どれす

ドレス

藤野可織 2017

紹介 About

『ドレス』は、「テキサス、オクラホマ」「マイ・ハート・イズ・ユアーズ」「真夏の一日」「愛犬」「息子」「ドレス」「私はさみしかった」「静かな夜」を収める短篇集です。OpenBDで収録作と2017年11月刊行の書誌を確認でき、NDLでは単行本と『文芸』掲載レコードを照合できます。表題作を含む複数の短篇を通じて、身体・親密圏・孤独の感覚を幻想的な手つきで扱う作品集として紹介するが、各篇の詳細な梗概は未確認です。

評価 Reception

OpenBDで日本経済新聞、読売新聞、東京新聞/中日新聞の書評掲載記録を確認した。読売新聞は岸本佐知子評、東京新聞/中日新聞は栗原裕一郎評と記録されているが、本文評価は未確認のため評語の要約は行わない。

出典 Sources

藤野可織のほかの収録作 More

  1. 001 2006 いやしい鳥 いやしいとり 初出・文學界 2006年12月号 飲み会で初めて会った学生を家に連れ帰るはめになった非常勤の大学講師。その夜を発端に、男が鳥へと変身していく惨劇が起こる。講師の視点と隣に住む専業主婦の視点を交互に置き、時系列を少しずつずらす構成で、日常に走る裂け目をグロテスクな滑稽さとともに見せる。藤野の出発点となった変身譚で、奇想と冷静な観察眼の… 身体孤独と疎外暴力 第103回 文學界新人賞
  2. 002 2012 パトロネ ぱとろね 単行本・集英社 『パトロネ』は、支援者や庇護者を意味する語を手がかりに、芸術、労働、他者への依存を描く藤野可織の小説として整理できます。誰かに支えられることは、保護であると同時に支配や不自由も生みます。公開資料では内容細部を確認できていないため、書誌確認に基づく暫定的な紹介です。 芸術と表現労働孤独と疎外
  3. 003 2013 おはなしして子ちゃん おはなしして こちゃん 単行本・講談社 『おはなしして子ちゃん』は、藤野可織らしい奇妙な会話感覚と、日常のずれを前面に出した作品集です。話すこと、聞くこと、物語にされることの不穏さが、幼さを帯びた題名と対照をなします。公開資料では収録作の細部を十分に確認できていないため、書誌確認に基づく暫定的な紹介です。 言葉と言語身体孤独と疎外
  4. 004 2013 爪と目 つめとめ 初出・「新潮」2013年4月号 『爪と目』は、幼い娘、父、父の恋人をめぐる関係を、視覚と身体感覚の不穏さから描く短篇です。家庭内の出来事は、保護されるはずの子どもの目を通して、異様な近さと距離を同時に帯びます。語りの中心に視覚を置くことで、家族と暴力の境目を静かに揺さぶる作品です。 身体家族暴力 第149回 芥川賞
  5. 005 2014 ファイナルガール ふぁいなるがーる 単行本・扶桑社 『ファイナルガール』は、ホラー映画の用語を思わせる題名を通じて、生き残る女性の身体と恐怖を扱う藤野可織の小説として整理できます。恐怖は外部の怪物だけでなく、視線や役割として人物にまとわりつきます。公開資料では内容細部を十分に確認できていないため、書誌確認に基づく暫定的な紹介です。 身体ジェンダー暴力
  6. 006 2020 ピエタとトランジ〈完全版〉 ぴえたととらんじ かんぜんばん 単行本・講談社 ピエタを語り手に、天才的な頭脳を持つ女子高生探偵トランジと、その才能に惹かれて助手になるピエタの関係を描く長篇。周囲で次々と事件が起きるトランジの体質は、探偵小説、友情譚、終末SFの要素を巻き込み、やがて人類滅亡のスケールへ広がっていく。軽やかな語り口で、女性バディ、才能への憧れ、破滅に向かう世界を… 青春アイデンティティ死と喪失
  7. 007 2020 来世の記憶 らいせのきおく 単行本・KADOKAWA 『来世の記憶』は、前世の殺人の記憶を抱えた近未来の語り手から、眠っている間に戦争が終わってしまう世界、冷蔵庫やスマートフォンや怪獣までをめぐる奇妙な出来事までを収めた20篇の短篇集。日常の手触りを残したまま身体や物や世界の前提がずれていくため、読み手は不条理な笑いと不安のあいだに置かれる。藤野可織ら… 記憶死と喪失身体
  8. 008 2022 青木きららのちょっとした冒険 あおききらら のちょっとしたぼうけん 単行本・講談社 「きらら」という名を手がかりに、人気モデル兼女優の偽物、痴漢された女子高生、特別な日を撮影するカメラマン、若いアイドルの死を願う会社員など、八つの人生を照らす連作的な作品集。無責任な暴力、すれ違う意識、他者への思い込みが、日常の少しずれた場面から立ち上がる。誰かであり誰でもない存在として生きる人々を… 暴力アイデンティティジェンダー