ちちがきえた

父が消えた

尾辻克彦 1980 第84回 芥川賞 受賞

紹介 About

『父が消えた』は、父の遺骨を納める墓地を見に中央線で高尾へ向かう「私」の意識をたどる中篇です。現在の車中の時間に、父をめぐる記憶や前衛芸術家としての作者の感覚が交錯し、家族小説でありながら形式そのものを揺さぶる作品になっています。死者を送る手続きの物語を、記憶の断片と都市郊外の移動感覚で組み立てる点が読みどころです。

評価 Reception

第84回芥川賞受賞作です。日本文学振興会の公式受賞者一覧で、尾辻克彦「父が消えた」が1980年下半期の受賞作であることを確認できます。選評本文までは今回確認していないため、評価は受賞事実と既存書誌情報に限定しています。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第84回 芥川龍之介賞 (1980年下半期)