しおさい

潮騒

三島由紀夫 1954

紹介 About

『潮騒』は、三重県の孤島を舞台に、若い漁夫と海女の恋を明るく端正に描く長篇です。古代ギリシャの牧歌的恋愛物語を思わせる構成を、日本の海辺の共同体に置き換えています。三島由紀夫作品のなかでは例外的に清明な青春小説として読まれ、自然と身体の健やかさが強く印象に残ります。

評価 Reception

NDLで1954年新潮社版の書誌を確認した。新潮社文学賞受賞は賞マスタ外のため `awards[]` には入れていない。映画化を含め広い読者に届いた三島の代表的長篇だが、今回追加した一次出典は書誌確認に限られる。

出典 Sources

三島由紀夫のほかの収録作 More

  1. 001 1956 金閣寺 きんかくじ 初出・「新潮」1956年1〜10月号連載。単行本は1956年10月、新潮社刊。 『金閣寺』は、1950年の金閣寺放火事件に着想を得て、吃音と自己嫌悪を抱える若い僧が美に囚われていく過程を描く長篇です。金閣の絶対的な美が主人公の現実感を侵食し、破壊衝動へ変わるまでを緊密な心理描写で追います。三島由紀夫の美意識とニヒリズムが最も鋭く結びついた戦後文学の代表作です。 芸術と表現身体暴力