あさぶき まりこ
朝吹真理子
略歴 Profile
1984年東京生まれ。慶應義塾大学大学院で国文学を学び、2009年「流跡」(「新潮」10月号)でデビューした。2010年に同作で第20回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を最年少受賞、2011年には「きことわ」で第144回芥川賞を受賞。『TIMELESS』では恋愛・結婚・生殖をめぐる近代的な枠組みを、広島、六本木、400年前の土地の記憶へ重ねて描いた。水、夢、記憶、時間の層が溶け合う文体に特徴がある。 このデータベースでは4作品を収録し、発表年は2009年から2018年に及びます。ドゥマゴ文学賞、芥川賞の受賞作を含みます。主題や読み味では静謐、記憶、家族、身体、幻想的といった切り口から作品を探せます。
出典 Sources
- 『きことわ』朝吹真理子|新潮社 プロフィール
出版社公式。生年、デビュー作、ドゥマゴ文学賞・芥川賞受賞、主要著作を確認。
- 第20回 Bunkamuraドゥマゴ文学賞 受賞作品 賞歴
公式受賞ページ。『流跡』の初出、選考委員、受賞者プロフィールを確認。
- 芥川賞受賞者一覧|日本文学振興会 賞歴
公式一覧。第144回芥川賞で『きことわ』が受賞したことを確認。
収録作品 Works
文芸誌での初出
- 001 2009 流跡 りゅうせき 『流跡』は、朝吹真理子のデビュー作です。闇夜の川を進む舟頭、雨あがりを家へ向かう会社員、波止場で船を待つ女など、人物や場面が水の流れのように変化しながら連なります。筋の明快さよりも、言葉が残す跡、身体や性差の輪郭がほどける感覚、時間がたまりとして残る手ざわりを読む作品です。 第20回 ドゥマゴ文学賞
- 002 2010 家路 いえじ 『家路』は、朝吹真理子が「流跡」の後に「群像」2010年4月号で発表した初期短篇です。詳細な梗概は今回の確認範囲では未確定ですが、デビュー直後から『きことわ』へ向かう時期の文芸誌掲載作として位置づけました。
- 003 2010 きことわ きことわ 『きことわ』は、葉山の高台にある別荘で幼い夏をともに過ごした貴子と永遠子が、二十五年後、別荘の解体を前に再会する作品です。現在の時間のなかに幼年時代の記憶や夢がふいに現れ、途切れた親密さが静かに流れ直します。大きな事件よりも、夢・記憶・現実の境界と、積み重なる時間の層を繊細な文体で読む小説です。 第144回 芥川賞
- 004 2018 TIMELESS たいむれす 『TIMELESS』は、恋愛感情も性関係もないまま結婚したうみとアミを軸に、高校時代、広島への修学旅行、六本木の現在、四百年前の麻布が原の記憶、そして2035年の息子アオの旅を重ねる長篇です。恋愛、結婚、生殖、家族という近代的な制度をほどきながら、人間の身体が歴史や土地、死者の時間へつながっていく感…
単行本
- 001 2010 流跡 りゅうせき 『流跡』は、朝吹真理子のデビュー作です。闇夜の川を進む舟頭、雨あがりを家へ向かう会社員、波止場で船を待つ女など、人物や場面が水の流れのように変化しながら連なります。筋の明快さよりも、言葉が残す跡、身体や性差の輪郭がほどける感覚、時間がたまりとして残る手ざわりを読む作品です。 第20回 ドゥマゴ文学賞
- 002 2011 きことわ きことわ 『きことわ』は、葉山の高台にある別荘で幼い夏をともに過ごした貴子と永遠子が、二十五年後、別荘の解体を前に再会する作品です。現在の時間のなかに幼年時代の記憶や夢がふいに現れ、途切れた親密さが静かに流れ直します。大きな事件よりも、夢・記憶・現実の境界と、積み重なる時間の層を繊細な文体で読む小説です。 第144回 芥川賞
- 003 2018 TIMELESS たいむれす 『TIMELESS』は、恋愛感情も性関係もないまま結婚したうみとアミを軸に、高校時代、広島への修学旅行、六本木の現在、四百年前の麻布が原の記憶、そして2035年の息子アオの旅を重ねる長篇です。恋愛、結婚、生殖、家族という近代的な制度をほどきながら、人間の身体が歴史や土地、死者の時間へつながっていく感…