しゅうう
驟雨
紹介 About
『驟雨』は、料亭の女との短い逢瀬を軸に、中年男の倦怠と孤独を描く短篇です。感情を大きく説明せず、会話や身振りの細部から男女の距離を読ませるところに特徴があります。吉行淳之介の乾いた都市的感覚が、第三の新人の作風を代表するかたちで現れています。
評価 Reception
日本文学振興会の公式一覧で第31回芥川賞受賞作として確認できる。NDLでは1954年9月の『文藝春秋』関連書誌を確認した。選評の詳細は今回未確認だが、吉行の初期代表作として受賞により評価が定まった。
出典 Sources
- 驟雨 (小説) - Wikipedia 書誌
(Wikipedia)初出誌「文學界」1954年2月号・受賞情報を確認
- 芥川賞受賞者一覧 - 日本文学振興会 評価書誌
公式一覧で受賞回・受賞期・掲載誌を確認。
受賞・候補歴 Awards
吉行淳之介のほかの収録作 More
- 001 1956 原色の街 ゲンショク ノ マチ 既収録『驟雨』とあわせて初期代表作を補う候補。のち『原色の街・驟雨』として文庫化。
- 002 1958 男と女の子 オトコ ト オンナノコ 既収録『驟雨』と同時期の初期作品として追加候補。後年P+D BOOKSでも再刊あり。
- 003 1959 娼婦の部屋 ショウフ ノ ヘヤ 吉行の都市・性・孤独の主題を代表的に補う候補。のち新潮文庫で再刊。
- 004 1964 砂の上の植物群 スナ ノ ウエ ノ ショクブツグン 『暗室』以前の長篇・中篇系作品として、吉行の性と孤独の主題を補う候補。
- 005 1969 暗室 あんしつ 『暗室』は、男女関係の親密さと断絶、欲望と倦怠を、吉行淳之介らしい冷ややかな観察で描く長篇です。明るい恋愛小説ではなく、関係の内部にある孤独や自己欺瞞を見つめる作品として、第三の新人以後の心理小説の系譜に置くことができます。 第5回 谷崎賞
- 006 1978 夕暮まで ユウグレ マデ 後期の代表的長篇候補。既収録『暗室』後の吉行文学を補える。