やまのおと

山の音

川端康成 1949 第7回 野間文芸賞 受賞

紹介 About

『山の音』は、鎌倉に暮らす老齢の会社重役・信吾を中心に、家族の崩れと老いの気配を見つめる連作長篇です。嫁の菊子への静かな愛着、息子夫婦の不和、死の予感が、抑制された三人称の語りで重なっていきます。戦後の家庭小説でありながら、川端康成らしい感覚的な細部が、老いと記憶の陰影を際立たせます。

評価 Reception

講談社の野間文芸賞過去一覧で第7回(1954年)受賞作として確認した。ノーベル賞受賞作家・川端の戦後代表作の一つとして扱われ、連載・刊行情報は既存調査メモを参照している。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第7回 野間文芸賞 (1954年)

川端康成のほかの収録作 More

  1. 001 1935 雪国 ゆきぐに 初出・1935年から分載開始、1947年に定本刊行 『雪国』は、雪深い温泉地を訪れる島村と芸者駒子、葉子をめぐる関係を、抒情と余白の多い文体で描く中篇です。自然描写、身体感覚、叶わない関係の気配が重なり、川端康成の美意識を代表する作品として広く読まれてきました。 恋愛孤独と疎外