さーじうすのしにがみ
サージウスの死神
紹介 About
徹夜明けの帰り道、ビルから飛び降りてきた男と目が合い、その死を目撃した主人公は、同僚に誘われた地下カジノ「freeze」でルーレットにのめり込む。預金を失い借金を重ねるうち、「頭の中に数字を飼っている」という感覚が芽生え、精神の破滅と引き換えに当たりの数字が見えるようになっていく。賭博と死の観念を硬質な文体で結びつけた、ドストエフスキー『賭博者』の系譜に連なる暗いデビュー作。
評価 Reception
第47回群像新人文学賞優秀作。著者はその後「佐藤究」名義でエンターテインメントに転じ、『QJKJQ』で江戸川乱歩賞(2016年)、『テスカトリポカ』で山本周五郎賞と第165回直木賞(2021年)を受賞。本作も2020年に講談社文庫で復刊された。