かっかどるどるどぅ

かっかどるどるどぅ

若竹千佐子 2023

紹介 About

仕事、介護、家族、お金などの問題を抱え、孤立しながら生きる人々が、従来とは別のかたちで「共に生きる」道を探す群像劇。夢を捨てきれない60代の悦子、介護に明け暮れてきた芳江、非正規雇用を転々とする理恵、自死を考える保らが、食事をふるまう片倉吉野の古いアパートへ集まっていく。東北弁を含む声の響きと食卓の場面を通して、孤独と分断のなかで声を上げ、支え合う可能性を描く。

評価 Reception

河出書房新社公式は本作を『おらおらでひとりいぐも』から6年後の、「みんなで生きる」をテーマにした著者の新境地として紹介している。Web河出の特設ページでは著者メッセージや登場人物紹介が掲載され、八木詠美による書評は、語りの巧みさと、孤独を抱えながら手を取り合うことを力強く宣言する作品性を評価している。NDLでも『文藝』掲載の書評・論考記録を確認できる。

出典 Sources

若竹千佐子のほかの収録作 More

  1. 001 2017 おらおらでひとりいぐも おらおらでひとりいぐも 初出・文藝 2017年冬季号 主人公は東北出身、74歳の桃子さん。結婚を目前に故郷を飛び出して上京し、住み込みの仕事、周造との結婚、二児の子育て、そして夫との突然の死別を経て、いまは東京郊外の家にひとりで暮らす。静かな日々のなか、桃子さんの内から標準語と懐かしい東北弁の無数の「声」が湧き上がり、孤独や老い、夫への思い、これからの… 老い死と喪失孤独と疎外 第158回 芥川賞