とげぬき しんすがもじぞうえんぎ

とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起

伊藤比呂美 2007

紹介 About

『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』は、伊藤比呂美が『群像』に連載し、2007年に講談社から刊行した長篇詩的散文です。カリフォルニアと日本を行き来する語り手が、老いた父母の介護、身体の痛み、家族の変化、仏教的な死生観を、巣鴨地蔵への祈りや縁起譚のような声に重ねて語ります。詩と小説、私的記録と説話がほどけ合う、伊藤比呂美の代表的な越境文学です。

評価 Reception

講談社公式では『群像』連載時から反響を呼んだ長篇詩として紹介され、前橋文学館の萩原朔太郎賞受賞者一覧で第15回受賞作品として確認しました。紫式部文学賞受賞作としても知られますが、今回は現行の宇治市公式受賞者一覧を確認できなかったため、賞マスターの `murasaki-shikibu` には反映していません。作品名・著者名完全一致でレビューブログや文学系YouTube紹介も探しましたが、作品単独の信頼できる公開レビューは見つからなかったため、著者インタビュー動画を読書案内として添えています。

出典 Sources

参考リンク References

伊藤比呂美のほかの収録作 More

  1. 001 1999 ラニーニャ らにーにゃ 初出・新潮社1999年刊 カリフォルニアに暮らす日本人女性を中心に、異国での育児と日本にいる老親の介護が交差していく長篇です。母であること、娘であること、移動する身体を、詩人としての言語感覚を残した散文でたどります。生活の具体と身体感覚が強く、家族小説であると同時に越境文学としても読める作品です。 母と子ケアと介護身体 第21回 野間新人賞