ゆひ

由煕

李良枝 1988 第100回 芥川賞 受賞

紹介 About

『由煕』は、韓国に留学した在日韓国人女性・由煕が、理想化していた「祖国」と現実の韓国語・韓国社会のずれに苦しむ姿を描く中篇です。日本語と韓国語のあいだで裂かれる自己認識が、言葉の問題としても身体感覚としても迫ってきます。越境やアイデンティティを、外側から説明するのでなく当事者の息苦しさとして読ませる作品です。

評価 Reception

第100回芥川賞受賞作です。日本文学振興会の公式一覧で、李良枝「由煕」が1988年下半期の受賞作であることを確認できます。選評本文は未確認ですが、在日文学と言語の問題を扱う芥川賞受賞作として重要な位置にあります。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第100回 芥川龍之介賞 (1988年下半期)

李良枝のほかの収録作 More

  1. 001 1982 ナビ・タリョン なびたりょん 初出・『群像』1982年12月号の創作合評で李良枝「ナビ・タリョン」が扱われていることをNDLサーチで確認。作品本文の初出レコードは今回確認できないため、同号での合評確認をもとに year を1982とした。 『ナビ・タリョン』は、李良枝の初期作品です。NDLサーチでは、『群像』1982年12月号の創作合評で同作が扱われていること、また2006年刊の〈在日〉文学全集第8巻『李良枝』に収録されていることを確認できます。公開資料で詳しい梗概は確認できないため、紹介は書誌・収録情報と、李良枝文学に通底する在日性… 在日アイデンティティ言語