ゆきぐに

雪国

川端康成 1935

紹介 About

『雪国』は、雪深い温泉地を訪れる島村と芸者駒子、葉子をめぐる関係を、抒情と余白の多い文体で描く中篇です。自然描写、身体感覚、叶わない関係の気配が重なり、川端康成の美意識を代表する作品として広く読まれてきました。

評価 Reception

新潮社の著者プロフィールでも川端康成の代表作に挙げられています。既収録の『山の音』に加え、川端文学の入口として最も参照されやすい作品として追加しました。

出典 Sources

川端康成のほかの収録作 More

  1. 001 1949 山の音 やまのおと 初出・1949〜1954年にかけて複数誌(「群像」「新潮」「別冊文藝春秋」など)に連載。単行本は1954年4月、筑摩書房刊。 『山の音』は、鎌倉に暮らす老齢の会社重役・信吾を中心に、家族の崩れと老いの気配を見つめる連作長篇です。嫁の菊子への静かな愛着、息子夫婦の不和、死の予感が、抑制された三人称の語りで重なっていきます。戦後の家庭小説でありながら、川端康成らしい感覚的な細部が、老いと記憶の陰影を際立たせます。 家族老い記憶 第7回 野間文芸賞