いえじ

家路

朝吹真理子 2010

紹介 About

『家路』は、朝吹真理子が「流跡」の後に「群像」2010年4月号で発表した初期短篇です。詳細な梗概は今回の確認範囲では未確定ですが、デビュー直後から『きことわ』へ向かう時期の文芸誌掲載作として位置づけました。

評価 Reception

Bunkamuraドゥマゴ文学賞の受賞者プロフィールで、2010年時点の作品歴として『流跡』『きことわ』とともに言及されている。単行本化や賞歴は今回確認できていないため、賞情報は付与していない。

出典 Sources

朝吹真理子のほかの収録作 More

  1. 001 2009 流跡 りゅうせき 初出・「新潮」2009年10月号 『流跡』は、朝吹真理子のデビュー作です。闇夜の川を進む舟頭、雨あがりを家へ向かう会社員、波止場で船を待つ女など、人物や場面が水の流れのように変化しながら連なります。筋の明快さよりも、言葉が残す跡、身体や性差の輪郭がほどける感覚、時間がたまりとして残る手ざわりを読む作品です。 記憶身体生と死 第20回 ドゥマゴ文学賞
  2. 002 2010 きことわ きことわ 初出・「新潮」2010年9月号 『きことわ』は、葉山の高台にある別荘で幼い夏をともに過ごした貴子と永遠子が、二十五年後、別荘の解体を前に再会する作品です。現在の時間のなかに幼年時代の記憶や夢がふいに現れ、途切れた親密さが静かに流れ直します。大きな事件よりも、夢・記憶・現実の境界と、積み重なる時間の層を繊細な文体で読む小説です。 記憶青春家族 第144回 芥川賞
  3. 003 2018 TIMELESS たいむれす 初出・「新潮」掲載作をもとに単行本化 『TIMELESS』は、恋愛感情も性関係もないまま結婚したうみとアミを軸に、高校時代、広島への修学旅行、六本木の現在、四百年前の麻布が原の記憶、そして2035年の息子アオの旅を重ねる長篇です。恋愛、結婚、生殖、家族という近代的な制度をほどきながら、人間の身体が歴史や土地、死者の時間へつながっていく感… 時間家族身体