きんかくじ

金閣寺

三島由紀夫 1956

紹介 About

『金閣寺』は、1950年の金閣寺放火事件に着想を得て、吃音と自己嫌悪を抱える若い僧が美に囚われていく過程を描く長篇です。金閣の絶対的な美が主人公の現実感を侵食し、破壊衝動へ変わるまでを緊密な心理描写で追います。三島由紀夫の美意識とニヒリズムが最も鋭く結びついた戦後文学の代表作です。

評価 Reception

NDLで複数版の新潮社版書誌を確認した。読売文学賞受賞は賞マスタ外のため `awards[]` には入れていない。戦後日本文学を代表する三島の主要長篇として評価が定着しているが、今回追加できた一次出典は書誌確認が中心である。

出典 Sources

三島由紀夫のほかの収録作 More

  1. 001 1954 潮騒 しおさい 初出・書き下ろし長篇。1954年6月10日、新潮社刊。 『潮騒』は、三重県の孤島を舞台に、若い漁夫と海女の恋を明るく端正に描く長篇です。古代ギリシャの牧歌的恋愛物語を思わせる構成を、日本の海辺の共同体に置き換えています。三島由紀夫作品のなかでは例外的に清明な青春小説として読まれ、自然と身体の健やかさが強く印象に残ります。 青春恋愛身体