でっどらいん

デッドライン

千葉雅也 2019 第41回 野間新人賞 受賞

紹介 About

『デッドライン』は、2000年代初頭の東京を舞台に、修士論文の締切を抱える「僕」が、哲学、身体感覚、ゲイとしての欲望、家族とのずれのなかを生きるデビュー小説。新潮社は「ゲイであること、思考すること、生きること」を掲げ、夜の街を回遊する男たちと大学院生活を交差させる作品として紹介している。朝吹真理子の書評は、井の頭線沿線や新宿二丁目の場面、名を伏せられた「僕」の変化を読み取り、身体感覚と言葉の細部が作品の魅力になっていると評している。

評価 Reception

第41回野間文芸新人賞受賞作。立命館大学の告知は、同賞を「将来性のある新人の優秀作」を選ぶ賞と説明し、本作を千葉雅也のデビュー小説として紹介している。新潮社公式にも朝吹真理子による単行本刊行時書評が掲載されている。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第41回 野間文芸新人賞 (2019年)

千葉雅也のほかの収録作 More

  1. 001 2021 オーバーヒート おーばーひーと 初出・「新潮」2021年6月号に表題作を掲載。単行本は2021年7月、新潮社刊。 『オーバーヒート』は、関西へ移った哲学者の「僕」が、大学の仕事、年下の恋人への思慕、両親の言葉、失われた生家、バーやSNSの断片を重ねていく作品です。大きな事件よりも、記録と回想が日々の熱を少しずつ上げていく過程が中心になります。『デッドライン』の前史としても読める、思考と身体感覚の小説です。哲学的… 身体言葉と言語