にほんもうまいぜんし
日本蒙昧前史
紹介 About
大阪万博や日航機墜落事故など、戦後日本の狂騒と蒙昧を彩った出来事の陰にある無数の生を描く長篇。文藝春秋公式は、語り手を自在に換えつつ戦後日本の手触りを蘇らせる作品として紹介している。歴史的事件を単なる背景にせず、語りのリレーによって個人の記憶と時代の空気を重ねるところに読みどころがある。
評価 Reception
第56回谷崎潤一郎賞受賞作。NDLでは佐々木敦による『文學界』2020年10月号の作品論、乗代雄介による2024年の書評エッセイが確認できる。OpenBDでは安藤礼二、中島京子、仲野徹、清水良典らによる新聞書評掲載情報も確認でき、刊行時から複数紙で論じられた作品と位置づけられるが、各書評本文の詳細は未確認。
出典 Sources
- 文藝春秋公式『日本蒙昧前史』 紹介評価書誌
- 国立国会図書館サーチ『日本蒙昧前史』 書誌
- 国立国会図書館サーチ 佐々木敦『史小説論』 評価
『文學界』2020年10月号掲載の作品論書誌を確認。本文は未確認。
- OpenBD『日本蒙昧前史』 評価書誌
日本経済新聞、東京新聞・中日新聞、毎日新聞、読売新聞の書評掲載情報を確認。本文は未確認。
受賞・候補歴 Awards
磯﨑憲一郎のほかの収録作 More
- 001 2007 肝心の子供 かんじんのこども 出家して悟りを開く前のブッダ、その息子のラーフラ、さらにその子へ——インドを舞台に親子三代の生をたどる。偉人の伝記ではなく、川の流れや樹木、身体の感覚といった即物的な描写を長い呼吸の文体で積み重ね、人の一生を超えて流れる時間そのものを小説に写し取ろうとする。商社マンとして働きながら書かれた42歳の遅… 第44回 文藝賞
- 002 2008 眼と太陽 めとたいよう 『眼と太陽』は、視線と光のイメージを軸に、複数の視点や時間が交差する短篇集です。見ること、見られることが、人物の記憶や世界の捉え方を変えていきます。磯﨑憲一郎らしい抽象度の高い構成が、現実を少しずつ別の角度から照らします。
- 003 2009 世紀の発見 せいきのはっけん 『世紀の発見』は、巨大な機関車と大きな鯉の記憶、そして消えた友人をめぐって語りが展開する長篇です。現実の出来事と記憶の像が入り混じり、世界の見え方そのものが少しずつ変わっていきます。磯﨑憲一郎らしい、夢のようで乾いた語りの運動が読みどころです。
- 004 2009 終の住処 ついのすみか 妻が突然話さなくなった朝から始まる、ある夫婦の20年を描いた芥川賞受賞作。
- 005 2011 赤の他人の瓜二つ あかのたにんのうりふたつ 血のつながらない他人が瓜二つという設定から、労働と世界史が交差する長篇。第21回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作。
- 006 2013 往古来今 おうこらいこん 古代から現代までを貫く時間と生命の往還を描く長篇。第41回泉鏡花文学賞受賞作。
- 007 2015 電車道 でんしゃみち 電車道は、磯﨑憲一郎による2015年発表の作品です。単行本は新潮社(2015年)。
- 008 2017 鳥獣戯画 ちょうじゅうぎが 鳥獣戯画は、磯﨑憲一郎による2017年発表の作品です。単行本は講談社(2017年)。