さーじうすのしにがみ

サージウスの死神

佐藤憲胤 2004 第47回 群像新人賞 優秀作

紹介 About

徹夜明けの帰り道、ビルから飛び降りてきた男と目が合い、その死を目撃した主人公は、同僚に誘われた地下カジノ「freeze」でルーレットにのめり込む。預金を失い借金を重ねるうち、「頭の中に数字を飼っている」という感覚が芽生え、精神の破滅と引き換えに当たりの数字が見えるようになっていく。賭博と死の観念を硬質な文体で結びつけた、ドストエフスキー『賭博者』の系譜に連なる暗いデビュー作。

評価 Reception

第47回群像新人文学賞の小説優秀作として『群像』2004年6月号に掲載され、2005年5月に講談社から単行本化された。2020年には佐藤究名義で講談社文庫化され、NDLサーチの文庫版書誌では2005年刊の加筆・修正であることも確認できる。著者の改名後の受賞歴は今回の追加出典では確認対象外とし、本作については受賞掲載・単行本・文庫化情報に限定する。講談社公式の群像新人文学賞当選作・優秀作一覧でも、第47回・優秀作として作品名・著者名を確認した。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

優秀作 第47回 群像新人文学賞 (2004年)

佐藤憲胤のほかの収録作 More

  1. 001 2009 ソードリッカー そーどりっかー 単行本・講談社 『ソードリッカー』は、題名の剣や舌の感触が示すように、身体感覚と暴力のイメージを強く帯びた佐藤憲胤の小説です。講談社刊の単行本として確認できるが、今回の公開資料では詳細な内容紹介までは確認できませんでした。現時点では、身体、攻撃性、孤立した人物像を軸に読む作品として暫定的に整理します。 身体暴力孤独と疎外