いてざ
射手座
紹介 About
日系ブラジル人の語り手が、妹ルシアに関わる謎めいた男・加賀芳明と向き合う。妹の万引きに関わった加賀は、やがて妹が遺棄した赤ん坊について語り出し、赤ん坊を運んで山道をひとりさまよう。語り手が加賀から聞いた話を伝聞のかたちで重ねていく重層的な構造により、何が真実かは最後まで曖昧なまま、登場人物の誰ひとり通じ合わないという荒涼とした世界が立ち上がる。
評価 Reception
第107回文學界新人賞受賞作。NDLサーチで『文學界』2008年12月号掲載の受賞作として確認できる。今回確認した範囲では選評本文や単行本化情報は未確認で、評価情報は受賞・掲載事実に限定する。
出典 Sources
- 受賞作 射手座 - 国立国会図書館サーチ 書誌評価
第107回文學界新人賞発表号の受賞作掲載書誌