はいいろねこのふぃるむ
灰色猫のフィルム
紹介 About
母親を殺した「僕」は、動機も経緯も語らないまま町を放浪する。公園での野宿を経てホームレスの「ハタさん」と出会い、河川敷の小屋でともに暮らしはじめるが、ハタさんが大切にしていた灰色の猫が殺される日まで、束の間の安らぎは続かない。公衆トイレなどの不潔で醜悪な細部が彷徨う心理を映し出す一方、動物や迷子の少女へ向けられる優しい視線が失われた無垢を照らす。携帯電話で書き上げられた、出口なしの諦念に貫かれたデビュー作。
評価 Reception
第32回すばる文学賞受賞作。NDLサーチで『すばる』2008年11月号掲載の受賞作書誌と、2009年2月に集英社から単行本化された書誌を確認できる。今回確認した範囲では、三島由紀夫賞候補歴や執筆経緯を裏づける公式出典は未確認。
出典 Sources
- 受賞作 灰色猫のフィルム - 国立国会図書館サーチ 書誌評価
『すばる』2008年11月号掲載、第32回すばる文学賞発表の受賞作として確認。
- 灰色猫のフィルム - 国立国会図書館サーチ 書誌
集英社、2009年2月刊の単行本書誌を確認。