あたらしいれんあい
新しい恋愛
紹介 About
『新しい恋愛』は、「花束の夜」「お返し」「新しい恋愛」「あしたの待ち合わせ」「いくつも数える」の五篇を収める恋愛小説集。Books/JPRO掲載の講談社紹介は、ひと筋縄ではいかない五つの恋のかたちを描く作品集としている。恋愛を自明の感情としてではなく、共感、違和感、距離、期待のずれから見直すところに読みどころがある。
評価 Reception
NDLでは表題作「新しい恋愛」の『群像』2024年2月号掲載、単行本刊行、さらに『群像』2024年10月号の刊行記念小特集を確認できる。同小特集には朝井リョウとの対談「小説にひそむ、新しい問い」と、著者による「本の名刺 新しい恋愛 高瀬隼子 恋愛の正体」が掲載されている。現時点で本作単体の主要文学賞受賞・候補は未確認である。
出典 Sources
- 新しい恋愛|本の総合カタログBooks 出版書誌データベース 紹介書誌
講談社の内容紹介、収録作、ISBN・発売日・ページ数を確認。
- 新しい恋愛|国立国会図書館サーチ 書誌
- 『新しい恋愛』刊行記念小特集|国立国会図書館サーチ 評価
『群像』2024年10月号の朝井リョウ×高瀬隼子対談を確認。
- 本の名刺 新しい恋愛 高瀬隼子 恋愛の正体|国立国会図書館サーチ 評価
『群像』2024年10月号の刊行記念小特集内記事を確認。
高瀬隼子のほかの収録作 More
- 001 2019 犬のかたちをしているもの いぬのかたちをしているもの 性と身体をめぐる関係性の不均衡を、乾いた観察眼で描いた作品。のちに芥川賞候補・受賞へ続く高瀬隼子のデビュー作。 第43回 すばる文学賞
- 002 2020 犬のかたちをしているもの いぬのかたちをしているもの 間橋薫は卵巣の手術を経て、恋人の郁也とも性交渉から距離を置いて暮らしている。そこへ郁也の子を妊娠したという女性が現れ、子どもを育ててくれないかと唐突に持ちかける。愛をどう証明するのか、子どもを産むことと持つことは何を意味するのかを、薫の身体感覚と故郷の家族への思いを通じて問うデビュー作。 第43回 すばる文学賞
- 003 2021 水たまりで息をする みずたまりでいきをする ある日、衣津実は夫が風呂に入らなくなったことに気づく。夫は水が臭く、体につくと痒くなると言って入浴を拒み、やがて雨に濡れに外へ出るようになり、職場で体臭が問題にされる。退職と移住を経て、夫が川で水浴びをする生活へ向かう過程を、夫婦の問題として押し返される妻の視点から描き、身体、清潔、共同生活の境界を…
- 004 2022 おいしいごはんが食べられますように おいしいごはんがたべられますように 食品会社の支店を舞台に、三人の社員の関係を描く。そつなく働くが食への関心が薄い二谷、体が弱く周囲に守られ、手作り菓子を職場に持ってくる芦川、芦川の分の仕事まで引き受けてしまう押尾。二谷は芦川と付き合いながら、「おいしいごはん」を大切にする価値観への苛立ちを募らせ、押尾は守られる芦川への反感を二谷とひ… 第167回 芥川賞
- 005 2023 いい子のあくび いいこのあくび 表題作は、公私ともに「いい子」でいる語り手が、歩きスマホの人をよけ続けるような小さな譲歩の積み重ねに「割りに合わなさ」を覚えるところから始まる。併録作「末永い幸せ」では結婚式の形式への違和感を通じて、祝福、ジェンダー、幸福の型が問い直される。社会に適応しているように見える人々の内側にあるざらつきを…
- 006 2023 うるさいこの音の全部 うるさいこのおとのぜんぶ ゲームセンターで働く長井朝陽は、「早見有日」のペンネームで書いた小説が文学賞を受賞し出版されてから、職場や友人との関係が少しずつ変化していく。兼業作家であることが知られ、執筆中の小説と現実の境目も揺らぎはじめる。作家デビューの舞台裏を題材にしながら、注目されること、働き続けること、他者の視線に晒され…
- 007 2024 め生える めばえる 髪の毛が根こそぎ抜ける感染症によって、中高生以下を除く大人がみな髪を失った世界を描く中編。薄毛を気にしてきた真智加は開放感を覚える一方、幼少期に髪を切られた高校生・琢磨は恋人と訪れた占い師の言葉をきっかけに別の悩みに直面する。外見の差異が一見平等化された社会を通して、身体へのまなざし、コンプレックス…