おんなのこのせぼね

女の子の背骨

市川沙央 2025

紹介 About

『女の子の背骨』は、先天性筋疾患を抱える10歳の少女ガゼルの家族旅行を描く表題作と、中篇「オフィーリア23号」を収めた第二小説集です。病気の姉、障害をもつ身体、家族、性、文学表象をめぐる言葉が、前作『ハンチバック』以後の市川沙央の問題意識をさらに広げる。身体から発せられる語りが、ケアされる側、見る側、消費する側の関係を揺さぶる作品です。

評価 Reception

文藝春秋公式は『ハンチバック』に続く第二小説集として、障害をもつ身体から放たれる言葉が現代を撃つ作品と紹介している。NDLでは『文學界』2025年11月号の特集「『女の子の背骨』の背骨」に、市川沙央のインタビュー、朝比奈秋との対談、関連作品が掲載されたことを確認できる。

出典 Sources

市川沙央のほかの収録作 More

  1. 001 2023 ハンチバック ハンチバック 初出・文學界 2023年5月号 重度の先天性ミオチュブラー・ミオパチーのため人工呼吸器と電動車椅子を使い、両親が遺したグループホームで暮らす井沢釈華。背骨がS字に湾曲した彼女は、通信制大学で学び、ウェブにコタツ記事や性的な小説を書き、匿名アカウントで「妊娠と中絶がしてみたい」と挑発的な呟きを放つ。その呟きを、彼女の書いたものをすべ… 障害身体 第169回 芥川賞