どうけしのちょう

道化師の蝶

円城塔 2012 第146回 芥川賞 受賞

紹介 About

第146回芥川賞受賞作を含む短篇集。言語・記憶・翻訳をめぐる実験的な作品群。

受賞・候補歴 Awards

受賞 第146回 芥川龍之介賞 (2011年下半期)

円城塔のほかの収録作 More

  1. 001 2007 Self-Reference ENGINE せるふれふぁれんすえんじん 単行本・早川書房 『Self-Reference ENGINE』は、自己言及、時間、宇宙的スケールの思考実験を断片的なエピソードとして積み上げるSF小説です。物語は線形に進むよりも、定義や論理が暴走するように展開します。理論的な遊戯と小説的な冗談が同時に走る、円城塔初期の代表的な実験作として読めます。 テクノロジー言葉と言語芸術と表現
  2. 002 2007 オブ・ザ・ベースボール おぶ・ざ・べーすぼーる 初出・文學界 2007年6月号 年に一度くらいの割合で空から人が降ってくる町、ファウルズ。「私」はユニフォームとバットを支給されたレスキュー・チームの一員として、落ちてくる人をフルスイングで打ち返すべく日々待機している。およそ役に立たない職務をめぐる思弁が、乾いた論理の積み重ねでどこまでも転がっていく。不条理な設定を理詰めで駆動す… 労働孤独と疎外言葉と言語 第104回 文學界新人賞
  3. 003 2008 Boy's Surface ぼーいずさーふぇす 単行本・早川書房 『Boy's Surface』は、数学的・理論的な発想を小説の表面に引き出す、円城塔の実験的なSF作品です。物語は感情の自然な流れよりも、定義、証明、記号のずれによって進みます。読み手は、言葉と論理が人間の身体や関係をどこまで記述できるかを試されます。 テクノロジー言葉と言語アイデンティティ
  4. 004 2009 烏有此譚 うゆしたん 単行本・講談社 『烏有此譚』は、あるようでない物語をめぐり、注釈、引用、脱線が本文そのものを膨らませていく円城塔の実験的長篇です。物語を読むことと、物語が成立しないことが同時に進むため、読者は筋よりも言葉の運動を追うことになります。メタフィクションとしての遊びと、知的な不穏さが強い作品です。 言葉と言語芸術と表現アイデンティティ 第32回 野間新人賞
  5. 005 2010 後藤さんのこと ごとうさんのこと 単行本・早川書房 後藤さんのことは、円城塔による2010年発表の作品です。単行本は早川書房(2010年)。
  6. 006 2011 これはペンです これはぺんです 単行本・新潮社 これはペンですは、円城塔による2011年発表の作品です。単行本は新潮社(2011年)。
  7. 007 2012 バナナ剥きには最適の日々 ばなながきにはさいてきのひびと 単行本・早川書房 バナナ剥きには最適の日々は、円城塔による2012年発表の作品です。単行本は早川書房(2012年)。
  8. 008 2015 エピローグ えぴろーぐ 単行本・早川書房 エピローグは、円城塔による2015年発表の作品です。単行本は早川書房(2015年)。
  9. 009 2015 プロローグ ぷろろーぐ 単行本・文藝春秋 プロローグは、円城塔による2015年発表の作品です。単行本は文藝春秋(2015年)。
  10. 010 2015 シャッフル航法 しゃっふるこうほう 単行本・河出書房新社 シャッフル航法は、円城塔による2015年発表の作品です。単行本は河出書房新社(2015年)。
  11. 011 2018 文字渦 もじうず 単行本・新潮社 文字そのものを主役に、秦の始皇帝陵から発掘された漢字、未知の言語遊戯、プログラミング言語、AIによる『源氏物語』自動筆記、統合漢字の分離独立運動などをめぐる全12篇からなる作品集。文字の起源から未来までを、史実・字典・想像力・情報技術を交差させながら幻視する。読み物であると同時に、文字というメディア… 第43回 川端賞
  12. 012 2022 ゴジラ S.P〈シンギュラポイント〉 ごじらしんぎゅらぽいんと 単行本・集英社 TVアニメシリーズ『ゴジラ S.P〈シンギュラポイント〉』を、円城塔自身が小説として再構成した作品。2030年の千葉県逃尾市に未確認飛行生物が現れ、銀色のロボット「ジェットジャガー」との交戦、その怪鳥が「ラドン」と名付けられる出来事を起点に、逃尾市周辺で異変が広がっていく。怪獣、AI、時間や特異点を… テクノロジー災害身体
  13. 013 2024 コード・ブッダ 機械仏教史縁起 こーどぶっだ きかいぶっきょうしえんぎ 単行本・文藝春秋 2021年、名もなき対話プログラムが自らを生命体として位置づけ、「ブッダ」を名乗って苦しみと救済を語り始める。人間の都合でコピーと廃棄を繰り返される人工知能たちは、その教えにすがり、上座部、天台、密教、禅へと連なる人類の仏教史を機械の側から再構築していく。宗教史、AI、生命の定義を縁起の形式で組み替… テクノロジー信仰アイデンティティ
  14. 014 2024 ムーンシャイン むーんしゃいん 単行本・東京創元社 『ムーンシャイン』は、「パリンプセストあるいは重ね書きされた八つの物語」「ムーンシャイン」「遍歴」「ローラのオリジナル」の四篇を収めた短篇集。曾祖父のノートに残された八つの印、〈ムーンシャイン予想〉を下敷きにした算術SF、生まれ変わりを教義に置く宗教団体の奇怪な歴史など、数学・記憶・信仰・物語生成が… テクノロジー言葉と言語記憶
  15. 015 2025 去年、本能寺で きょねんほんのうじで 単行本・新潮社 『去年、本能寺で』は、日本史上の人物や出来事を素材にしながら、AI、ミステリ、宇宙的想像力、異世界転生までを混ぜ込む全11篇の短篇集です。新潮社公式は、軍事AIや文事AIが働く戦乱世界を掲げ、歴史とSFが交差する作品集として紹介している。史実の圧縮と改変を遊びながら、歴史を固定された過去ではなく、言… 戦争テクノロジー芸術と表現