながら、地名が個人や共同体の歴史をどのように抱え込むかを幻想的に描きます。辻原登のデビュー期の越境感覚と、語りの迷宮性が読みどころです。 記憶移民と越境実験的文体 第103回 芥川賞