へびをふむ
蛇を踏む
紹介 About
『蛇を踏む』は、藪で蛇を踏んだ女性の前に、その蛇が女の姿で現れ、「蛇になれ」と迫ってくる芥川賞受賞作です。日常の手触りを残したまま異界が入り込み、現実と幻想の境界が曖昧になっていくところに読みどころがある。身体の変容、親密さへの恐れ、奇妙な同居感を、川上弘美の初期作らしい静かな不穏さで描く。
評価 Reception
第115回芥川賞受賞作で、日本文学振興会公式ページに受賞者・作品名・掲載誌『文學界』が掲載されている。出版社公式の商品紹介ページは今回確認できず、内容紹介は既存 synopsis と受賞・掲載情報の範囲で要約した。川上弘美の出発点を示す作品として、後の幻想的リアリズムへ続く位置づけで扱う。
出典 Sources
- 芥川賞受賞者一覧 - 日本文学振興会 評価書誌
(公式)第115回芥川賞受賞を確認
- 芥川賞受賞作・候補作一覧(101-120回)- prizesworld 書誌
(データベース)「文學界」1996年3月号掲載を確認
受賞・候補歴 Awards
川上弘美のほかの収録作 More
- 001 2001 センセイの鞄 せんせいのかばん 『センセイの鞄』は、元教師と元教え子の再会から始まる恋愛小説です。居酒屋でのやりとり、季節の食べ物、散歩や旅の場面を積み重ねながら、二人の距離が急がずに変化していきます。川上弘美らしい淡いユーモアと寂しさが同居する代表作です。 第37回 谷崎賞
- 002 2023 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ こいははかないあるいはぷーるのそこのすてーき 『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』は、恋愛の記憶、時間の距離、語ることの不確かさをめぐる長篇です。川上弘美らしい日常と奇妙さの接続が、題名の比喩のように、現実感を少しずつずらしていく。恋を直接描くだけでなく、記憶のなかで恋がどのように形を変えるかを読む作品です。 第76回 野間文芸賞